犬の散歩の基本~タイミング・場所・量・必要アイテムなど
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犬の散歩の基本

 飼い主の責任は、散歩が犬にとってとても楽しいイベントになるよううまくリードしてあげることです。散歩に適した時間帯、歩行距離、体への負担が少ない場所など、散歩の基本となる知識をしっかり予習しておきましょう。

犬の散歩に必要なもの

 犬の散歩に最低限必要なものは「首輪かハーネス」「リード」「散歩札」「排泄物処理グッズ」「適切な服装」です。
  • 首輪首輪(カラー)とは犬を首に装着する丈夫なリング状のアイテムのことです。合成繊維製や革製のものなどがあります。各種の札やリードを取り付ける時に必要です。
  • 胴輪胴輪(ハーネス)とは犬の胴体に装着するアイテムのことです。首輪に比べて接触面積が広く、首元に対する負担が少ないという特徴があります。各種の札やリードを取り付ける時に必要です。
  • リードリードとは犬の首輪や胴輪に取り付けて動きをコントロールするための丈夫な引き綱のことです。合成繊維製や革製のものなどがあります。
  • 散歩札散歩札には、自治体に対する登録証明である鑑札、狂犬病予防注射を受けたことの証明である注射済票、そして犬が万が一迷子になってしまった時に役立つ迷子札が含まれます。首輪やハーネスの金具、もしくは独立したチョーカーに取り付けます。
  • 排泄物処理グッズ排泄物処理グッズとは、犬は散歩の途中でウンチやおしっこをしてしまった時、きれいにするためのアイテムです。
  • 適切な服装適切な服装には、犬の動きを制御するための飼い主の服装、および悪天候時における犬の服装(防水・防寒具)が含まれます。
 上記した散歩グッズの細かい種類や特徴、および選び方に関しては、犬の散歩グッズで解説してありますのでご参照ください。 犬の散歩グッズ
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散歩にベストな時間帯

 1日のうち犬の散歩を行うのにベストな時間帯は一体いつなのでしょうか?「気温」と「食餌」という観点で考えてみましょう。

気温と散歩の最適時間

 散歩をするのに最適な時間帯とは、暑い季節おいては犬が熱中症になったり肉球に火傷を負わない太陽が陰った時間帯、寒い季節においては犬が低体温症になったり肉球に凍傷を負わない太陽が高く登った時間帯です。
 「暑い」とか「寒い」という言葉に明確な定義はありませんが、ここでは快適な温度を15~25℃とし、「暑い」を25℃超、「寒い」を15℃未満と定義してみます。そしてこの基準と日本各地における1年間の平均気温とを重ねてみると、各地における「暑い時期」と「寒い時期」とが見えてきます。
 以下は、日本の代表的な地域(北海道 | 東京 | 大阪 | 福岡 | 沖縄)における1年の気温変動グラフです。散歩するのに適した15~25℃は赤く示してあります。この赤いエリアから下にある場合は「肌寒い~寒い」ということですので、散歩をする場合は太陽が最も高くのぼる南中時間を境にして前後2時間くらいがベストということになります。逆にこのエリアから上にある場合は「少し暑い~暑い」ということですので、散歩をする場合は日の出後の2時間もしくは日没前2時間くらいがちょうどよいということになります。 国立天文台(日の出日の入り) 生物多様性センター(気温)

北海道(札幌)

犬の散歩に最適な時間帯~北海道編
  • 1月1日日の出=7:06 | 南中=11:38 | 日没=16:10 | -4.9℃
  • 4月1日日の出=5:18 | 南中=11:39 | 日没=18:00 | 6.2℃
  • 7月1日日の出=3:59 | 南中=11:38 | 日没=19:18 | 20.2℃
  • 10月1日日の出=5:31 | 南中=11:24 | 日没=17:17 | 10.6℃
 北海道に暮らしている場合、5月の下旬から9月の上旬にかけて散歩しやすい気温が続きます。逆に気温が5℃を下回る11月から4月にかけては、飼い主は何らかの防寒対策をしないと外に出ることすらできないでしょう。短毛種や脂肪量の少ない小型犬を散歩に連れ出す際はルートを短めに取り、犬が震えだしたらすぐ引き返せるように配慮しなければなりません。
 飼い主として避けたいのは散歩が面倒になって室内に閉じ込めてしまうことです。犬がストレスを溜め込んで無駄吠えを始めとする何らかの問題行動に発展する危険性が高まります。また犬を放し飼いにするとか屋外につなぎっぱなしにするといった行為は動物愛護法違反です。通報されると、行政機関から命令や勧告が下されることもあります。

東京

犬の散歩に最適な時間帯~東京編
  • 1月1日日の出=6:51 | 南中=11:44 | 日没=16:38 | 4.7℃
  • 4月1日日の出=5:28 | 南中=11:45 | 日没=18:02 | 13.9℃
  • 7月1日日の出=4:29 | 南中=11:45 | 日没=19:01 | 25.2℃
  • 10月1日日の出=5:35 | 南中=11:31 | 日没=17:26 | 17.3℃
 東京近辺の首都圏に暮らしている場合、4月から6月の下旬、および8月中旬から10月中旬にかけては散歩しやすい気温が続きます。一方、7月から8月中旬までは気温が25℃を超えることが多く、熱中症の危険性が高まってしまいます。太陽の光が強い日中の散歩は避け、日の出直後や日没直前に散歩時間をずらさなければなりません。12月から3月にかけては気温が10℃を下回り、かなり寒くなります。小型犬や短毛種は防寒具としてドッグウェアを装着した方がよいかもしれません。

大阪

犬の散歩に最適な時間帯~大阪編
  • 1月1日日の出=7:05 | 南中=12:01 | 日没=16:58 | 5.6℃
  • 4月1日日の出=5:46 | 南中=12:02 | 日没=18:19 | 14.5℃
  • 7月1日日の出=4:48 | 南中=12:02 | 日没=19:15 | 27.0℃
  • 10月1日日の出=5:52 | 南中=11:48 | 日没=17:43 | 18.3℃
 大阪近辺の関西圏に暮らしている場合、4月から6月の中旬、および8月下旬から10月中旬にかけては散歩しやすい気温が続きます。
 一方、6月下旬から8月下旬までは気温が25℃を超えることが多く、熱中症の危険性が高まってしまいます。太陽の光が強い日中の散歩は避け、日の出直後や日没直前に散歩時間をずらさなければなりません。
 12月から3月にかけては気温が10℃を下回り、かなり寒くなります。小型犬や短毛種は防寒具としてドッグウェアを装着した方がよいかもしれません。

福岡

犬の散歩に最適な時間帯~福岡編
  • 1月1日日の出=7:23 | 南中=12:22 | 日没=17:21 | 5.7℃
  • 4月1日日の出=6:07 | 南中=12:22 | 日没=18:39 | 14.2℃
  • 7月1日日の出=5:12 | 南中=12:22 | 日没=19:33 | 26.7℃
  • 10月1日日の出=6:12 | 南中=12:08 | 日没=18:04 | 17.8℃
 福岡近辺の九州地方に暮らしている場合、4月から6月の中旬、および8中旬から10月中旬にかけては散歩しやすい気温が続きます。
 一方、6月下旬から8月中旬までは気温が25℃を超えることが多く、熱中症の危険性が高まってしまいます。太陽の光が強い日中の散歩は避け、日の出直後や日没直前に散歩時間をずらさなければなりません。
 12月から3月にかけては気温が10℃を下回り、かなり寒くなります。小型犬や短毛種は防寒具としてドッグウェアを装着した方がよいかもしれません。

沖縄

犬の散歩に最適な時間帯~沖縄編
  • 1月1日日の出=7:17 | 南中=12:33 | 日没=17:49 | 16.0
  • 4月1日日の出=6:21 | 南中=12:33 | 日没=18:46 | 21.0
  • 7月1日日の出=5:40 | 南中=12:33 | 日没=19:26 | 28.1
  • 10月1日日の出=6:21 | 南中=12:19 | 日没=18:16 | 24.3
 沖縄に暮らしている場合、5月下旬から9月下旬にかけての4ヶ月間は、平均気温が25度を超える暑い季節になります。熱中症の危険性が高まってしまいますので、太陽の光が強い日中の散歩は避け、日の出直後や日没直前に散歩時間をずらさなければなりません。
 その他の地域とは違い12月から3月にかけても平均気温が高く、 15度を下回ることがありませんので、比較的散歩しやすいでしょう。もちろん防寒具は不要です。

食餌と散歩の最適時間

 太陽と外気温によって犬にとって最適な散歩時間が変動することはわかりました。しかし忘れてはいけないもう一つのポイントがあります。それは食餌とのタイミングです。犬の散歩の時間は食事の前の方がよいのでしょうか、それとも後の方がよいのでしょうか?
 食餌を取った後で散歩をすると事故や怪我のリスクが高まってしまう可能性を否定できません。ですから散歩のタイミングはなるべく食前のほうがよいでしょう。しかし都合が悪くてどうしても食後に散歩をせざるをえない場合もあります。そんなときはできれば食餌から3時間は空けたいところです。中型犬を対象として100g程度の固形食(ステーキ60g+レバー30g or レバー100g)を与えた所、胃袋が完全に空になるまで3時間かかったといいますので、食後に散歩をする場合は最低でも3時間あけるか、もしくは激しい運動を避けるように気をつけます。
 以下は、食後に散歩を行うことのデメリットです。

注意散漫になる可能性

 食事を取った後、体内の血液が消化器系に集まり脳に流れ込む血流量が相対的に減ってしまう現象を「脳のかん流低下」(Postprandial somnolence, Postprandial fatigue)といいます。食後に眠くなる現象と言えばわかりやすいでしょう。この現象は人間のみならず犬にも起こる可能性が示されました。
 調査を行ったのは、イスラエル・ヘブライ大学を中心としたのチーム。交通事故による受傷から6時間以内に動物救急外来を受診した犬を対象とし、事故に遭うリスクを高めている要因を検証しました。その結果、レントゲン撮影を行った患犬のおよそ80%で胃の拡張が見られたといいます。これはすなわち、食事をとった直後に事故にあった可能性が高いということです。調査チームは食後30~45分のうちにおこる「脳のかん流低下」が周辺環境に対する犬の注意力を低下させ、交通事故の原因になったのではないかと推測しています。 交通事故による犬の死亡率を高める要因

犬が動きたがらない

 食後すぐのタイミングで散歩に出てしまうと上記した脳のかん流低下のため犬が眠くなり、せっかく外に出たのにあまり歩こうとしなくなるかもしれません。また犬の食餌のタイミングと飼い主の食事のタイミングが同じ場合、飼い主もまた脳のかん流低下で眠くなっている可能性があります。注意力が低下し、車道に飛び出した犬に気付くのが遅れて車に轢かれてしまうといった最悪のケースも想定されます。

胃捻転の危険性

 おなかの中で胃と腸が絡み合い血流障害を起こしてしまう現象を胃捻転と呼び、食後の大型犬に発症しやすいとされています。食べたもので胃が膨らみ重くなっているときに歩いたり走ったりすると、お腹の中で胃が暴れ、腸に引っかかってしまうというのが発症メカニズムです。 犬の胃捻転~食後すぐの運動で胃と腸が絡まってしまった状態  2016年、ブラジルの大学Univasfの調査チームは、9頭の軍用犬を対象として軽い歩行運動が胃の内容物を腸に送り込む機能にどのような影響を及ぼすかを検証しました。犬たちを25ヶ月齢、51ヶ月齢、95ヶ月齢という3つの年齢層に分け、体重1kgにつき5gのドッグフード(タンパク質24% | 脂質15% | 3.8kcal/g)を給餌した後、「安静」と「運動」というバリエーションを持たせて胃袋の一番下に位置している胃底部と呼ばれるエリアを食後3時間のタイミングで超音波検査しました。
 その結果、安静時よりも運動後において胃底部最大値が顕著な増加を見せたといいます。すなわち胃の内容物が腸に送られず、胃袋の中に停滞しているということです。具体的には最もふくらんだ状態を100%とした時、25ヶ月齢グループでは安静時23.2%→運動後80.8%、51ヶ月齢グループでは安静時8.5%→運動後77.2%、95ヶ月齢グループでは安静時23.2%→運動後87.6%だったとのこと。
 こうした数字は、食後すぐのタイミングで運動すると、3時間経過しても食べた物の大部分が胃袋の中にかなり残っていることを意味しています。つまり胃捻転を起こしやすい状態になっているということです。 犬の胃捻転
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雨の日の散歩はどうする?

 北海道と小笠原諸島を除く地域では、毎年5月から7月にかけての時期は「梅雨」と呼ばれ、曇りや雨がとりわけ多くなります。また梅雨ほど持続的ではないにしても、日本国内では地域や季節にかかわらず雨(地域によっては雪)が降ります。こうした雨降りの日の散歩はどうしたらよいのでしょうか?
 雨の日の散歩には非常に多くのデメリットがあるため、基本的にはパスしたほうがよいでしょう。具体的な理由は以下です。
雨の日散歩のデメリット
  • そもそも犬が外出を嫌がる
  • 被毛に雨粒が降りかかって濡れてしまい、バクテリアが繁殖して悪臭を放つ
  • 地面が雨で濡れて水たまりができやすくなり、犬の足元の毛がとても汚れる
  • 他の犬が屋外に残したウンチやおしっこの痕跡が雨水で洗い流され、路上に出てきやすくなる
  • 肉球で被毛についてしまうと妙な寄生虫卵や病原菌をもらってしまうかもしれない
  • 飼い主の片手が傘で塞がれている場合、犬に対するコントロールが低下して思わぬ事故につながってしまう危険性がある
 上記したような様々なデメリットを考えると、基本的に雨の日に散歩はしない方が良いでしょう。しかし梅雨のせいで雨の日が続いて犬がストレスを溜めこんでいだり、雨が降っているのに犬が散歩を求めて止まないような時は、何とかして連れ出してあげたいものです。そんなときは以下のようなポイントを守っていれば比較的安全に散歩できます。
雨の日散歩の注意点
  • 飼い主は雨具を装着する傘をさすのではなく雨具を装着していれば両手の自由がききますので、犬が急に動き出した時でもリードをがっちりとつかんで制御できます。
  • 犬に雨具を装着する犬に雨具を装着して雨水に触れる面積を減らしておけば、バクテリアの繁殖による悪臭をある程度予防できます。また気化熱による体温の過剰な低下も予防できるでしょう。家に帰ってから前足と後足の水気を吸収性の高いタオルでよく抜き取ったり、軽くシャワーをかけてあげればかなりきれいになります。ただし犬が雨具を嫌がることがありますので事前によく慣らしておく必要があります。
  • 犬を水たまりに近づけない雨の日はポール状のものや壁(塀)状のものが雨水で洗われ、他の犬の残したおしっこの痕跡が地面に流れ出ます。いつもの調子でガードレールやフェンス、電柱等をクンクンしていると、肉球や足元の被毛に汚水が付き、何かの拍子に犬が舐めとってしまうかもしれません。基本的には水たまりに近づけないよう気をつけます。
  • 犬の足元の毛を短めにしておく長毛種の場合、肉球の間や前足の毛が多く、濡れた地面を歩くと毛の中に水分が吸収されてしまいます。事前に足元の被毛をカットしておけば汚れを予防できるでしょう。
  • 家に帰ってから足をよく拭く家に戻った時の足の掃除をいつもより念入りに行います。肉球の表面をよく拭くだけでなく、指と指の間、爪の先、足の裏、下半身の被毛などを念入りに拭いてあげましょう。
 夏場の暑い季節においては雨が地面の熱を冷ましてくれます。また被毛にふりかかった雨水に風が当たると気化熱を奪い、犬の体温調整を助けてくれます。逆に、冬場の寒い季節においては被毛にふりかかった雨水の気化熱で犬の体温が奪われ、低体温症に陥ってしまう危険が高まります。また北国においては雪による直接的な冷却作用があります。ですので冬場の雨(雪)の日に散歩をするときは、犬がブルブル寒がっていないかどうかをとりわけ注意深く観察するようにします。特に低体温症の危険が高いのは、保温能力の低い短毛種、やせ気味の犬、脂肪量が少ない小型犬です。 雨が嫌いな犬を強引に外に連れ出さないで  一部、犬が嫌がっているにもかかわらず強引に雨の中を散歩させている飼い主がいますが、犬がしっかり意思表示しているならば無理強いする必要はありません。そんな時は家の中で芸やトリックなどして遊んであげましょう。犬の芸・トリック
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散歩にベストな場所

 犬の散歩場所をエリアという観点で分けると、公園、公道、ドッグランがあります。それぞれのマナーに関しては犬の散歩のマナーにまとめてありますのでご参照下さい。 犬の散歩のマナー  一方、犬の散歩場所を「地面のタイプ」という観点で分けると、おおむね以下の5種類に分類されます。それぞれにメリットとデメリットがありますので、飼い主はデメリットを避けてメリットが最大になるよう選びながら散歩ルートを決める必要があります。

舗装道路

 舗装道路とはアスファルトや石畳で舗装された車道や歩道のことです。夏場は必ず飼い主がアスファルトを触り、熱くなっていないことを確認する必要があります。 舗装道路では夏場のやけどに注意が必要
  • メリット平らで歩きやすく怪我をしにくい | 危険物があってもすぐ見つかる
  • デメリット夏はかなり熱くなる | タン、つば、ガム、煙草の吸殻がよく落ちている

未舗装道路

 未舗装道路とは土がむき出しになっている道のことです。雨の後はかなりどろどろになるので犬の足が触れないよう注意しながら歩く必要があります。また犬が水たまりの水を飲んでしまわないよう注意します。 未舗装道路では足元の汚れや雨後の水たまりに注意が必要
  • メリットアスファルトよりは熱くなりにくい
  • デメリット雨の後はぐちゃぐちゃになって汚い | 水たまりができやすい

草地

 草地とは草が生い茂った道のことです。草地にはマダニが潜んでおり、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を始めとする病気を媒介するため、あまり背の高い草地を歩かせないないほうが無難でしょう。また草で肉球に傷ができると破傷風が侵入する可能性もあります。草地を歩いた後は足回りの被毛を念入りにチェックし、ダニや傷が付いていないことを確認します。 草地では肉球の切り傷に注意が必要
  • メリットクッション性が高い
  • デメリット虫やダニの温床 | 危険物が見えない | 草で足を切る可能性 | 破傷風にかかる可能性

砂利道

 砂利道とは小~大粒の石が敷き詰められた道のことです。真夏のビーチほどではないにしても、石が太陽熱を吸収してかなり熱くなるので夏場は火傷に要注意です。また尖った小石で肉球に怪我を負う可能性もあります。 砂利道では尖った石による肉球の損傷に注意が必要
  • メリット水はけが良い | 足つぼ効果(?)
  • デメリット夏は熱い | 痛い | 傾斜がイレギュラーで手首や足首を捻りやすい

雪道

 雪道とは北陸より北の地域で冬になると見られる雪が積もった道のことです。雪を見るとテンションが上がりはしゃぎまわる犬はたくさんいます。一方、肉球が冷えて凍傷にかかる危険性がありますので、犬が歩くのを嫌がったり、前足を気にする素振りを見せたら引き返したほうがよいでしょう。散歩回数をいつもより多めに分割し、1回の時間と移動距離を短くするというのも手です 雪道では雪の直接冷却による凍傷に注意が必要
  • メリットとにかく犬が喜ぶ
  • デメリット氷で滑ったり足を切ったりする | 融雪剤がまかれていることがある | 足の指に雪が挟まる | 足回りやお腹の毛に雪玉ができる | 肉球が冷えて凍傷にかかりやすい | 雪解け時期になるとぐちゃぐちゃ
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散歩に必要な時間と距離

 犬の散歩は体と心に刺激を与えるため毎日行うのが理想です。では犬に必要な散歩の時間や歩行距離は、1日どの程度なのでしょうか?結論から言うと科学的なデータに裏付けられた理想運動量というものはありません。

1日に必要な散歩の時間

 科学的な根拠はありませんが、イギリスの犬種協会である「ケネルクラブ」(Kennel Club)は、犬の体の大きさごとにおおまかな運動量の目安を定めています。ざっくり言うと以下のようなものです。
犬に必要な散歩量(1日)
  • 小型犬→30分~1時間
  • 中型犬→1~2時間
  • 大型犬→1~2時間
 時間は家を出てから帰宅するまでの総計ではなく、犬が歩いた時間の総計を表しています。散歩の準備にかかったや散歩中の一休みの時間は含みません。経験上、以下のような散歩量をこなせば、犬の運動不足が解消されてストレスに起因する問題行動に発展する可能性が減ると考えられています。

小型犬・30分

移動距離は、犬の歩く速度が時速1kmだと500m、時速1.5kmだと7~800m程度になります。

小型犬・1時間

中型犬・1時間

中型犬・2時間

大型犬・1時間

大型犬・2時間

1日に必要な散歩の回数は?

 犬の体の大きさごとに、1日に最低限必要な散歩の量がある程度決まっていることはわかりました。この知識があれば、1日に必要な散歩の回数も自然とわかってきます。
散歩時間と回数の目安
  • 30分→1回小型犬の中でもとりわけ体が小さい超小型犬と呼ばれている犬達の場合、1日に必要な最低散歩時間は30分程度です。この程度の時間であれば1日1回で大丈夫でしょう。
  • 1時間→1~2回小型犬や体が小さめな中型犬の場合、1日に必要な最低散歩時間は1時間程度です。歩行は連続して行う必要はありませんので、のんびり休み休み歩けば1回の外出でトータル1時間歩くこともできるでしょう。ただし犬が疲れやすく、すぐにへたりこんでしまうような場合は2回に分けるようにします。
  • 2時間→2回体が大きめな中型犬や大型犬の場合、1日に必要な最低散歩時間は2時間程度です。1回の外出でトータル2時間歩くとすると、のんびり休み休み歩いたとして2時間半から3時間近くかかってしまいます。また、犬の方が疲れてしまう恐れもありますので、1時間ずつ2回に分けた方がよいでしょう。ドッグランなどに連れて行って犬にだけ運動させる場合はその限りではありません。
 上記した回数はあくまでも目安です。犬の年齢や健康状態によっては散歩の時間も回数も増えたり減ったりしますので、犬のリアクションを肌で感じながらスケジュールを組むようにします。
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犬の散歩のメリット

 犬の散歩は、犬のみならず飼い主にも様々なメリットをもたらしてくれます。2012年に「ペット&ファミリー少額短期保険株式会社」が行った「「愛犬とのお散歩意識調査」によると、犬の散歩は「友達が増える」、「健康的になる」、「毎日が楽しくなる」といったプラスの変化を生み出すことが明らかになりました。
犬の散歩によるプラスの変化
犬の散歩を習慣としている人の多くが「毎日が楽しくなった」などプラスの変化を体感している  上記したアンケートはあくまでも回答者の主観ですが、海外で行われた様々な研究により、犬の散歩が飼い主の心と体両面にプラスの効果を持っていることが客観的に示されています。具体的には以下。
犬の散歩~体への影響
  • 2001年・オーストラリアもし全ての飼い主がしっかりと犬の散歩をすれば、年間で1億7,500万ドルの医療費削減につながる。これは国家戦略として推進すべきだ(→出典)。
  • 2010年・イギリス定期的な運動が重要なII型糖尿病患者にとって、犬を飼うこと、および犬と一緒に散歩することは長期的なメリットをもたらす(→出典)。
  • 2010年・アメリカ定期的に犬の散歩する人の約80%が、理想とされる週150分の運動時間をクリアしていた(→出典)。
犬の散歩~心への影響
  • 2004年・カナダ犬は見知らぬ人同士を結びつける「社会的触媒」としての役割を持っている(→出典)。
  • 2010年・アメリカ定期的に犬の散歩をするお年寄りは、しないお年寄りも社会的、身体的、心理的な満足感が高かった(→出典)。
  • 2010年・イギリス飼い主の身なりに関わらず、犬を連れているときの方が見知らぬ通行人と交流する機会が多かった(→出典)。
 このように犬の散歩には、飼い主の運動量を増やして健康を促進するのみならず、社会的交流の機会を増やして心理的な満足度を高める効果もあるわけです。2017年に日本で行われた統計調査によると、週の散歩回数が7回未満の人は43.8%、3回未満の人は26.2%だそうです。散歩は毎日行うのが理想ですので、4人に1人が理想の半分も満たしていないということになります。家の中での無駄吠えがひどいという場合、「散歩に連れてって!」という犬からのアピールかもしれませんね。
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