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ウエストハイランドホワイトテリア

 ウエストハイランドホワイトテリアの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ウエストハイランドホワイトテリアの基本情報

ウエストハイランドホワイトテリア
  • 体高
    オス⇒ 26~28cm
    メス⇒ 24~26cm
  • 体重
    オス⇒ 7~10kg
    メス⇒ 6~9kg
  • 分類
    テリアグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ウエストハイランドホワイトテリアの歴史・ルーツ

スコットランド・ウェストハイランド地方  ウエストハイランドホワイトテリアの起源は定かではありません。しかし「白い被毛を持ったテリア」に関する記述は、ジェームズ6世統治時代(1567~1625)にすでに見られることから、スコットランドにおけるテリアの歴史はかなり古いものと考えられます。
 ウエストハイランドホワイトテリアの血統に関係していると思われる犬としては、第8代アーガイル公爵ジョージ・キャンベル(1823~1900)が育種していた「ローズニーズ・テリア」(Roseneath Terrier)や、同時期に活躍していた医師A.E.フラクスマンが育種していた「ピトンウィーム・テリア」(Pittenweem Terrier)が有名です。しかし実際に血縁関係があるかどうかまでは証明されていません。
ウエストハイランドホワイトテリアの生みの親といわれている、第16代ポルタロック領主E.D.マルコム氏  現在のウエストハイランドホワイトテリアを作り出したのは、第16代ポルタロック領主E.D.マルコム氏(1837~1930)だと言われています。逸話によると、赤毛の猟犬をキツネと間違えて撃ち殺してしまったことをきっかけに、白い猟犬を育種しようと決意したとか。現在この犬種の代名詞となっている真っ白な被毛は、マルコム氏がスコティッシュテリア、もしくはケアーンテリアの中から、たまたま生まれた白い個体だけを選択繁殖することで作り上げたと考えられています。
 こうして生まれたスコットランド産の白いテリアは、育種に務めたマルコム氏にちなんで「ポルタロックテリア」(Poltalloch Terrier)と呼ばれるようになりました。しかし同氏が「ポルタロック」という名での登録を拒否したため、1903年からは「ウエストハイランドホワイトテリア」(West Highland White Terrier)という今の名前で呼ばれるようになっています。略称は「ウェスティ」(Westie)で、現在はドッグフード(Cesar)やスコッチウイスキー(Black & White)の看板犬としても有名です。

ウエストハイランドホワイトテリアの性格・特徴

 ウエストハイランド・ホワイトテリア(ウェスティ)の性格は陽気で屈託がなく献身的で、家庭犬として理想的な犬種と言えます。しかししつけは比較的時間がかかるので、犬飼育の初心者にはあまりおすすめできません。
 身体は、ケアン・テリアより一回りほど大きく、短肢で被毛は純白で硬い毛質です。ぴんと立った三角形の耳、アーモンド形の目、真っ黒な鼻なども特徴といえるでしょう。鼻や肉球は、子犬の頃はピンクですが、年齢と共に黒くなっていくといいます。柔らかいアンダーコートと粗いアウターコートからなる豊富なダブルコートは、この犬種を可愛らしい丸顔に見せています。

ウエストハイランドホワイトテリアのお手入れ・注意点

 ウエストハイランド・ホワイトテリア(ウェスティ)には、毎日30分~1時間程度の運動が必要です。寒さに強い犬種ではありませんので、寒い季節や夜間に外につないでおくことはやめましょう。被毛は硬めのワイヤーヘアで、1週間に2~3回のコーミングと、3ヶ月に1回ほどのトリミングで充分です。純白の被毛は汚れが目立ちますので、気になる方は月一回程度のシャンプーが必要でしょう。耳の先っぽが日焼けしやすいので、夏場は直射日光を避けて散歩することをお勧めします。

ウエストハイランドホワイトテリアの動画

 以下でご紹介するのはウエストハイランドホワイトテリアの動画です。
 テリア種の運動能力を競い合う「アースドッグトライアル」(earthdog trial)においてしばしば優勝するほどの高い身体能力を持っています。活動的な性格なので、家の中でじっとしているのはやや苦手なようで、またしつけにも多少時間がかかります。
 スコットランドの貴族・コル・エドワード・ドナルド・マルコムという人物が、自分の飼っていた赤毛の犬をキツネと間違えて撃ってしまったことを契機に、見間違えをしないような白い毛の犬を選ぶようになったという伝説もあるようです。
 小さな穴にも入れるよう肩幅が狭くなっているので、上から見るとちょうど弾丸のようにも見えます。しかし、どんな場所にも入れる反面、穴の中につかえて身動きが取れなくなることもしばしば。その結果、穴から引きずり出すときに役立つよう、引っ張ってもびくともしない丈夫なしっぽが意図的に作り出されました。しっぽの根元にある骨は他の背骨と同じくらいの太さがあり、自分の体重を支えるくらい頑丈です。
元動画は→こちら
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