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犬のブラッシング

 ブラシを用いて犬の毛並みを整えるのがブラッシングです。毛並みが美しくなるほか、犬の血行を促進(そくしん)したり、ノミやダニの予防になったり、できものやリンパ節の腫(は)れなどを早期発見できたりと、その意味は多様です。

犬の換毛期について

犬の毛は季節と外気温の変化に応じ、抜けたり生えたりを繰り返します。  犬には換毛期(かんもうき)と呼ばれるものがあります。これは季節に合わせて毛の量を多くしたり少なくしたりする時期のことです。一般的に暑い夏を迎える前の春頃に毛の量が少なくなり、寒い冬を迎える前の秋頃に毛の量が多くなります。
 「ダブルコート」と呼ばれる抜け毛の多い犬種では、図で示したように一個の毛穴から長い上毛(うわげ)と短くて柔らかい下毛(したげ)の二種類が生えていますが、春の換毛期では下毛が抜け、秋の換毛期では逆に下毛が生えるように変化して被毛の全体量を調整します。 犬の毛
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ブラッシングに用いるグッズいろいろ

 以下では犬のブラッシングでよく用いられる道具を一覧リストでご紹介します。それぞれに特徴があり、用途や目的に応じて使い分けます。 犬に必要なお手入れグッズ
犬のブラッシング道具一覧
犬のブラッシングに用いる様々なブラシです。上記解説とともにご確認ください。
  • スリッカーブラシ スリッカーブラシとはくの字型の針金がびっしり付いたブラシで、ハードとソフトがあります。主として換毛期における犬の毛すき、もつれや毛玉ほぐしに使用し、長毛種、短毛種、ワイヤー種を問わず使用できます。力が入り過ぎないように、鉛筆を持つように軽く握ってください。
  • 獣毛ブラシ 豚毛、猪毛、馬毛、混合型などの種類があります。静電気が生じにくいという特性があり、被毛にまとわり付くほこりなどを取り除きます。
  • コーム 主として長毛種の手入れに用います。櫛の目は細目と粗目があり、毛並みを整える時に用います。
  • ピンブラシ ゴムの土台の上に先端が丸まったピンがびっしりついています。皮膚を傷つけずに被毛の手入れできるという特性があります。
  • ラバーブラシ 柔らかいゴム製で抜け毛やほこりの除去に使用します。柔らかいので、被毛を手入れできると同時に皮膚に対するマッサージ効果もあります。
  • スクラッチャー 犬の被毛をすくことで、いったん抜け落ちた後、他の被毛に絡まっている死毛をかき集めることができます。
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犬のブラッシング・具体的手順

 犬の毛には長毛(long-haired)、短毛(short-haired)、ワイヤー(wire-haired)などいくつかの種類があり、それぞれの毛質に適したブラッシングがありますので簡単にご紹介します。

長毛種のブラッシング

 毛が長くなるタイプの犬が長毛種(ちょうもうしゅ=ロングヘアー)で、代表的な犬種はマルチーズアフガンハウンドシーズーなどです。
 抜け毛を取るときはスリッカーブラシを用います。いきなり根元にブラシを通そうとせず、先端からゆっくり何度かに分けてこそげるように毛をすいていきます(写真左端)。
 足の下を手入れするときは足を横に広げないようにしてください。これは犬の関節の構造上、横に広げることが苦手だからです(写真中央)。
 毛の途中で毛玉が見つかったら無理にブラシを通そうとせず、毛玉を手で揉(も)みほぐしてみましょう。抜け毛が取れたらピンブラシやコームで毛を整えます(写真右端)。 長毛犬種をブラッシングする際の注意点です。文章と照合しながらご確認ください。

短毛種のブラッシング

短毛種は地肌が傷つきやすいため、激しいブラッシングは控えます。  毛が短いタイプの犬が短毛種(たんもうしゅ=ショートヘアー)で、代表的な犬種はダルメシアンボクサーボストンテリアなどです。
 抜け毛取りにスリッカーブラシは使用せず、ラバーブラシや獣毛(じゅうもう)ブラシを用います。
 スリッカーブラシを使って手入れすると、くの字に曲がったピンの先端が皮膚を傷つけてしまう恐れがあるからです。長い毛がないのでコームを使う必要はありませんが、蒸しタオルなどで体の表面を拭いてあげるとよいでしょう。

ワイヤー種のブラッシング

ワイアヘアーの抜け毛処理には特殊な技法や道具を用います。  毛がごわごわしたタイプの犬がワイヤー種で、代表的な犬種はミニチュアシュナウザーウェストハイランド・ホワイト・テリア(ウェスティ)アーフェンピンシャーなどです。
 抜け毛取りにはスリッカーブラシを用います。換毛期で抜け毛がとりわけ多い時期はスクラッチャーを使用しても良いでしょう。注意点は長毛種と同じです。
 ひげや眉毛(まゆげ)の手入れには主としてコームを使用しますが、目に入らないように充分注意してブラッシングしてください。
犬のブラッシング動画
 以下でご紹介するのは犬のブラッシングの仕方を解説した動画です。映像内ではスリッカーブラシとコームを用いています。大まかな流れは以下。
  1. 犬の被毛の流れを確認する
  2. スリッカーで背中をブラッシング
  3. 毛が長いときはかきわけながら
  4. ひっかかりが無くなるまで続ける
  5. 目の粗いコームに切り替える
  6. ひっかかりが無くなるまで続ける
  7. 目の細かいコームに切り替える
  8. ひっかかりが無くなるまで続ける
  9. 同様の手順で手足をブラッシング
元動画は⇒こちら
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