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ラブラドールレトリバー

 ラブラドールレトリバーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ラブラドールレトリバーの基本情報

ラブラドールレトリバー
  • 体高
    オス⇒ 57~62cm
    メス⇒ 55~60cm
  • 体重
    オス⇒ 27~34kg
    メス⇒ 25~32kg
  • 分類
    スポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ラブラドールレトリバーの歴史・ルーツ

カナダのニューファンドランド・セントジョーンズ地方  ラブラドールレトリバーの起源は、カナダのニューファンドランド島(右図)で発展を遂げたニューファンドランドだと考えられています。ブラックの長毛大型犬であるニューファンドランドは、時折サイズが一回り小さく、被毛色の薄い子犬を生んでいました。これらの犬たちは「レッサーニューファンドランド」(Lesser Newfoundland)、もしくは「セントジョーンズドッグ」(St.John's dog)と呼ばれるようになります。1822年、探検家であるW.E.コーマックの記述では、「水に入っても動きが鈍らない短毛の犬が人気を博している」とありますので、この頃にはすでに、元犬であるニューファンドランドからある程度独立し、個別の犬種として扱われていたことがうかがえます。1800年代初頭から中頃にかけ、これら短毛・中型のニューファンドランドは頻繁にイギリスへと輸出されました。しかし1800年代後半になると、ニューファンドランド島内における犬税の発足や、イギリス国内における検疫の強化により、海を渡ってイギリスにやってくる犬の数が激減してしまいました。
 イギリス国内に残ったニューファンドランド産の中型犬は、その後カーリーコーテッドレトリバーフラットコーテドレトリバー、トゥイードウォータースパニエルなどと掛け合わされ、独自の発展を遂げていったと考えられます。1878年になると犬種クラブによってスタンダードが規定され、イギリスのケネルクラブでは1903年に、そしてアメリカのAKCでは1917年に公認されました。こうして誕生したのが現在のラブラドールレトリバーです。
 犬名に「ラブラドール」と入っているものの、現在地図上にあるラブラドール半島とは無関係です。1887年、イギリスのマームズベリ伯爵が、自身の育種していた犬のことを「ラブラドールドッグ」と呼称したことが由来だと考えられます。当時は、ニューファンドランドを含む地域一帯を「ラブラドール」と呼んでいたため、こうした呼び名になったようです。

ラブラドールレトリバーの性格・特徴

被毛の色別ラブラドール一覧  ラブラドールレトリバーの性格は穏やかで従順です。また頭がよく、介助犬や盲導犬などにもよく用いられています。しかし逆に性格が極めて穏和であるため、番犬には向いていません。
 身体は密生した短毛が特徴で、これは水中作業に適しています。被毛色はブラック、チョコレート、イエローなどがありますが、初めの頃は繁殖家たちの間で黒色の人気が高く、イエローやチョコレートの個体は間引きの対象となっていた暗い時代もあります。近年は、抜け毛が少ない犬種として、ラブラドールレトリバーとプードルとを掛け合わせた「ラブラドゥードル」なる犬が知名度を上げています。

ラブラドールレトリバーのお手入れ・注意点

 ラブラドールレトリーバーには毎日の運動や散歩が必要です。長めの散歩や頭を刺激するような運動を取り入れると良いでしょう。また泳ぐのが大好きなので、暑い季節などは泳がせたり、何かを取って来たりする(レトリーブ)運動をさせると喜びます。社交的な犬なので室内で家族と一緒に過ごさせる方がよいでしょう。被毛は短くて撥水性が強く、水をはじきます。週1回程度、ブラッシングするだけで十分です。

ラブラドールレトリバーの動画

 以下でご紹介するのはラブラドールレトリバーの動画です。
 わずかに脂分を含む被毛は、水中での浮力、防寒、防水などに役立ち、また足指の間には水かきがついており、カワウソのようなしっぽは水中でかじの役割を果たします。生卵を割らずにくわえて持ってくることができることから「ソフトマウス」と呼ぶ人もいるとか。しかし子犬の頃は甘噛みが多いことで知られており、早い段階でのしつけが必要となるでしょう。
 健康面では、遺伝的に股関節形成不全症、および網膜形成不全症を発症しやすく、またひじ関節や膝関節にも障害が発生しやすいことが知られていますので要注意です。
元動画は→こちら
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