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シーズー

 シーズーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

シーズーの基本情報

シーズー
  • 体高
    オス⇒ 27cm
    メス⇒ 27cm
  • 体重
    オス⇒ 8kg
    メス⇒ 8kg
  • 分類
    トイグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

シーズーの歴史・ルーツ

 シーズーの起源は、チベットのラサアプソと中国のペキニーズが混血したものと言われています。古くから中国と密接な関係にあったチベットの統治者は、「魔除け」としてラサアプソを中国の皇帝に献上する習慣がありました。一方当時の中国宮廷では、既にペキニーズが飼育されていたようです。同時代に共存したこの両者が混血し、「シーズー」の原型が出来上がったと考えられています。
北京の紫禁城  シーズーは、西太后(1861~1908)の時代において特に寵愛されていました。一部の個体はヨーロッパに渡ったものの、ほとんどは王宮である紫禁城内(写真右)で飼育されていたといいます。しかし1950年代に共産主義革命が起こると、「犬の飼育は退廃の象徴」とみなされるようになり、シーズーを含めた大量の犬が虐殺され、絶滅寸前まで追い込まれます。今日世界中に分布するシーズーは、革命以前の1930年代にヨーロッパに渡った犬たちの子孫です。
 1930年代にイギリスやアイルランドに渡ったシーズーは、よくラサアプソと混同され、「アプソ」(Apsos)という1ジャンルにまとめられていました。そこで、短吻で短肢のものを「シーズー」、長吻で長肢のものを「ラサアプソ」と区分して計画繁殖が行われるようになり、現在のシーズーの基礎ができあがっていきました。そして1935年、イギリスで犬種クラブが発足したのを機に、ラサアプソとは全く別の犬種「シーズー」として独立を果たしました。なお、シーズーの犬名は、中国の空想上の動物「獅子」の中国語発音「シーツー」に由来しています。

シーズーの性格・特徴

 シーズーの性格は非常に穏やかで、家庭犬に向いていますが、やや物覚えが悪いという難点もあります。
 身体はペキニーズよりもラサアプソに似ています。体型は「頭部はライオン、骨格はクマ、足はラクダ、歩く様は金魚」と形容され、顔面には菊の花のように長い毛が放射状に生えるのが特徴です。下顎がやや突き出したアンダーバイトが標準とされています。
 健康面では、甲状腺機能低下症、椎間板障害を発症しやすいとされます。また短吻系で鼻呼吸が苦手なため、夏場の熱中症や脱水症状には注意が必要です。

シーズーのお手入れ・注意点

 シー・ズ―には毎日の散歩や運動は欠かせません。室内で活発なゲームや運動、短めの散歩を取り入れてあげましょう。シーズーは高温多湿の地域で過ごすのが苦手で、屋外での飼育はお勧めできません。床に届くまで伸び続ける豊富な被毛は、すぐに毛玉ができてしまうため、1日おきのブラッシングかコーミングが必要です。

シーズーの動画

 以下でご紹介するのはシーズーの動画です。
 イギリスが北京の紫禁城を侵略した際、オスとメス各7頭だけが生き残ったといいます。
 トップコートは長くて滑らか、アンダーコートはフリースのようにフワフワで、放置するとかなりの長さまで成長します。ショードッグにする場合はかなりの時間と労力が必要ですが、多くの人はグルーミングの手間を省くために毛並みを短くそろえます。これは「パピーカット」と呼ばれます。
 腎臓と目の病気にかかりやすいので注意が必要です。
元動画は→こちら
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