トップ犬の種類は行に属する犬の種類ボーダーコリー

ボーダーコリー

 ボーダーコリーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ボーダーコリーの基本情報

ボーダーコリー
  • 体高
    オス⇒ 53~55cm
    メス⇒ 50~52cm
  • 体重
    オス⇒ 14~20kg
    メス⇒ 14~20kg
  • 分類
    ハーディンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ボーダーコリーの歴史・ルーツ

 ボーダーコリーの起源は定かではありません。8~11世紀頃に掛けて存在した武装海賊「バイキング」が、スカンジナビア諸国からスコットランドに渡った際、トナカイなどの牧畜に用いていた犬が祖先ではないかと考えられています。これらの犬は、主にイギリス、ウェールズ、スコットランドの国境付近で、長らく作業犬として活躍してきました。
ボーダーコリーの父と呼ばれる「ヘンプ」(Hemp)  1800年代後半になると、イギリスでは牧羊犬の競技会が開かれるようになりました。その大会で目覚しい成績を収めたのが「ヘンプ」(Hemp, 写真右)という名のボーダーコリーです。ヘンプは吠えたり家畜を咬んだりするかわりに、じっと家畜の目をにらんで誘導させるという、独特の芸当を披露しました。彼の血統を元にして、現代のボーダーコリーが生み出されたことから、ヘンプは「ボーダーコリーの父」と呼ばれています。
 スタンダードが規定されたのは1905年で、初めて「ボーダーコリー」という名が登場したのは1915年のことです。1900年代前半にはすでにアメリカに渡っていましたが、AKCの公認を受けたのはそれよりもはるか後の1995年です。
 犬名に関しては、かつてスコットランドの地はイングランドから見て「国境の向こう」であったため、国境を意味する「ボーダー」と呼ばれるようになったとする説が有力です。

ボーダーコリーの性格・特徴

 ボーダーコリーの性格は極めて活発であるため、運動量の確保が難しい都市部における飼育は向いていない場合もあります。また従順で大変頭がよく、トレーニングにはよく反応します。チェイサーという名の犬は、1,000を超える言葉を記憶したことで有名です。
スムースタイプのボーダーコリー  身体は、スムースタイプ(写真右)とラフタイプの2種類がおり、スムースタイプは全体的に短く、ラフタイプはやや長めでわずかにウェーブがかかっているのが特徴です。被毛は白と黒のバイカラー、レッド、レッドマール、トライカラー、チョコレート、ブル-マールなど多彩です。目はブルーからブラウンまで幅広く、中には左右で違う色を示す「バイアイ」のものもいます。
 健康面では股関節形成不全症てんかん、および「CEA」(Collie eye anomaly)と呼ばれる眼科疾患にかかりやすいとされます。

ボーダーコリーのお手入れ・注意点

 ボーダーコリーは極めて活発な犬種です。毎日かなりの量の運動や散歩と共に、頭を刺激するようなゲームを取り入れてあげましょう。家の中で愛玩犬として飼育するには向いていません。飼い主にも犬に合わせた体力が必要ですので、飼育に際しては覚悟が必要です。
 ラフタイプの被毛の手入れとしては週に2回程度のブラッシングが必要です。スムーススタイプの手入れは、汚れたときにタオルで拭く程度のものでよいでしょう。

ボーダーコリーの動画

 以下でご紹介するのはボーダーコリーの動画です。
 プードル、ジャーマンシェパードを抑えて、最も頭のいい犬の名をほしいままにしています。全身をかがめたまま忍び足で移動するさまはさながら猫のようです。適切な運動や刺激を与えないと、家庭内でしばしば破壊行動に走るので注意が必要です。
元動画は→こちら
ボーダーコリートップへ