トップ犬の種類は行に属する犬の種類ボクサー

ボクサー

 ボクサーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ボクサーの基本情報

ボクサー
  • 体高
    オス⇒ 57~64cm
    メス⇒ 53~60cm
  • 体重
    オス⇒ 25~32kg
    メス⇒ 25~32kg
  • 分類
    ワーキンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ボクサーの歴史・ルーツ

 ボクサーは1830年代のドイツにおいて、熊や猪など大型獣の狩猟に用いられていた「ブレンバイザー」(Bullenbeisser)という犬に、フランス、スペイン原産の犬種を掛け合わせ作出されたと考えられています。元犬として用いられた犬種は定かではありませんが、その顔貌からブルドッグマスティフフレンチブルドッググレートデンなどとの血縁関係が推測されます。 ボクサーのように立ち上がるボクサー犬
 ボクサーは1800年代後半まで、猟犬や闘犬として利用されていました。しかしそれらが下火になると、徐々に軍用犬や警察犬として活躍するようになり、さらに第一次大戦下では赤十字犬として働き、世界中にその名を知らしめました。
 犬名の由来は定かではありません。闘う際に後肢で立ち上がり、ボクシングのようなスタイルを見せることが由来するという説、横から見た体形がボックス(箱型)のように見えるとする説、「boxl」という食肉市場での呼び名を起源としているという説、ドイツ語で「噛み付く人」を意味する「beisser」が崩れたとする説などがあります。

ボクサーの性格・特徴

 ボクサーの性格は作業意欲が旺盛で、忍耐強く、忠実、勇敢です。またきわめて優しく温和で訓練性能も高く家庭犬にふさわしい犬種と言えます。罰を中心とした誤ったしつけ方をすると、時に攻撃的になりますので、「ほめて育てる」しつけ方を徹底することが重要です。
 身体は、顔の縦の長さに対し、マズルの長さが1/3であることが理想とされます。マズルは短吻系で、ややアンダーショット(下顎が突き出ている)気味です。生まれつきしっぽの短い「ボブテイル」の個体が選択繁殖された結果、イギリスのケネルクラブでは1998年より、独立した血統として認可されるようになりました。しかし2008年、犬種登録を統括するFCIにおいて「これを認めない」という判断が下されたことにより、近年ではショーに登場することはなくなっています。被毛色はフォーン、ブリンドルが基本で、下腹や足先のホワイトは許容されます。フォーン色には段階があり、ライトタン、イエロー、レディッシュタン、マホガニー、ハニーブロンドなど様々なサブクラスがあります。

ボクサーのお手入れ・注意点

 ボクサーには毎日の運動が必要です。全力で走ることが大好きですが、早足での散歩やちょっと長めの散歩を毎日させてあげれば喜ぶでしょう。短吻系のため暑さに弱く、また人間との接触を強く求める犬ですので、室内飼育をして下さい。口吻の形態上、いびきをかく個体も多くいます。被毛の手入れとしては時々ブラッシングをして抜け毛を取り除く程度で充分です。

ボクサーの動画

 以下でご紹介するのはボクサーの動画です。
 祖先犬であり、いまでは絶滅してしまった「ブレンバイザー」は熊やイノシシ狩りに用いられていました。近年ではフォーンとブリンドルのほかにホワイトも登場していますが、18%の確率で聴覚に障害を持って生まれるという統計があります。短吻犬種の宿命として熱の放散が苦手で熱中症にかかりやすいため、特に夏場は注意が必要です。ちなみに世界で最も長い舌を持つブランディもボクサーです。
元動画は→こちら
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