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ブルドッグ

 ブルドッグの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ブルドッグの基本情報

ブルドッグ
  • 体高
    オス⇒ 31~36cm
    メス⇒ 31~36cm
  • 体重
    オス⇒ 23~25kg
    メス⇒ 21~23kg
  • 分類
    ノンスポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ブルドッグの歴史・ルーツ

ブルベイティング  ブルドッグは、「ブルベイティング」のためにマスティフ系の犬種を改良して生み出された犬です。「ブルベイティング」(Bull Baiting, 右絵)とは、13世紀から19世紀のイギリスにおいて、貴族や庶民の娯楽として人気があった見世物のことです。杭につながれた雄牛に対して数頭の犬を放ち、鼻に噛み付くなどして牛を倒した犬の持ち主には、高額の賞金が支払われたと言います。また同様の見世物としては、熊と犬を戦わせる「ベアベイティング」(Bear Baiting)などもありました。
 ブルドッグは、こうした見世物に特化して改良されてきた犬種です。ですから繁殖においては必然的に、「均整」よりも「強さ」が優先され、徐々にブルドック特有の外観が出来上がっていきました。 ブルドッグの頭蓋骨 具体的には、短い口吻、上向きの鼻(噛み付いた状態でも呼吸ができる)、しゃくれた下顎(噛み付く力を増強)、短足と低い体高(牛の角による反撃をかわしやすい)、たるんだ皮膚(牛の角で攻撃されたとき、ダメージを最小限に抑える)、短い首(牛が犬を振り落とそうと暴れたとき、噛み付いている犬の重心が前方にあるので、遠心力が掛かりにくい)などです。さらに当時のブルドッグは体重が60kg近くもあり、性格も獰猛かつ攻撃的でした。
 1835年、動物愛護の観点からイギリス国内で犬の闘技が非合法となったのをきっかけに、ブルドッグの改良が始まります。闘争心や攻撃性を抑えることに重点を置いて徐々に改良が進められた結果、極めて温和で穏やかな犬として生まれ変わり、現在に至ります。ちなみにブルドッグは「勇気」「不屈」「忍耐」の象徴としてイギリス国犬に指定され、またイギリス海軍のマスコットにもなっています。
 犬名は、「ブル」(bull, 雄牛)と闘争させる「ブルベイティング」に使われた事が由来です。

ブルドッグの性格・特徴

 ブルドッグの性格は、善良で勇敢、優しく温和、穏やかで冷静沈着です。しかし訓練に対する反応はいささか他の犬種に劣ります。
 身体は、低い体高、広い肩幅、大きな頭、突き出た下顎が特徴です。また骨盤が小さいため出産の際は難産になることが多く、獣医師の指導のもと行う必要があります。ほとんどのブルドッグは、高いところから飛び降りたり、泳いだりすることができませんので、いたずらに水の中に放つことはやめましょう。骨格が独特のため、息をするときゼーゼーと音を出したり、睡眠時にいびきをかいたり、よだれをたらしたりします。また口元は下顎が突き出した「アンダーバイト」で、頬や顎下の皮膚は垂れ下がっています。被毛は短く、色にはレッド、フォーン、ホワイト、ブリンドル、パイボールドなどのバリエーションがあります。

ブルドッグのお手入れ・注意点

 ブルドッグには毎日の散歩や運動が必要です。短めの散歩や軽めの運動を取り入れてあげましょう。ただし高温多湿の環境には極端に弱く、容易に熱中症にかかってしまいますので、気温が高く湿気の多い季節には、犬の体調に気をつけましょう。被毛は汚れたときに濡れタオルで拭くなどの最低限の手入れで充分です。ただし顔と尻尾のしわの間は細菌が繁殖しやすいため、こまめに拭くようにします。

ブルドッグの動画

 以下でご紹介するのはブルドッグの動画です。
 体が重い割には足が短いため犬かきが苦手です。また骨盤が小さく、出産が困難な場合は帝王切開が用いられます。鼻腔が極端に狭く口呼吸がメインとなるため余分な空気を飲み込みやすく、最終的にはおならとして対外に排出されます。被毛の手入れは簡単ですが、シワの間を毎日掃除してあげる必要があり、健康面では遺伝的な疾患が犬の世界でトップクラスに多い犬種です。
元動画は→こちら
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