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ペキニーズ

 ペキニーズの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ペキニーズの基本情報

ペキニーズ
  • 体高
    オス⇒ 19~21cm
    メス⇒ 18~20cm
  • 体重
    オス⇒ 3~7kg
    メス⇒ 2.5~6kg
  • 分類
    トイグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ペキニーズの歴史・ルーツ

ラサ・アプソ  ペキニーズの起源は定かではありません。ヨーロッパの小型スパニエルがシルクロードなどの交易ルートを通じて中国に伝わっのだろうと推測されています。またチベットから献上されたラサアプソ(写真右)との血縁関係も考えられています。
 ペキニーズは中国の歴代宮廷内においてのみ飼育され、門外不出の犬でした。8世紀の唐の時代には、既にこの犬種に関する記述があり、宗(10~13世紀)や元(13~14世紀)の時代の飼育記録も残っていますので、少なくとも1000年以上の歴史があると考えられます。
 1860年のアヘン戦争でイギリス軍が北京の宮廷に突入した際、皇帝の叔母の居室で彼女の死体の横に5頭のペキニーズを発見したと言います。後にイギリスへと渡ったこの5頭が、ヨーロッパにおけるペキニーズの基礎犬だと言われています。ドッグショーデビューしたのは、1893年、イギリスの「チェスタードッグショー」でした。その風変わりな外見で人々の話題をさらったペキニーズは、アイルランドやフランスなどでもたちまち人気となり、1900年代初頭にはちょっとしたブームになります。アメリカにおいても、1906年にAKCの公認を受けました。
 犬名は原産国である中国の都市「北京」が由来です。現在は「Beijing」というスペルですが、かつては「Peking」という綴りだったことから「ペキニーズ」(Pekingese)となりました。愛称は「ピーク」(Peke)で、鼻ぺちゃ顔の動物を「ピークフェイス」(Peke Fafe)と称するのは、この犬種にちなんでのことです。

ペキニーズの性格・特徴

 ペキニーズの性格はどちらかと言えば猫に近く、マイペースで自尊心が強く、大胆かつ頑固です。人に媚びることが少なく、抱かれる事をあまり好まない犬種として知られています。
 身体は、古い時代から大きな変化がないのが特徴で、18世紀の宮廷絵画に見られるペキニーズの姿は、現代のペキニーズとほとんど同じものです。ライオンを思わせる先細りの体形、赤みがかった金色の被毛、袖に入るサイズとウェイトなどの特徴から、かつては「獅子犬」・「太陽犬」・「袖犬」などとも呼ばれていました。被毛色は、クリーム、ゴールド、レッド、ブラック、ホワイト、サーブル、ブラックアンドタン、グレイなど多彩です。よたよたと歩く独特の動き方は、宮廷内から脱走しないよう、選択的に作られたものではないかと推測されています。

ペキニーズのお手入れ・注意点

 ペキニーズは屋外をのんびりと歩いたり、室内で遊んだりする程度で必要な運動量は確保できますが、心身に刺激を与えるために軽い散歩くらいには連れ出してあげましょう。暑さや湿度に弱い犬種なので、屋外飼育はお勧めできません。長い被毛は週に1回はブラッシングをして、毛が絡まないようにしてあげましょう。鼻の周りなどにあるしわの間は細菌が繁殖しやすいので、常に拭いて清潔に保つよう心掛けてください。短吻のため時々いびきをかくことがあります。

ペキニーズの動画

 以下でご紹介するのはペキニーズの動画です。
  伝説ではライオンとサルが恋をしてできた犬だとも、沈没したことで有名なタイタニック号の中にも乗っていたとも言われています。中国の皇帝は着物の袖の中にこの犬を入れて連れ歩いたことが「袖犬」という別称の由来になっています。その寵愛はすごいもので、民衆はペキニーズへかしずくことが求められ、またペキニーズを傷つけるものは死刑に処せられました。遺伝的に心臓病を発症しやすいことで知られています。
元動画は→こちら
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