| 骨や被毛を触っても気持ちよくありません。皆さんもむこうずね(いわゆる”弁慶の泣き所”/解剖学的にいうと脛骨粗面)や髪の毛をなでてみましょう。全然気持ちよくないですよね?犬のマッサージをするときも同様です。骨や被毛を触られても犬としてはうっとうしいだけですので、
あくまでも疲労のたまった筋肉にコンタクトするように心がけましょう。 |
| 筋肉を押し付けるときに指先を立ててしまうと、押圧が強くなりすぎて犬からすると痛いだけです。ですから
接触面積をなるべく広げ、指先の体温が犬の体に伝わりやすくなるように、コンタクトは指の腹で行うことが基本です。特に女性で爪が伸びていたり、付け爪をしたりしている人は、爪の先が犬の肌に食い込まないよう充分気をつけてください。 |
| 人間と犬の体格は違います。人間に行う時と同じ力でマッサージを行うと、犬にとっては圧が強すぎて不快の原因となります。
犬と人間との体格差を考慮し、基本は弱めで行ってください。 |
| 犬をリラックスさせるには、ゆったりとしたリズムでマッサージしてあげる必要があります。駅前の「て○みん」やスポーツマッサージのように、やたらシャカシャカと筋肉を揺さぶったりする必要はありません。イメージは、生まれたばかりの子犬の体を、母犬がなめて綺麗にするときのリズムです。このゆったりとしたリズムによって、犬は母犬の優しさと感触を思い出し、心身ともにリラックスしやすい状態になります。 |
人間の場合もそうですが、個々の好みという問題が必ずあります。ある人は肩のマッサージを好みますが、ある人は肩を触るとやたら痛がるということもあります。ある人は指圧を好みますが、ある人はスポーツマッサージを好むこともあります。
犬の場合も同様で、個体によってマッサージの強さやリズムの好みが微妙に違います。
ですから基本に忠実に行うと同時に、犬のリアクションを見ながらリズムや強さを微調整することも重要です。 |
| 人間と同様、疲労していない筋肉をマッサージすると、時として不快感が生じます。いつでもどこでもマッサージするのではなく、散歩の後や運動の後、寝る前など、犬の体に疲労が蓄積したタイミングでマッサージを行うと一層効果的です。 |
| 犬がマッサージの気持ちよさを学習すると、「ねぇ早くなでて!」と催促してくることがあります。しかしこの催促に応じてしまうと「自分の命令に従った⇒自分がボスなんだ!」と犬が勘違いし、アルファシンドローム(権勢症候群)を助長する危険性があります。ですから犬のリクエストに応じて安易にマッサージを施すのではなく、
何らかの指示に従ったごほうびとしてマッサージをしてあげるとよいでしょう(たとえば「マテ」を指示し、うまくできたらそのごほうびとしてマッサージしてあげる、など)。 |
| 東洋医学には「経絡思想」があります。簡単に説明すると、「人体には”経脈”と”絡脈”という二つのエネルギーラインが存在し、そのライン上を”気”が流れている。その気の流れの結節点が”経穴”、いわゆる”ツボ”である。気の流れが悪くなると体調も悪くなるので、経穴に刺激を加えることで気の流れを回復しなければならない」というものです。しかし同じ考え方をそっくりそのまま「犬」という動物にいきなり応用するのは、科学性と客観性にやや欠けると判断されるため、当サイトでは採用しておりません。 |