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スタンダードダックスフント

 スタンダードダックスフントの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

スタンダードダックスフントの基本情報

スタンダードダックスフント
  • 体高
    オス⇒ 23~27cm
    メス⇒ 21~24cm
  • 体重
    オス⇒ 7~8kg
    メス⇒ 6~7kg
  • 分類
    ハウンドグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

スタンダードダックスフントの歴史・ルーツ

 スタンダードダックスフントの起源は定かではありません。1600年代のドイツにおいて、ドイツ、フランス、イギリス由来の様々なハウンド犬を掛け合わせて基礎が築かれたと考えられています。元犬候補の一例を挙げると、ジャーマンショートヘアードポインターバセットハウンドミニチュアピンシャーブラッドハウンドなどです。しかし1891年に書かれた本の中にはすでに、「起源についてはよくわかっていない」という記述がありますので、その正確な血統をたどることはもはや不可能に近いでしょう。
アナグマ  ダックスフントは元々、アナグマ(写真右)を狩るために作出されました。アナグマは夜行性で、昼間は狭い穴の奥に潜んでいるため、必然的に短足の犬が選抜される事になり、現在のダックスフントの胴長短足という原型が出来上がったと考えられます。
 最初に誕生したのが短毛かつ大柄なダックスフントで、1874年にドッグショーデビューした際は「German Badger Hounds」(badgerとはアナグマのこと)という名前でした。その後、犬種協会がイギリス(1881)、ドイツ(1888)、アメリカ(1895)で次々と設立され、一気に人気が高まっていき、「ロングヘアータイプ」や「ワイヤータイプ」、「ミニチュアタイプ」や「カニンヘンタイプ」などが生み出されました。
 ダックスフントの犬名はドイツ語でアナグマを表す「dachs」と犬を表す「hund」からきています。

スタンダードダックスフントの性格・特徴

 スタンダードダックスフント身体は体長が体高の2倍もあり全犬種の中で最も短足かつ胴長です。ダックスフントの被毛の種類にはスムース、ワイヤー、ロングの3種類があります。 毛のタイプによるダックスフントの種類一覧 最もポピュラーなのはスムース(短毛種)で、光沢のある毛が皮膚に密着して生えています。短毛ダックスフントにミニチュアシュナウザースコテッシュテリアアイリッシュテリアダンディディンモントテリアなどを交配して作出されたのがワイヤーヘアー(剛毛種)です。また短毛ダックスフントに小型のスパニエルやアイリッシュセッターパピヨンを交配して作出されたのがロングヘアー(長毛種)です。ちなみに長毛ダックスフントは短毛種や剛毛種との交配を禁じられています。
 スタンダードダックスフントの性格は毛質によって多少のばらつきがあります。ロングヘアーダックスフントは性格的にもスパニエルに近く、愛情深くて人なつこい性格です。ワイヤーヘアーダックスフントはテリア気質を受け継いでおり、狩猟本能が色濃く残っています。総じて言えば愛情深く、遊び好きで、適度な警戒心を持ち、番犬としても有用な家庭犬です。
 ダックスフントのサイズはスタンダードとミニチュアに分類する場合がほとんどですが、その下にさらに小さい「カニチュア」(英語では”ラビット=rabbit”、ドイツ語では”カニンヘン=kaninchen”などとも呼び、共に”うさぎ”の意味)サイズを設けることもあります。日本では「カニンヘン・ダックス」と呼ばれることが多いようです。

スタンダードダックスフントのお手入れ・注意点

 ダックスフントには毎日軽度の散歩や運動が必要です。短足であるため、散歩の距離は短くても充分です。室内飼育のほうが理想的です。スムースタイプには汚れたときに蒸しタオルで体を拭く程度の最低限の手入れで充分です。ロングタイプには週に1~2回程度のブラッシングやコーミングをしてあげましょう。ワイヤータイプは週に1回程度ブラッシングかコーミングをし、必要に応じてトリミングするとよいでしょう。年に2回程度はストリッピング(手で毛を抜くこと)が必要です。

スタンダードダックスフントの動画

 以下でご紹介するのはスタンダードダックスフントの動画です。
 ドイツにおいて15世紀ごろに誕生したと考えられ、作出にはピンシャー、バセットハウンド、スパニエル、シュナウザーなどが用いられたと推測されています。
 アメリカでは縮めて「ダクスン」と呼ばれます。もともとダックスフントの胴長短足の特徴的な体を語源として「ダックスフント・ソーセージ」と呼ばれていたものが、後に「ホットドッグ」と変化したようです。
 健康面では、腰に負担がかかりやすく、ヘルニアや腰椎すべり症などを発症しやすいので要注意です。
元動画は→こちら
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