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スコティッシュテリア

 スコティッシュテリアの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

スコティッシュテリアの基本情報

スコティッシュテリア
  • 体高
    オス⇒ 25.5cm
    メス⇒ 25.5cm
  • 体重
    オス⇒ 8.5~10kg
    メス⇒ 8~9.5kg
  • 分類
    テリアグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

スコティッシュテリアの歴史・ルーツ

ケアーンテリア  スコティッシュテリアの起源は、キツネ、ネズミ、カワウソ、アナグマ猟のために飼育されていたスコットランド在来のテリアであると考えられています。
 1800年代後半まで、スコットランド出身の小型テリアは全て「スコッチテリア」と呼ばれていました。1870年代になると、大まかなくくりでしかなかった「スコッチテリア」を細分化しようという動きが盛り上がり、1873年、まずダンディ・ディンモント・テリアが独立します。このとき、それ以外の全てのテリアは「スカイテリア」と呼ばれるようになりました。それから8年後の1881年、このスカイテリアは「スカイテリア」と「ハードヘアードテリア」とに分離し、さらに「ハードヘアードテリア」は「ウェストハイランドホワイトテリア」、「ケアーンテリア」、そして「スコティッシュテリア」に区分されました。こうして生まれたのが今日のスコティッシュテリアです。犬種標準の確立には、1870年代に存在していた「Splinter II」という名のメス犬が多大な影響を及ぼしており、現存するスコティッシュテリアには、大なり小なりこの犬の血統が混じっているといわれています。
ファラの墓地  アメリカでは第二次世界大戦後、フランクリン・ルーズベルト大統領の愛犬が、「ファラ」(Fala)という名のスコティッシュテリアだったことから人気が出ました。このファラは現在ルーズベルト大統領の墓のそばに埋葬されています(写真右)。また、ボードゲーム「モノポリー」で使われる犬の駒は、この犬種をモデルにしているそうです。
 スコティッシュテリアの犬名は、スコットランドを代表する素晴らしいテリアということから付けられました。また1800年代半ば、スコットランドのアバディーン近隣で多く飼育されていた事から「アバディーン・テリア」と呼ばれる事もあります。愛称は「スコッティ」です。

スコティッシュテリアの性格・特徴

 スコティッシュテリアの性格は狩猟本能が強く、勇敢、大胆で強い好奇心を持っています。一方、やや頑固でそっけない部分もあることから、19世紀にこの犬を愛したスコットランドのダンバートン伯爵は、「ダイハード」(diehard, 頑固者)というニックネームを与えています。
 身体は頑健で短肢、頭部が大きいのが特徴です。被毛は黒、褐色、シルバー、暗灰色の刺し毛が混じったブリンドル、ウィートン(小麦色)、白など多様です。健康面に関しては、やや遺伝疾患を発症しやすい傾向があるようです。一例を挙げると、「スコッティクランプ」(Scotty cramp)と呼ばれる四肢のひきつけ、膝蓋骨脱臼、白内障緑内障ガンなどです。

スコティッシュテリアのお手入れ・注意点

 スコティッシュテリアには毎日の散歩と運動が必要です。毎日ちょっとした興奮を体験させたり、新鮮な遊びを取り入れたりすると喜ぶでしょう。室内飼育が理想です。被毛はワイヤーコートで1週間に2~3回程度のコーミングと3ヶ月に1度くらいのトリミングが必要です。

スコティッシュテリアの動画

 以下でご紹介するのはスコティッシュテリアの動画です。
 強壮な体と勇敢な性格から、時に「ダイハード」と呼ばれます。1860年代イギリスのショー界で注目され、1880年代には犬種標準が定められました。アメリカへは1883年に渡り、1885年にはAKCに公認されています。
元動画は→こちら
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