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犬の慢性腸炎

 犬の慢性腸炎(まんせいちょうえん)について病態、症状、原因、治療法別にまとめました。病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんに飼い犬の症状を説明するときの参考としてお読みください。なお当サイト内の医療情報は各種の医学書を元にしています。出典一覧はこちら

犬の慢性腸炎の病態と症状

 犬の慢性腸炎とは、小腸と大腸の粘膜上で、繰り返し炎症が起こる状態のことです。 犬の消化器系模式図  「炎症」とは、体内における異物を除去するため、「炎症細胞」と呼ばれる特殊な細胞が集合して、各種の化学反応を起こすことです。慢性腸炎では、好酸球、Tリンパ球、肥満細胞(マスト細胞)、好中球、好塩基球など、様々な免疫細胞が粘膜固有層に見られることから、別名「炎症性腸疾患」(IBD)とも呼ばれます。
 犬の慢性腸炎の主な症状は以下です。
犬の慢性腸炎の主症状
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 口が臭い
  • 水を大量に飲む
  • おしっこが増える
  • おなかが鳴る
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犬の慢性腸炎の原因

 犬の慢性腸炎の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。様々な可能性がありますが、結局のところは原因不明です。
犬の慢性腸炎の主な原因
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犬の慢性腸炎の治療

 犬の慢性腸炎の治療法としては、主に以下のようなものがあります。
犬の慢性腸炎の主な治療法
  • 基礎疾患の治療  別の疾病によって慢性腸炎が引き起こされている場合は、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。たとえば寄生虫が原因のときは駆虫薬の投与、腫瘍が原因のときは外科手術による切除、抗がん剤治療などです。
  • 対症療法  一般的に慢性腸炎は完治するのが難しい疾患ですので、疾患の原因を取り除くよりも、症状の軽減を目的とした治療が施されます。具体的には腸粘膜の炎症を抑えるためステロイドが投与されたりしますが、生涯にわたって投薬治療が必要となるケースもままあります。
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