トップ犬の種類や・ら・わ行に属する犬の種類ワイマラナー

ワイマラナー

 ワイマラナーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ワイマラナーの基本情報

ワイマラナー
  • 体高
    オス⇒ 70cm
    メス⇒ 70cm
  • 体重
    オス⇒ 25~38kg
    メス⇒ 25~38kg
  • 分類
    スポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ワイマラナーの歴史・ルーツ

 ワイマラナーの起源は定かではありません。1800年代に入ってから現在のスタンダードが確立されましたが、ジャーマンショートヘアーポインターブラッドハウンド等との血縁関係が考えれられています。体形はジャーマンショートヘアーポインターに近く、ブラッドハウンドの血を引くため鳥猟、獣猟ともに上手な万能犬です。
 当初ワイマラナーは門外不出の犬と言われていました。理由は、1897年にドイツ国内で結成された犬種クラブ「ドイツ・ワイマラナー・クラブ」の存在です。 ドイツ・ワイマール地方 このクラブの規定では、「犬の売買はクラブの会員同士のみ」と定められており、またクラブへの入会自体がきわめて難しかったため、犬を海外へ持ち出すことは到底不可能と考えられていました。しかし1929年、米国の育種家であるハワード・ナイトがクラブの会員となり、2頭のワイマラナーを本国アメリカに連れ帰る事で、初めてこの犬種が海を渡ることとなります。その後ワイマラナーは米国内におけるトライアルで目覚ましい記録を打ち立て、特別な犬として認識されていきました。AKCによる公認は1943年です。
 ワイマラナーの犬名は、ドイツ帝国時代にワイマール地方(右地図)の貴族が独占的に飼育していたことにちなんでいます。

ワイマラナーの性格・特徴

ロングコートのワイマラナーは希少 ワイマラナーの性格は大胆で活発です。動き回ることが好きなので、室内に閉じこもるような生活環境は向いていないでしょう。スタミナが豊富なため、飼い主を疲れさせることもしばしばです。過活動を抑えるためには、子犬の頃からのしつけが必要となります。また狩猟本能が強いため、小動物との同居には一考を要します。
 身体は、琥珀色の明るい目と光沢のある灰色(スチールカラー)の被毛が最大の特徴です。シングルコートの短くて光沢を放つ被毛には、チャコールブルー、ムースグレー、シルバーグレイ、ブルーグレイなどのバリエーションがあり、時に「灰色の幽霊」(Grey Ghost)と称されます。少数ですがロングコートのものが存在します(写真右)。

ワイマラナーのお手入れ・注意点

 ワイマラナーは毎日豊富に運動させることが必要です。ジョギングなどの運動を毎日欠かさず行える飼い主が理想的です。室内で飼う場合は少なくともワイマラナーが自由に遊べるスペースが必要です。被毛は時々ブラッシングしたり、むだ毛を取り除くだけで充分です。

ワイマラナーの動画

 以下でご紹介するのはワイマラナーの動画です。
 グレースケリーが飼っていたことでも有名です。鋭い嗅覚をもつため、冷戦時、ホワイトサンズミサイル発射場で、ミサイルの破片をかぎ分けるのに用いられたとか。
 灰色のライトシルバーグレイからダークグレイまでが認められており、屋外では保護色になりやすく、しばしば姿を見失うことから「ゴースト・ドッグ」(幽霊犬)という異名を持ちます。子犬の頃ブルーの目は、成長とともに黄色く変色していきます。
 健康面では早食い・大食いから鼓脹を発症しやすいので、食事は数回に分けたほうがよいでしょう。
元動画は→こちら
ワイマラナートップへ