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ボイキンスパニエル

 ボイキンスパニエルの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ボイキンスパニエルの基本情報

ボイキンスパニエル
  • 体高
    オス⇒ 39~43cm
    メス⇒ 35~42cm
  • 体重
    オス⇒ 13.5~18kg
    メス⇒ 11~16kg
  • 分類
    スポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ボイキンスパニエルの歴史・ルーツ

 ボイキンスパニエルは1905年~1910年ころ、アメリカ・サウスカロライナ州のスパータンバーグという地で偶然発見されたスパニエルタイプの犬を始祖としています。
 1900年代初頭、スパータンバーグの銀行家・アレクサンダー・L・ホワイト氏が教会に行く途中、迷子になったスパニエルタイプの犬と出会いました。氏はさっそく犬を自宅に連れ帰り、「ダンピィ」(dumpy, ずんぐりむっくり)と名づけてペットにします。ほどなくしてダンピィが猟犬としての才能をもっていることに気づいたホワイト氏は、犬をハンティング仲間だったL.ウィテカー・ボイキン氏に預けました。犬名の由来ともなっているボイキン氏は、ダンピィをチェサピークベイレトリバースプリンガースパニエルコッカースパニエルアメリカンウォータースパニエルなどと掛け合わせ、今日のボイキンスパニエルの基礎犬を作出しました。
 ボイキン氏が住んでいたキャムデン(Camden)という地はリゾート地だったため、犬は休暇を過ごしにアメリカ各地から来ていた人々の目に留まり、帰郷した人々によって全国的に広められたと考えられます。AKC公認は2009年と比較的近年です。

ボイキンスパニエルの性格・特徴

 ボイキンスパニエルの性格は友好的で働くことが大好きです。人の役に立ちたがるため、しつけは比較的楽でしょう。
 身体的特徴は、明るいゴールドから暗いアンバー(琥珀色)の目、レバーやチョコレートの被毛です。被毛タイプはプードルのようにカールしているものやフィールドスパニエルのように直毛のものまで、全ての被毛タイプが認められています。体はカヌーや小型の船に乗せられるくらいの大きさで「船を揺らさない犬」とも称されます。
 2006年に行われた統計調査では、37%の個体に股関節形成不全症が発症することが判明しています。このため、ブリーディングに用いられる犬はOFA(動物のための整形外科協会)によるチェック、もしくは「PennHIP」と呼ばれる特殊な股関節のレントゲン検査法にパスしなければなりません。また運動誘発性失神を高確率で発症することも判明しています。

ボイキンスパニエルのお手入れ・注意点

 ボイキンスパニエルは非常に活発でスタミナがあるため、活力を燃焼させるために毎日相当な運動が必要となります。グルーミングは、最低でも週1回程度のブラッシングをしましょう。また垂れ耳で湿気がこもりやすいので、耳のチェックと掃除は定期的に行います。

ボイキンスパニエルの動画

 以下でご紹介するのはボイキンスパニエルの動画です。
 アメリカ・サウスカロライナ州の州犬に指定されており、また同州で猟が解禁される9月1日は「ボイキンスパニエルの日」とされています。地元では切手にも登場するくらい有名です。被毛色とよくマッチした琥珀色の目は見る人々を魅了します。またくわえたものを傷つけずに運ぶ「ソフトマウス」は猟犬としての必須条件です。活動的なので部屋の中に閉じ込めるような生活環境はお勧めできません。
元動画は→こちら
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