トップ犬の食事ドッグフード製品・大辞典メディコートアドバンス・グレインフリー

メディコート(Medycoat)アドバンス・グレインフリー~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「メディコートアドバンス・グレインフリー」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年11月)

メディコートアドバンス・グレインフリーの基本情報

 「メディコート(Medycoat)アドバンス・グレインフリー」は配合飼料の老舗である日本農産工業を前身とし、1967年に創業されたペットフードメーカーペットライン株式会社が製造・販売する総合栄養食です。茨城県つくば市にある附属の研究センターで給餌試験を繰り返し、安全・安心な商品の開発に努めているとのこと。
 原材料の中からお米、小麦、とうもろこしなどの主要穀類を除外したいわゆる「グレインフリー」を特徴とする商品で、公式サイトでは「フィッシュテイスト」と「チキンテイスト」の2種類が紹介されています。どちらもドライタイプです。
フィッシュ チキン 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
フィッシュ31.5%15.5%3.80
チキン31.5%15.5%3.80
料金・価格
ドライの内容量は500gを小分け包装にした 2kg、4.5kg、6kgのいずれかで、一般の通販サイトや量販店などで購入が可能です。
給餌目的
総合栄養食
フードのタイプ
ドライ
対象年齢
1歳以上
原産国
日本
製造・販売 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

メディコートアドバンス・グレインフリーの原材料と添加物

 「メディコート(Medycoat)アドバンス・グレインフリー」は原材料の中から穀類を除外した「グレインフリー」のドッグフードです。2018年、アメリカの食品医薬品局(FDA)がグレインフリーと犬の拡張型心筋症との関連性を指摘したことを受け、必須栄養素ではないもののタウリンが添加されています。
 味にはチキンとフィッシュの2種類がありますが、後者はフィッシュエキスによって「魚の味がする」というだけであり、原材料に含まれる魚介類の量が多いというわけではありません。その証拠に、ラベルの先頭(=含有量が多い素材)にはチキンミール、脱脂大豆、おからが来ています。
 フィッシュオイル(魚油)はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の供給源として使用されているようです。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる肉類は以下です。
    チキンミール, チキンレバーパウダー, ミートミール
  • 魚介類魚介類には海でとれる産物およびその加工物と加工副産物のすべてが含まれます。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる魚介類は以下です。
    フィッシュエキス
  • 豆類豆類は豆そのものやその加工物、および加工する際に出た副生物全般を含みます。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる豆類は以下です。
    大豆(脱脂・おから)
  • 糖類糖類(とうるい)は栄養学的に糖質(炭水化物)と呼ばれるもの全般を指します。腸内細菌叢によって代謝される食物繊維の一部も糖類に含まれます。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる糖類は以下です。
    フラクトオリゴ糖
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる油脂類は以下です。
    ☞動物性脂肪
  • 酸化防止剤酸化防止剤とはフードが酸素と結合して品質が落ちることを防ぐために加えられる物質の総称です。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれる酸化防止剤は以下です。
    ローズマリー抽出物, ミックストコフェロール
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。メディコートアドバンス・グレインフリーに含まれるサプリメント類は以下です。
    セルロース, タウリン, 酵母(セレン・ビール), ビタミン類, ミネラル, アミノ酸
含まれていない添加物 メディコートアドバンス・グレインフリーに着色料保存料発色剤増粘安定剤酸味料・調味料は含まれていません。