ファーストチョイス（1st CHOICE）アレルゲンケア～原材料から添加物の安全性まで

　「ファーストチョイス（1st CHOICE）アレルゲンケア」はペット用品で有名なアース・ペット株式会社のペットフード部門「1st CHOICE NUTRITION」が製造・販売している犬向けの総合栄養食です。低脂肪設計と合成着色料・合成香料無添加を基本方針としており、ほぼ全製品の共通成分として副産物（頭・腸・足）を除いた鶏肉、カナダ穀物協会認定グレードのコーン、亜麻仁、酵母、ビートパルプ、マンナンオリゴ糖などが採用されています。
　食物アレルギーを抱えた犬をターゲットとして栄養バランスを調整したシリーズで、一般的にアレルゲン（アレルギー反応を引き起こすきっかけ物質）になりやすいとされる鶏肉、米、コーン（とうもろこし）、大豆等を除外し、代わりに白身魚（メンハーデン）、スイートポテト（さつまいも）、えんどう豆が主原料として用いられています。
　公式サイトでは「1歳以上」（1～6歳）、「7歳以上」（7歳～）、肥満気味の犬用の「ダイエット」が紹介されています。すべてドライタイプです。 1歳以上 7歳以上 ダイエット 種類と成分保証値

種類	タンパク質	脂質	カロリー （kcal/g）
1歳以上	23%	10%	3.30
7歳以上	21%	9%	3.19
ダイエット	21%	7%	3.09

料金・価格 給餌目的 フードのタイプ 対象年齢 原産国 製造・販売 公式情報 NEXT：原材料と添加物リスト

　「ファーストチョイス・アレルゲンケア」は犬の食物アレルギーに配慮して設計されたシリーズですが、獣医師の指示に従って給餌する療法食という区分ではなく総合栄養食という区分になっています。
　原材料の中にお米、小麦、とうもろこしなどの主要穀類が含まれていませんので、いわゆる「グレインフリー」と呼ぶこともできるでしょう。油脂類として用いられている鶏脂はニワトリ由来ですが、加水分解しているため分子構造が変化し、アレルゲン性がなくなっています。なお紛らわしいですが「たん白加水分解物」は「加水分解タンパク質」とは別物です。
　2018年、アメリカの食品医薬品局（FDA）がグレインフリーと犬の拡張型心筋症との関連性を指摘して話題になりましたが、当シリーズにタウリンは添加されていません。 素材・添加物の区分と安全性