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アミノペプチドフォーミュラ~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「アミノペプチドフォーミュラ」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年12月)

アミノペプチドフォーミュラの基本情報

 「アミノペプチドフォーミュラ」はロイヤルカナンが製造・販売している犬向けの療法食です。最大の特徴はタンパク質を加水分解して作った分子量の少ないペプチド(加水分解タンパク質)で、原材料としてはフェザーミール(鳥の羽)が用いられています。同じくロイヤルカナンが販売している「低分子プロテイン」シリーズとの違いは、タンパク質を最小単位のアミノ酸~オリゴペプチド(アミノ酸10個未満)レベルまで細かく分断している点です。
 分解処理によって分子構造が変わっているためアレルギーを引き起こしにくく、特に食物アレルギーを抱えた犬の診断を兼ねて給餌されます。医薬品ではないものの、給餌に際しては獣医師の指示に従い、個体差や活動量に応じて与えることが推奨されています。公式サイト内で紹介されている種類はドライ1種のみです。
アミノペプチドフォーミュラ 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
APフォーミュラ16%14.5%3.92
料金・価格
内容量には1kgと3kgのバリエーションが有ります。ロイヤルカナンが公式の通販サイトで販売しているほか、一般の通販サイトや量販店などでも購入が可能です。
給餌目的
獣医師専用療法食
フードのタイプ
ドライ
原産国
フランス
輸入 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

アミノペプチドフォーミュラの原材料と添加物

 「アミノペプチドフォーミュラ」は低アレルゲンを基本コンセプトとしています。そのため、原材料にはアレルギー反応を引き起こしにくい鳥の羽(フェザー)を脱脂乾燥させたフェザーミールが使用されています。またフェザーを加水分解によって細かく砕き、オリゴペプチド(アミノ酸10個未満)まで小さくしていますので、抗原性(免疫反応の引き起こしやすさ)が二重に低減されています。
 シリーズ全体の大きな変化は酸化防止剤がBHA没食子酸プロピルからローズマリーエキスミックストコフェロールに変更された点です。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。アミノペプチドフォーミュラに含まれる肉類は以下です。
    加水分解フェザーミール
  • 糖類糖類(とうるい)は栄養学的に糖質(炭水化物)と呼ばれるもの全般を指します。腸内細菌叢によって代謝される食物繊維の一部も糖類に含まれます。アミノペプチドフォーミュラに含まれる糖類は以下です。
    チコリー, フラクトオリゴ糖
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。アミノペプチドフォーミュラに含まれる油脂類は以下です。
    魚油, 動物性油脂, 大豆油, コプラ油
  • でん粉「でん粉」とは単糖が9つ以上組み合わさってできる多糖類の一種です。アミノペプチドフォーミュラに含まれるでんぷん類は以下です。
    コーンスターチ
  • 酸化防止剤酸化防止剤とはフードが酸素と結合して品質が落ちることを防ぐために加えられる物質の総称です。アミノペプチドフォーミュラに含まれる酸化防止剤は以下です。
    ローズマリーエキス, ミックストコフェロール
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。アミノペプチドフォーミュラに含まれるサプリメント類は以下です。
    マリーゴールドエキス(ルテイン源), グリセリン(乳化剤), タウリン, ゼオライト, 植物性繊維
含まれていない添加物 アミノペプチドフォーミュラに着色料保存料発色剤増粘安定剤酸味料・調味料は含まれていません。