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犬のうなる癖をしつけ直す

 犬のうなりとは「これ以上調子に乗ると噛み付くぞ!」という警告です。この警告を無視してしまうと時に咬傷事故につながりますので、原因に関する正しい理解と対処法を知っておかなければなりません。

犬がうなる心理・理由

 犬の「うなる」という行為は威嚇の一種です。噛むという実際の闘争行動の前段階に位置します。犬が噛み付く理由に関しては「犬の攻撃行動」の中で詳しく解説しました。この知識をベースにし、犬がうなる理由を分類するとおおむね以下のようになるでしょう。
うなりの理由別分類
  • 恐怖性のうなり【意味】恐怖心に駆られてた状態から発せられるうなり。相手や状況を怖いと感じて耳を下げ、震えながらも相手を威嚇しようとする。
  • 食物関連性のうなり【意味】確保したエサやおやつを取られまいとするときに出るうなり。オオカミでは極めて顕著。
  • 所有性のうなり【意味】お気に入りのおもちゃや毛布などを取られまいとするときに出るうなり。
  • 優位性のうなり【意味】相手に対して優位であることを知らしめるためのうなり。耳を立て、歯をむき出して毛を逆立てていることもある。
  • 縄張り性のうなり【意味】自分が縄張りとみなす領域に侵入してきたものに対する威嚇のうなり。外飼いの犬が宅配業者に歯をむき出してうなるときなど。
  • 母性のうなり【意味】子犬を守ろうとする母犬が出す一過性のうなり。妊娠中、想像妊娠中、出産後の母犬で見られる。
  • 防護性のうなり【意味】飼い主に見知らぬものが近づいてきたときなど、仲間を守ろうとするときに出るうなり。散歩中にすれ違う他の犬にうなったり、自宅の来客にうなるときなど。
  • 同種間性のうなり【意味】犬同士がケンカをする際に出るうなり。多頭飼い家庭でよく見られる。犬同士のケンカに関してはメスの方が多く、また激しくなりやすい。
  • 遊びのうなり【意味】じゃれあいや綱引きの際に出るうなりで、怒りや恐れは伴わない。鼻の上にしわを寄せない。
  • 疼痛性のうなり【意味】病気や怪我でどこかが痛いとき、近づくものに対して出される威嚇のうなり。交通事故にあった犬や、動物病院に連れてこられた犬など。
  • 薬剤性のうなり【意味】糖質コルチコイド薬を投与された犬に見られるうなり。2016年に行われた調査では、投薬によって「食事中のうなりが増える」、「ささいなことでよく吠える」、「邪魔されたときに反撃してくる」といった行動の変化が引き起こされることが確認されている(→詳細
犬のうなりの原因を放置したまましつけても、事態は悪化するだけ。  さて、犬がうなる原因は上記したように多種多様ですが、こうした根本原因を放置したまま「うなる」という表面的な行為だけを消し去ってしまうと、最悪のケースでは威嚇射撃無しの発砲が起こってしまうこともありえます。すなわち、「うなる」という事前の威嚇行動が全く無いまま、突然相手に噛み付いてしまうというということが起こりえるわけです。
 しかし、「うなる」という表面的な行為ではなく、犬がうなる根本原因の方をなくすことができれば、「うなる」という望ましくない行為が消えると同時に、咬傷事故を予防することもできるはずです。
 当サイト内では、比較的アプローチしやすい恐怖性、食物関連性、所有性の「うなり」について、最も危険性が少ないと思われる手法を中心に解説していきたいと思います。
🚨うなりと攻撃性  犬のうなりは基本的に攻撃行動の警告であり、犬が中~大型犬の場合、重大な咬傷事故が起こってしまう危険性もあります。犬の攻撃行動を熟読し、場合によっては臨床行動学(動物の問題行動を専門に扱う)のエキスパートに助言を求めることもご一考ください。なおここで言う「エキスパート」とは、問題を抱えた犬を一箇所に集め、暴力と恐怖によって犬を一時的におとなしくさせる一部のドッグトレーナーのことではありません。1頭1頭の状況を適切に把握し、飼い主と二人三脚で長期的に行動の修正をはかる人のことです。

犬のうなる癖をしつけ直す・基本方針

 犬のうなる癖をしつけ直すに際して、飼い主はまず以下のことを念頭に置きます。
してほしい行動
犬から物や場所を取り上げようとしてもうならない
してほしくない行動
犬から物や場所を取り上げようとするとうなる
 してほしい行動と快(ごほうび・強化刺激)、してほしくない行動と不快(おしおき・嫌悪刺激)を結びつけるのがしつけの基本であり、前者を強化、 後者を弱化と呼ぶことは犬のしつけの基本理論で述べました。これを踏まえて犬のうなる癖をしつけ直す場合を考えてみましょう。
強化
「犬から物や場所を取り上げようとしても反抗しなかった」瞬間に快を与える
弱化
「犬から物や場所を取り上げようとすると反抗してうなった」瞬間に不快を与える
 犬のうなる癖をしつけ直す際は強化の方が効果的です。
 例えば食事中の犬に近づいたところ、うなり声を上げてきたので「リーダーはこっちだ!」と叫びながら犬の顔を蹴飛ばしたとしましょう。すると犬は「人間の足は怖い!」と学習し、以降、人間の足を見るたびに「キャン!」と吠えて引きこもるようになります。また突然目の前に人の足が現れると、恐怖のあまり反射的に噛み付いてしまうかもしれません。ビクビクしながらの生活を犬に強要するのは可哀想ですし、人間が噛まれてしまう危険性も高まりますよね。
 ですから犬のうなり癖をしつけ直す際はうなることをやめておとなしくなった瞬間にご褒美を与えて伸ばしてあげる正の強化を基本方針として解説していきます。

恐怖が理由のうなり対処法

人の手を異常に怖がる犬の「ハンドシャイ」  恐怖性のうなりとは、対象への恐れから出る威嚇行動で、言うなれば、へっぴり腰で強がりを言うようなものです。人の手、窓から見える侵入者、同居している猫、来客、上に覆いかぶさる人など、犬が恐怖を感じる対象はたくさんあります。ここではペットとの共同生活で致命的な障壁となるハンドシャイ(人の手を怖がること)に関連したうなりについて、系統的脱感作、および拮抗条件付けを用いたしつけ方を解説します。
系統的脱感作・拮抗条件付け
 系統的脱感作(けいとうてきだつかんさ)とは、犬の問題行動を誘発する刺激を、程度の軽いものから重いものに段階的に繰り上げ、徐々にならせていく手法のことです。
 拮抗条件付け(きっこうじょうけんづけ)とは、犬の怒りや恐れを誘発する刺激を、逆に犬にとって心地よいものとして学習しなおさせることを言います。
 また、体の一部に触るとうなる場合はボディコントロールのしつけ、特定の音に反応してうなる場合は犬を音に慣らす、そして窓から見える侵入者や来客に対してうなる場合は無駄吠えのしつけもご参照ください。これらのページでも、上記した系統的脱感作、および拮抗条件付けを用いたしつけ方について詳しく解説してあります。
 なお、犬は人間にとってはどうでもよいと思われる些細なものに対して怖いと感じることもあるようです。詳しくは犬の恐れにまとめましたので、こちらも併せてご参照ください。
しつけをする上での注意  犬の集中力は10分~15分ほどです。集中力がなくなってきたらいさぎよくしつけを中断してその日の夜や翌日に改めて再開しましょう。飼い主がしつけを焦って犬の感情を無視して強引に行ってしまうと、しつけ自体が犬にとっての苦痛になってしまいます。

「人の手」という視覚刺激に慣らす

 まず、突発的に噛み付けないよう犬をリードでつなぎ、そばに近づいて落ち着くまで待ちます。そして犬の前に食器を用意し、その中にゆっくりとおやつやフードを1つ入れ、手を食器から離しましょう。おとなしくしていたら、同じ要領でゆっくりと1つずつ入れてあげ、そのたびごとに手を食器から離します。なおこのとき、おやつやフードが犬にとって十分なごほうびとして機能するよう、半日~1日程度食事を抜いておくと効果的です。
 もし途中でうなったらその瞬間そっぽを向き、完全に無視します。そして犬が落ち着いたタイミングで再びゆっくりとおやつを入れてあげましょう。 ハンドシャイの犬に対してはいきなり触らず、まずは「人の手からはおいしいものが出てくる」、と好印象を持たせること。  このステップは、「人の姿」・「人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とを結びつける古典的条件付けであると同時に、「うなりやむこと」と「ごほうび」とを結びつけるオペラント条件付けでもあります。すなわち、「人の手は自分にとっていいものをもっている」、「うならないとごほうびをもらえる」という記憶を強化しているわけです。

手を徐々に近づけていく

 犬が「人の手」という視覚刺激に慣れてきたら、今度はおやつやフード10個くらい握り、1つずつ食器の中に入れてあげます。今回は、与えた手を元の位置に戻さず、食器の近くに置いたままにしてみましょう。最初のうちは厚手の手袋をしてもかまいません。犬が警戒しておやつを食べないようならもう少し手の位置を離してみます。このようにして徐々に食器と手の距離を縮めていきましょう。
 このステップは特に「人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とをより強固に結びつける古典的条件付けです。

手から直接おやつを与える

犬に手から直接エサやおやつを与えるときは、犬が怖がらないよう必ず下からゆっくりと近づけること。  犬が人の手に対する警戒心を解いたら、今度は手から直接おやつを与えてみましょう。おやつを乗せた手のひらを目線の下からゆっくりと犬の鼻先に近づけて匂いを嗅がせます。そのまま食べてくれたら大成功です。警戒しているようでしたらもう一度前のステップに戻って根気強く手とごほうびの条件付けを強化します。
 なおこのステップのポイントは、まず「手」という視覚刺激にならすことです。犬の頭に手をいきなり乗せて「いいこ」をするのは、ボディコントロールのしつけが終了してからで構いません。またおやつを与えるときは、必ず目線の下からゆっくり手を近づけることがポイントで、目線の上から急に手を差し出すことは絶対に避けるようにします。

動く手に慣らす

 目の前を突然通り過ぎる手や頭の上に突然迫ってくる手に慣らしておかないと、犬が驚いて最悪のケースでは噛みつき事故が起こってしまいます。ですから止まった状態の手だけでなく、動いている状態の手に対しても慣らしておかなければなりません。
 おやつを手に持ち、犬の目の前でゆっくり前後運動や往復運動をするところから始めます。慣れてきたら回転運動や頭の上での旋回運動に移りましょう。詳しくは「ボディコントロールのしつけ」の中の「ハンドシャイをなおす」でも解説してありますのでご参照下さい。 ハンドシャイをなおす

プルーフィング

どんな人の手に対しても「手=自分の味方」という条件付けをもたせること。  仕上げとして、色々な人の手からおやつを与えてみましょう。飼い主の手にだけ警戒心を解いた状態は十分とは言えません。誰の手に対しても警戒心を解いた状態まで持っていかないと、咬傷事故の可能性が残ったままになってしまいます。
 この過程をプルーフィングといいますが、犬が人の手に十分なれたタイミングで、今度は「人の手に触られる」という触覚刺激に慣らしていきましょう。具体的にはボディコントロールのしつけをご参照ください。
般化とプルーフィング
 般化(はんか)とは、異なる状況の中で、快不快の引き金となる共通刺激を見出すことで、プルーフィングとは犬の般化を人為的に促すことです。
 たとえば「人の手」という視覚刺激のプルーフィングを例に取ると、自宅、公園、友達の家、道路、ドッグランなど様々な場所で、家族、友人、知人など様々な人がある特定の犬に手からごほうびを与えることで促されます。これは、全ての状況に共通しているごほうびのきっかけが「人の手」であることを犬が学習して始めて達成されることです。プルーフィングが不十分だと、「飼い主の手は怖がらないけれども、友達の手は怖がってしまう」という奇妙な現象が起こります。
 なお、「人の手が自分にとって気持ちよいものだ」という条件付けを崩さないよう、日頃からおやつを飼い主の手から与えたり、マッサージしてあげることも効果的です。逆に、人の手と不快感をリンクしないよう、決して犬の頭を叩いたり、「しつけ」と称して体罰を容認しているドッグトレーナーには預けないでください。日ごろから問題行動予防トレーニングを行っていると再発予防になるでしょう。

食物が理由のうなり対処法

犬が自分のえさやおやつなど、食物に関連したものに対して異常な執着心を見せることをフードガーディングとも言います。  食物関連性のうなりとは、ごはんが入っている食器に人が近づいたり手を近づけたりすると、犬が歯をむき出して「ウ~ッ!」とうなることで、英語では時にフードガーディング(food guarding)とも呼ばれます。生後2ヶ月頃から食べ物をめぐって家族に対してうなるような犬は、後に家族に対して攻撃的になるとも言われていますので(Guy NCら, 2001)、可能な限り早い段階で対処したい問題行動と言えます。
 以下では危険性が少ないと思われるしつけ方をご紹介しますが、問題行動がこじれないよう、事前に犬の攻撃行動を熟読し、場合によっては臨床行動学の専門家に相談することもご一考ください。
しつけをする上での注意  犬の集中力は10分~15分ほどです。集中力がなくなってきたらいさぎよくしつけを中断してその日の夜や翌日に改めて再開しましょう。飼い主がしつけを焦って犬の感情を無視して強引に行ってしまうと、しつけ自体が犬にとっての苦痛になってしまいます。

食器に近づく人の手に慣らす

 まず半日~1日ご飯を抜いておなかをすかせた犬をリードで固定して突発的に噛み付けないようにします。犬の前に空の食器を置き、1回分の食事が入った容器を犬が届かないところに置きます。万が一の噛みつきに備え、最初は厚手の手袋をして行いましょう。
 犬がフードを欲しがって、飼い主に対してうなったり吠えたりしたら、その瞬間そっぽを向いて完全に無視します。そしてうなりをやめた瞬間を見計らって犬へ関心を戻し、フードを5粒ほど投げ入れてやります。まずはこの手順を、犬がうならなくなるまで毎食、数日間に渡って延々と繰り返します。 食物に関連してうなる犬に対しては、まず「人の手からはおいしいものが出てくる」、と好印象を持たせること。  このステップは、「食器に近づく人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とを結びつける古典的条件付けであると同時に、「うなりやむこと」と「ごほうび」とを結びつけるオペラント条件付けでもあります。すなわち、「人の手が食器に近づくとごはんがもらえる」、「うならないとおいしいものをもらえる」という記憶を強化しているわけです。

エサに近づいてくる人の手に慣らす

 犬が「食器に近づく人の手」に慣れてきたら、今度は食器を30cmほど離して2つ並べ、1回分の食事を5等分くらいにします。まずは一方の食器(食器A)にフードを1/5だけ入れ、犬に食べさせます。そして食べている最中、手をもう一方の食器(食器B)にゆっくりと近づけてみましょう(最初は厚手の手袋をして)。このとき手には犬が無我夢中になるようなとっておきのおやつを握っておきます。
 犬がうならずに黙々と食べているようなら、ごほうびとしておやつを食器Bに入れてあげます。もし犬がうなり始めたら手を止め、うなりやんだ瞬間を見計らっておやつを食器Bに入れましょう。犬がフードを食べ終えたら食器Aに再び1/5のフードを補充し、この手順を5セット繰り返します。犬のうなり癖がなくなるまで毎食繰り返す必要があります。 食べている最中の犬に手を近づけ、うなったらストップ、うならなかったりうなりやめた瞬間、とっておきのごほうびを与える。  このステップは、「食事中のエサに近づいてくる人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とを結びつける古典的条件付けであると同時に、「うなりやむこと」と「ごほうび」とを結びつけるオペラント条件付けでもあります。すなわち、「食べている最中に人の手が近づいてくると、とっておきのおやつがもらえる」、「うならないとおいしいものをもらえる」という記憶を強化しているわけです。飼い主が手に持っているごほうびは、犬が食べているフードよりもはるかに魅力的なものにしておいて下さい。

人の手とごほうびを強固に結びつける

最終目標は、食事している犬の食器に、飼い主が手を入れてもうならない状態になること。  30cmほど離していた食器を徐々に近づけながらステップ2を繰り返します。5cm刻みくらいで段階的に行ってください。最終目標は、食器を1つだけにし、食べている最中に飼い主が手を近づけてもうならないようにすることです。複数人で犬を飼っている場合は、そのうちの誰か一人ではなく家族全員が同じ手順を踏んで犬を慣らしておく必要があります。ここまできたら、犬の食事のしつけにもチャレンジしてみましょう。
 なお、「人の手が自分にとって気持ちよいものだ」という条件付けを崩さないよう、日頃からおやつを飼い主の手から与えたり、マッサージしてあげることも効果的です。逆に、人の手と不快感をリンクしないよう、決して犬の頭を叩いたり、「しつけ」と称して体罰を容認しているドッグトレーナーには預けないでください。日ごろから問題行動予防トレーニングを行っていると再発予防になるでしょう。

所有欲が理由のうなり対処法

自分のお気に入りの所有物を相手に渡すまいと、威嚇するのが所有性のうなり  所有性のうなりとは、自分のお気に入りのおもちゃなどを取られまいと、犬が威嚇してうなることで、英語では時にリソースガーディング(resource guarding)とも呼ばれます。犬で多い「リソース」(資源)はおもちゃ、おやつ、ガム、骨などです。人間で言うと、携帯電話を勝手に覗き見している人に「コラッ!」と声を荒げるようなものでしょう。
 以下では危険性が少ないと思われるしつけ方をご紹介しますが、問題行動がこじれないよう、事前に犬の攻撃行動を熟読し、場合によっては臨床行動学の専門家に相談することもご一考ください。
しつけをする上での注意  犬の集中力は10分~15分ほどです。集中力がなくなってきたらいさぎよくしつけを中断してその日の夜や翌日に改めて再開しましょう。飼い主がしつけを焦って犬の感情を無視して強引に行ってしまうと、しつけ自体が犬にとっての苦痛になってしまいます。

人の姿や手に慣らす

 犬が独り占めしようとしているものが、ある特定の「おもちゃ」である場合、半日~1日おもちゃをおあずけにした犬をリードで固定して突発的に噛み付けないようにします。そうした上で犬が大好きなおもちゃをたこひもなどで結び、見せてみましょう。
 もし犬が犬がおもちゃを欲しがってうなったり吠えたりしたら、その瞬間そっぽを向いて完全に無視します。そして鳴きやんだりうなりやんだりした瞬間を見計らって犬へ関心を戻し、おもちゃを投げ与えましょう。しばらく遊ばせたら犬の隙を見て紐を引っ張り、おもちゃを回収します。まずはこの手順を、犬がうならなくなるまで数日間延々と繰り返します。 所有欲の強い犬に対しては、まずうなっている間は大好きなおもちゃをもらえないとわからせる。  このステップは、「人の姿」・「人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とを結びつける古典的条件付けであると同時に、「うなりやむこと」と「ごほうび」とを結びつけるオペラント条件付けでもあります。すなわち、「人がいると自分にとっていいことがある」、「うならないとおもちゃをもらえる」という記憶を強化しているわけです。

所有物に近づく人の手に慣らす

 犬が人の姿や手の存在に慣れてきたら、犬がおもちゃで遊んでいる最中、ゆっくりと手を近づけてみましょう。このとき手には、犬が独り占めしているものよりも無我夢中になるようなとっておきのおやつを握っておきます。万が一の噛みつきに備え、最初は厚手の手袋をした状態でもかまいません。
 犬がうなり始めたらストップし、おやつはおあずけです。そしてうなりやめた瞬間を見計らい、とっておきのおやつを与えましょう。この手順を犬がうならなくなるまで繰り返します。
 ただし犬に与える代替ごほうびを「より魅力的なおもちゃ」にしてしまうと、回収するのに時間がかかるため、可能な限りおやつを用いるようにしたほうがよいでしょう。 犬がお気に入りのものを独り占めしているときに近づいてくる人の手には、犬にとって占有物よりも魅力的なものが握られていると覚えこませる。  このステップは、「所有物に近づいてくる人の手」という視覚的刺激と「ごほうび」とを結びつける古典的条件付けであると同時に、「うなりやむこと」と「ごほうび」とを結びつけるオペラント条件付けでもあります。すなわち、「食べている最中に人の手が近づいてくると、とっておきのおやつがもらえる」、「うならないとおいしいものをもらえる」という記憶を強化しているわけです。

人の手とごほうびを強固に結びつける

 犬が「所有物に近づいてくる人の手」に慣れ、徐々にうならなくなったら、家族全員が同じ手順を踏んで「人の手=ごほうびの合図」というリンクを強めましょう。お父さんにはうならないけれどもお母さんにはうなるという状態だと、人間も犬もストレスを我慢しながら生活していくことになってしまいます。
 犬が十分に人間の手に慣れたタイミングで、ダセのしつけにもトライしてみましょう。これは「口にくわえているものを離す」という行動と「ダセ」という指示語とを結び付けて覚えさせるしつけであり、うなり癖や噛み付く危険性が十分減弱したタイミングでやったほうがうまくいきます。
 また、「人の手が自分にとって気持ちよいものだ」という条件付けを崩さないよう、日頃からおやつを飼い主の手から与えたり、マッサージしてあげることも効果的です。逆に、人の手と不快感をリンクしないよう、決して犬の頭を叩いたり、「しつけ」と称して体罰を容認しているドッグトレーナーには預けないでください。日ごろから問題行動予防トレーニングを行っていると再発予防になるでしょう。

場所が理由のうなり

 場所が理由のうなりとは、ある場所に陣取っている犬をどかそうとするとうなり声を出して威嚇してくることです。「場所」を資源と考えるとリソースガーディングの一種と考えてよいでしょう。ここでは便宜上「プレースガーディング」(place guarding)と呼ぶことにします。 場所を資源として守ろうとする犬の行動はリソースガーディングの一種

犬専用エリアを用意する

 プレースガーディングの対処法としてまず最初にすべきことは、犬がどく必要のない魅力的な専用エリアを用意してあげることです。 空調の効いたエリアにケージを設け、中に心地よいベッドやハウスを置き、犬が自発的に「ずっとここにいたい!」と思えるような空間を作ってあげます。 犬のハウスのしつけ

記憶の消去

 犬が人間用のベッドやソファーに登りたがる理由は、ただ単に寝心地が良いだけではなく、そこでおやつをもらったとか、マッサージをしてもらったと言ったプラスアルファの経験が関係しているはずです。
 犬の頭の中では場所とご褒美とが強烈に結びついている可能性があるため、陣取って欲しくない場所ではあらゆるご褒美を遮断するようにします。ご褒美にはおやつ、撫でる、褒めるといったことはもちろんのこと、犬の方を見る「飼い主からの関心・注目」も含まれます。
 犬の記憶を消去するためには、家族全員が一貫した態度をとらなければなりません。一度家族会議を開き、犬が立ち入ってはいけない場所をはっきりさせて、そこでは一切のご褒美をお預けにするという基本方針を徹底します。

気持ち良さの格差をつける

 犬専用エリアの魅力を高めるため、犬にご褒美を与える時は決められた場所で行うようにします。例えば、犬をマッサージしてあげるときは必ず犬用ベッドの上で行うようにするなどです。こうすると専用エリアと心地よさとが強烈に結びつき、その場所が好きになっていきます。
 要するに「犬がいてもよい場所」と「犬にいてほしくない場所」をはっきりと分け、居心地の良さや気持ち良さに格差をつけるということです。犬は自発的に自分にとってより気持ちいい場所を選ぶようになるはずです。

犬のうなりQ & A

 以下は犬のうなりについてよく聞かれる疑問や質問の一覧リストです。思い当たるものがあったら読んでみてください。何かしら解決のヒントがあるはずです。

犬にうなり返すのは効果的?

効果ありません。

 犬がうなるには何かしらの理由があるはずです。飼い主がうなり返すことで仮に犬のうなりが止まったとしても、犬が抱えている根本的なストレスや不満は残ったままです。いずれうなりが再発するでしょうし、犬の福祉を損なった状態で放置する「ネグレクト」という虐待になってしまいます。
 犬がうなっている原因を追求し、それを取り除いてあげた方がはるかに効果的です。不機嫌の原因が怪我や病気に伴う体調不良である場合は、時として命に関わります。

うなる犬を叩いてよい?

絶対に駄目です。

 犬を力や恐怖心で屈服させるような対処法には意味がありません。うなりを根本的に改善する方法は、原因を取り除いてあげることです。優位性やリーダー論を持ち出し、「叩く」とか「殴る」といった体罰で一時的に犬の行動を抑圧してもリバウンドを招くだけです。
 さらに「飼い主と犬の信頼関係の崩壊」「人間の手を怖がるようになる」「うなる前に噛み付くようになる」という望ましくない悪影響がたくさんついてきます。飼い主が絶対にやってはいけませんし、しつけと称してこうした体罰を取り入れているトレーナーに預けてもいけません。

頭を触ろうとするとうなります

頭部に痛みがあるのかもしれません。

 頭に怪我や病気を抱え、慢性的な痛みを感じている犬においては、自分に近づいてくる手に脅威を感じて反射的に噛み付いてしまうことがあります。こうした犬に必要なのはしつけではなく医学的な治療です。
 小型犬でよくあるは水頭症や頚椎の椎間板ヘルニアです。また首輪を用いた乱暴な散歩により、首の骨や関節に捻挫が起こっている可能性もあります。急にうなるようになったというような場合は、取り急ぎハーネスに切り替えてあげましょう。 犬のリーダーウォークのしつけ

抱っこするとうなります

抱っこのしつけで改善するかもしれません。

 犬にも個性があり、抱っこが大好きな犬もいれば、拘束されることを嫌がる犬もいます。犬が抱っこに慣れていなかったり、「いきなり後ろから抱き上げる」など飼い主の扱い方が雑だったりすると、「嫌だからやめて!」という意思表示をするためにうなることがあります。
 「抱っこのしつけ」によって抱きしめられることに慣らせておけば改善してくれる可能性がありますので試してみましょう。また何の声もかけずいきなり後ろから持ち上げるなど、犬を驚かせるような扱い方は慎むようにします。 犬の抱っこのしつけ

体に触るとうなります

ボディコントロールのしつけをマスターしましょう。

 体に触られることが苦手で、手を近づけると嫌がって暴れる犬がいます。こうしたタイプの犬はまずボディコントロールのしつけをマスターする必要があります。耳、マズル、しっぽ、足先、 おなかなど、あらゆる場所に対するタッチに慣らせておけば、体のメンテナンスをする際に捗(はかど)ってくれるでしょう。
 具体的には爪切り、足拭き、歯磨き、耳掃除、被毛のブラッシングなどです。こうしたボディケアは日常的に行うものですので、なるべく早いうちに終わらせておく必要があります。詳しい対処法は以下のページで解説してありますので参考にしてください。 犬のボディコントロールのしつけ

動物病院で獣医さんにうなります

噛みつきそうな場合は口輪で対処しましょう。

 犬にとって動物病院はあまり愉快ではない場所です。待合室には見知らぬ犬がいたり、診察室では見知らぬ人間に触られたりしますので、当然といえば当然でしょう。
 恐怖心の裏返しとして攻撃心が高まり、獣医さんや看護師さんにうなることがあります。「注射されて痛かった」など、過去のトラウマを記憶しているときはなおさらです。
 攻撃心が強く今にも噛みつきそうな場合は犬のマズルに口輪をはめて取り急ぎ咬傷事故を予防しましょう。これは正確な診察を行う上でも重要です。

老犬がうなるようになりました

老齢が影響しているかもしれません。

 犬における老齢期は小型犬なら9~13歳、中型犬なら9~11歳、 大型犬なら7~10歳、 超大型犬なら6~9歳くらいから始まると考えられています。こうしたタイミングでうなりが出るようになった場合、高齢が原因になっている可能性があります。

老犬の病気

 第一に考えられるのが病気の可能性です。高齢になると発症しやすい病気がたくさんありますので、体のどこかに不調や痛みを抱えているのかもしれません。痛い場所に手が近づいてくると、相手がたとえ飼い主でも反射的にうなってしまうことがあります。
 「老犬に多い病気」を参考にしながら、犬が何らかの痛みにとらわれていないかどうかを確認しましょう。 老犬に多い病気

目や耳の老化現象

 第2に考えられるのが耳や目の老化現象です。犬も高齢になると人間と同じように耳や目が衰えます。こうした老化現象に気付かず今までと同じような接し方をしていると、犬の立場からすると「急に声をかけられた」「急に触られた」と感じてしまうかもしれません。驚いて反射的にうなってしまうこともあるでしょう。
 「老犬の介護の仕方」を参考にしながら、犬を怖がらせない優しい接し方を心がけてみましょう。 老犬の介護・完全ガイド

老犬の認知症

 第3に考えられるのが認知症です。加齢に伴って脳内にある神経細胞が減っていくと、人間と同じように認知症やアルツハイマー型痴呆症を発症することがあります。厄介なのは、症状が進行すると飼い主の顔を見分けることができなくなってしまう点です。近づいてくる飼い主を見知らぬ人間と勘違いし、恐怖心からうなってしまうことがあるかもしれません。
 「老犬の認知症」を参考にしながら正しい生活環境を整えてあげましょう。 老犬の認知症

不妊手術後にうなるようになりました

痛みによって防衛本能が高まっている可能性があります。

 オス犬の去勢手術後やメス犬の避妊手術後、飼い主に対して急にうなるようになることがあります。こうした急激な態度の変化の原因としてまず考えられるのは術後の痛みです。痛い場所に手が近づいてくると防衛本能が働いて反射的にうなってしまうのです。しかしこうしたうなりは一時的なもので、痛みが和らぐと同時に自然と消えていきます。
 術後の痛みがないにも関わらずうなる癖が治らない時は、体内におけるホルモンバランスが変わってしまった可能性があります。 具体的にどのような状況でうなるのかを明らかにし、しつけが可能な場合はできるだけを行うようにします。 犬の去勢・避妊手術

発情中のメス犬がうなります

女性ホルモンの影響により攻撃性が高まっているのかもしれません。

 発情周期を持つ哺乳動物のメスは、体内の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)濃度が上昇するのに伴い、他のメスに対する攻撃性が高まるという性質をもっています。これは同性の動物が「恋敵」になり、オスを横取りされてしまう危険性が高まるからです(Lorey K.Takahashi, 1990)
 この現象は犬でも確認されており、インド・カトワの郊外に暮らしている野犬12頭を対象とした調査では、グループ内やグループ間における敵対的交流はメス犬が発情期に入っている夏(雨季)の終わり、およびメス犬が泌乳期に入っている冬で最多になることが明らかになったといいます(Pal, 1998)発情サイクルが犬(特にメス)の攻撃性に影響を及ぼす可能性がある  メス犬が避妊手術を受けていない場合、発情期(ヒート)に合わせて攻撃性が高まり、特に他のメス犬に対してうなる機会が多くなるかもしれません。また泌乳期においても攻撃性が高まるとされていますので、妊娠中(想像妊娠中)のメス犬に近づこうとするとうなられる可能性があります。
 さらに発情期のメス犬がいると、その周囲にいるオス犬同士の攻撃性が高まる(T.Daniels, 1983)という報告がありますので、もし去勢を終えていないオス犬と避妊を終えていないメス犬がコンタクトすると、メス犬同士とオス犬同士の攻撃性が同時に高まってしまうでしょう。
 去勢手術や避妊手術をすれば生理周期が原因の攻撃性自体がなくなりますので、うなりも自然と減ってくれると考えられます。犬の去勢・避妊手術

寝ている時にうなっています

夢を見ているのかもしれません。

 犬にも人間と同様レム睡眠があります。これは比較的浅い眠りのことで、このタイプの睡眠中に夢を見ることが知られています。犬が寝ている時にうなり声を発するのは、何らかの夢を見ているからかもしれません。病気ではありませんので気にしなくてよいでしょう。
 以下でご紹介するのは寝ながら吠えたりうなったりしている犬の動画です。一体どんな夢を見ているのでしょうか?人間でいうと「寝言」に近いのかもしれませんね。 元動画は⇒こちら
 一方、一般的には鼻ぺちゃと呼ばれる短頭種の場合、「短頭種気道症候群」を発症している可能性があります。これは口の奥にある軟部組織が余り、呼吸するたびにちょうど人間で言う「いびき」のような雑音を発生してしまう病気のことです。
 起きている時は「ガーガー」というガチョウの鳴き声のような音を出しますが、寝ている時は重力の影響で軟部組織の位置が変わり、まるでうなり声のような音として聞こえるかもしれません。あまりにも苦しそうな場合は外科的に切除するという治療法もあります。 犬の鼻腔狭窄

何もない場所に向かってうなります

人間には聞こえない音が聞こえているのかもしれません。

 何も無いはずの虚空や誰もいないはずの部屋に向かって犬が吠えたりうなったりすることがあります。幽霊やポルターガイストの存在を懸念する人がいますが、実際は人間の耳には聞こえない周波数の音に反応しているだけだと考えられます。
 以下でご紹介するのは何もない空間に向かってうなる犬の動画です。 元動画は⇒こちら
 人間の可聴域が20~20,000ヘルツであるのに対し、犬のそれは40~65,000ヘルツです。人間の耳には聞こえない2万ヘルツ以上の「犬笛」のような高周波がどこかで発生しているのかもしれません。可能性としてはIH調理器、電子タグ、携帯電話、無線機器、携帯電話の基地局、TVやラジオ放送局などが考えられます。 犬の耳・聴覚

自分の後ろ足にうなっています…

病気の可能性があります。

 動画共有サイトなどではなぜか面白ビデオとして受け取られていますが、犬が自分の足にうなって噛みつこうとする行動は、何らかの疾患が原因になっている可能性があります。

強迫神経症(OCD)

 第一に考えられるのが「強迫神経症」(OCD)です。トルコで報告された症例では、自分の後ろ足と尻尾に噛み付いてまともに歩けなくなった犬が紹介されています(Salgirli, 2011)
 犬には強迫神経症という診断が下され、行動療法と投薬治療が行われました。2ヶ月間の入院の後、自宅に戻って3ヶ月間治療計画を実践したところ、6ヶ月後には自傷行動が消えたと言います。
 行動療法の具体的な内容は、足や尻尾を攻撃しようとしたら「お座り」など全く別の行動を指示し、うまくできたらご褒美を与えるというものでした。これは「問題行動予防」で解説したフォーマットトレーニングにかなり近いものです。 犬の問題行動予防

分離不安

 第2に考えられるのが「分離不安」の可能性です。分離不安とは、飼い主がいない状況においてだけ犬に問題行動が現れる現象のことで、問題行動の中には自傷行為が含まれており、犬によっては自分のしっぽや後ろ足に激しい攻撃を加えるというものがあります(Schwartz, 2003)
 対処法は「留守番のしつけ」の中で詳しく解説してありますので参考にしてください。 犬の留守番のしつけ

その他の病気

 その他、可能性があるものはアレルギー、膿皮症、怪我による痛み、整形外科的な疾患、悪性リンパ腫、骨折部位でずれたキルシュナー鋼線、肥満細胞腫、リーシュマニア症、スポロトリコーシスなどです(Denerolle, 2007)
 いずれにしても病気が関わっていますので、おもしろビデオとして笑っている暇があったら速やかに動物病院を受診しましょう。

遊んでいるときもうなっています

それは「お遊びのうなり」です。

 犬は不機嫌な時だけうなり声を発するわけではありません。犬同士でじゃれ合っているときや、飼い主と綱引き遊びをしている時にもうなり声を発することがあります。正式な名称はありませんが、ここでは便宜上「お遊びのうなり」(playful growl)と呼ぶことにしましょう。
 お遊びのうなりは、餌やリソース(おもちゃ・場所)を 守ろうとする時に発する脅しのうなり声や、見知らぬ人間が近づいて来た時に発する恐怖心のうなり声とは明確に違います。具体的にはうなり声がこま切れになっており長く伸びません。また犬が尻尾を左右に大きく振るなど、楽しんでいる様子がうかがえます。
 以下でご紹介するのは、遊んでいる最中に出る「お遊びのうなり」を捉えた動画です。2頭の犬がじゃれあっている時、小刻みにうなり声が聞こえます。相手を睨み付け「う~~~!」と長く引き伸ばすことはありません。 元動画は⇒こちら
 以下でご紹介するのは、一般的に「犬のおじぎ」と呼ばれるボディランゲージに伴って発せられたうなり声です。犬のおじぎは相手に遊んでほしい時に用いられる犬語です。喉の奥の方で小さくうなり声が発せられていますが、決して攻撃心や恐怖心から出ているものではありません。 元動画は⇒こちら
 こうしたお遊びのうなりは「楽しい!」「嬉しい!」という気持ちの表れですので、怒っている時のうなりとは区別するようにしましょう。現れやすいのは犬同士で追いかけっこをしている時、飼い主と引っ張り合いして遊んでいる時、お腹を見せてマッサージされている時などです。
 なお不思議なことに、このお遊びのうなりは特殊な訓練を積んでいなくても直感的に理解できるといいます。ハンガリーで行われた実験では、遊びの最中のうなり声とその他の状況におけるうなり声を、およそ8割の確率で聞き分けることができたのこと。区別するときの手がかりは、「高い声」や「低い声」といった声の高さ(フォルマント)ではなく、うなりの頻度や1回の持続時間でした。 犬のうなり声を聞いただけで人はその背景を直感的に理解できる
脅しのうなり声と遊びのうなり声を勘違いしてしまう可能性がゼロではありません。声以外のボディランゲージにも気を配り、状況に応じて手を出して良いかどうかを判断してください。犬の心を読む訓練