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ペルビアンインカオーキッド

 ペルビアンインカオーキッドの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ペルビアンインカオーキッドの基本情報

ペルビアンインカオーキッド
  • 体高
    スモール⇒25~40cm
    ミディアム⇒40~50cm
    ラージ⇒50~65cm
  • 体重
    スモール⇒4~8kg
    ミディアム⇒8~12kg
    ラージ⇒12~25kg
  • 分類
    Group5(FCI)/Miscellaneous(AKC)
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ペルビアンインカオーキッドの歴史・ルーツ

 ペルビアンインカオーキッドの起源は定かではありません。16世紀以前の、プレインカ時代(インカ帝国が興る前の時代)から、南米のペルーで育種されてきた犬だと考えられています。
 モチェ文化(AD100~700頃)では関節炎や呼吸器障害の治療に用いられ、チャンシー文化(AD1000~1470頃)では主に愛玩犬として育てられていたようです。中には、セーターのようなものを着せられた犬の陶器も発見されています。
 現代の歴史は1966年、アメリカ人のジャック・ウォークリンという人物が、ペルーから8頭の無毛犬をアメリカへ持ち込んだことから始まりました。この犬はその後「ペルビアンインカオーキッド」と名付けられ、ヨーロッパなどにも輸出されるようになります。1981年、ドイツの犬種協会で公認されたのを皮切りに、1985年にはペルーの犬種クラブでも公認されました。2001年には、ペルーの国家遺産に指定されています。

ペルビアンインカオーキッドの性格・特徴

 ペルビアンインカオーキッドの性格は、元気いっぱいで愛情深いとされます。
 皮膚はなめらかで弾力があります。基本は無毛ですが、頭頂部や足先に生えるわずかな毛に関しては許容されます。FCIでは体のサイズを3種類に分けており、体高に関して「スモール」は25~40cm、「ミディアム」は40~50cm、「ラージ」は50~65cm、体重に関して「スモール」は4~8kg、「ミディアム」は8~12kg、「ラージ」は12~25kgと規定しています。

ペルビアンインカオーキッドのお手入れ・注意点

 ペルビアンインカオーキッドには、毎日最低でも1時間程度運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは必要ありませんが、皮膚が汚れた時は濡れタオルで拭いてあげましょう。被毛がないゆえ暑さと寒さ両方に弱く、特別な配慮が必要です。夏場は日中の外出を避け、冬場はドッグウエアなどを着せてあげるなどです。

ペルビアンインカオーキッドの動画

 以下でご紹介するのはペルビアンインカオーキッドの動画です。
 1533年、インカ帝国がスペイン人によって征服されると、イベリア半島からたくさんの犬が連れ込まれ、無毛の犬と交雑していきました。個体によって体の大きさは大きく違うのは、こうした交雑の結果だと考えられます。
 FCIではペルーからの要請を受け、2001年より犬名を「Perro sin pelo del Peru」(ペルーの無毛犬)に変更しています。英語圏では「ペルビアンヘアレスドッグ」とも呼ばれます。
元動画は→こちら
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