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ロイヤルカナン低分子プロテイン~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「低分子プロテイン」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年12月)

低分子プロテインの基本情報

 「低分子プロテイン」はロイヤルカナンが製造・販売している犬向けの療法食です。最大の特徴はタンパク質を加水分解して作った分子量の少ないペプチド(加水分解タンパク質)で、原材料としてはダイズが用いられています。分解処理によって分子構造が変わっているためアレルギーを引き起こしにくく、特に食物アレルギーを抱えた犬の診断を兼ねて給餌されることもあります。医薬品ではないものの、給餌に際しては獣医師の指示に従い、個体差や活動量に応じて与えることが推奨されています。
 公式サイト内で紹介されている種類はドライ3種(ドライ・ライトドライ・小型犬用)、ウェット1種(缶)、トリーツ(おやつ)の5種です。
低分子プロテイン・ドライ 低分子プロテイン・ウェット缶 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
ドライ19%17%4.08
ライトドライ21%10%3.72
小型犬用22%14%3.89
料金・価格
ドライタイプの内容量は3kgと8kgです。ロイヤルカナンが公式の通販サイトで販売しているほか、一般の通販サイトや量販店などでも購入が可能です。
給餌目的
獣医師専用療法食
フードのタイプ
ドライ/ウェット
原産国
フランス
輸入 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

低分子プロテインの原材料と添加物

 「低分子プロテイン」が最大に売りにしているダイズ由来の加水分解タンパク質は消化率が90%以上とされています。分子構造が変化しているため分類が難しいですが、当ページ内では原料がダイズであることから「豆類」に区分しました。
 魚油はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の供給源として使用されているようです。「ライトドライ」のライトとはカロリー控えめという意味で、通常の「ドライ」よりおよそ10%熱量が少なく設定されています。
 シリーズ全体の大きな変化は酸化防止剤がBHA没食子酸プロピルからローズマリーエキスミックストコフェロールに変更された点です。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。低分子プロテインに含まれる肉類は以下です。
    ☞加水分解レバー(鶏・七面鳥)
  • 穀類「穀類」とは穀類の穀粒(大きな粒)、挽き割り(中くらいの粒)、穀粉(小さな粒)及びその加工物のことです。低分子プロテインに含まれる穀類は以下です。
  • 豆類豆類は豆そのものやその加工物、および加工する際に出た副生物全般を含みます。低分子プロテインに含まれる豆類は以下です。
    加水分解大豆タンパク, えんどう豆スターチ(ウェット缶)
  • 野菜類野菜類には野菜やその加工物全般が含まれます。低分子プロテインに含まれる野菜類は以下です。
    ビートパルプ,
  • 糖類糖類(とうるい)は栄養学的に糖質(炭水化物)と呼ばれるもの全般を指します。腸内細菌叢によって代謝される食物繊維の一部も糖類に含まれます。低分子プロテインに含まれる糖類は以下です。
    フラクトオリゴ糖
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。低分子プロテインに含まれる油脂類は以下です。
    ☞動物性油脂, 大豆油, 魚油, ルリチシャ油, サンフラワーオイル(ウェット缶)
  • 保存料保存料とはフードの鮮度を保つために加えられる物質の総称です。低分子プロテインに含まれる保存料は以下です。
    ソルビン酸カリウム
  • 酸化防止剤酸化防止剤とはフードが酸素と結合して品質が落ちることを防ぐために加えられる物質の総称です。低分子プロテインに含まれる酸化防止剤は以下です。
    ローズマリーエキス, ミックストコフェロール
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。低分子プロテインに含まれるサプリメント類は以下です。
    マリーゴールドエキス(ルテイン源), タウリン, セルロース(ウェット缶), ポリリン酸ナトリウム, アミノ酸類, ビタミン類, ゼオライト
含まれていない添加物 低分子プロテイン(ドライ)に着色料発色剤は含まれていません。