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リコピンプラス~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「リコピンプラス」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年9月)

リコピンプラスの基本情報

 「リコピンプラス」はバンガードインターナショナルフーズが製造・販売している犬向けの総合栄養食です。日本国内に暮らす犬を想定し、基本的には低脂肪・低カロリー設計になっています。また人間への使用が禁止された原材料は不使用、人工の防腐剤・着色料・香料は不使用をコンセプトとしており、原材料の仕入先国まで細かく公開されています。真空パック包装は油の酸化を防ぐためとのこと。
 商品名にある「リコピン」(リコペン, lycopene)はトマトなどに多く含まれる脂溶性カロテノイドの一種。強力な抗酸化作用を持つとされており、犬の体重が5kgの場合、1日に摂取することが望ましいとされる量をちょうど1袋で補給できるそうです。また同じくカロテノイドに属する「ベータカロテン」が緑黄色野菜を通して加えられています。公式サイトで紹介されているのは「チキン」「ホース」「フィッシュ」の3種類です。
チキン ホース フィッシュ 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
チキン11%6.0%1.18
ホース8.0%5.0%0.99
フィッシュ6.0%3.5%0.78
料金・価格
1袋70gで公式サイトで販売店を紹介しているほか、一般の通販サイトや量販店などで購入が可能です。
給餌目的
総合栄養食
フードのタイプ
ウェット(※水分含量79%以下)
対象年齢
成長が止まった成犬
原産国
日本
製造・販売 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

リコピンプラスの原材料と添加物

 「リコピンプラス」では微量元素(ミネラル)に至るまで原産国が明記されています。チキン(鶏肉・レバー)は「チキン」、馬肉は「ホース」、タラは「フィッシュ」に固有の原材料です。
 2018年、アメリカの食品医薬品局(FDA)がグレインフリーと犬の拡張型心筋症との関連性を指摘したためか、必須栄養素ではないもののタウリンが添加されているようです。
 ビタミンEに関しては酸化防止剤との用途が明記されていなかったため必須栄養素としてカウントしました。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。リコピンプラスに含まれる肉類は以下です。
    チキン, チキンレバー, 馬肉, 豚レバー
  • 魚介類魚介類には海でとれる産物およびその加工物と加工副産物のすべてが含まれます。リコピンプラスに含まれる魚介類は以下です。
    タラ
  • 野菜類野菜類には野菜やその加工物全般が含まれます。リコピンプラスに含まれる野菜類は以下です。
    かぼちゃ, にんじん, トマト
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。リコピンプラスに含まれる油脂類は以下です。
    鶏脂, 豚脂肪, ヒマワリ油, クリルオイル
  • でん粉「でん粉」とは単糖が9つ以上組み合わさってできる多糖類の一種です。リコピンプラスに含まれるてんぷん類は以下です。
    タピオカスターチ
  • 藻類藻類には海藻とその加工物すべてが含まれます。リコピンプラスに含まれる藻類は以下です。
    コンブ
  • 増粘安定剤増粘安定剤とはフードに粘り気をもたせて形を安定させるために加えられる物質の総称です。リコピンプラスに含まれる増粘安定剤は以下です。
    グァーガム, カラギーナン
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。リコピンプラスに含まれるサプリメント類は以下です。
    セルロース, レシチン, リコピン, タウリン, ビール酵母, ビタミン類, ミネラル, 海塩
含まれていない添加物 リコピンプラスに着色料保存料発色剤酸味料・調味料酸化防止剤は含まれていません。