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2月の犬ニュース

 2014年2月の犬に関するニュースをまとめました。一番上が最新で、下にスクロールするほど記事が古くなります。記事内にリンクが貼られていることもありますが、古い記事の場合はリンク切れの時がありますのでご了承下さい。

2月25日

 ハンガリーの研究チームは、泣き声などの感情的な音に対して、犬が人間と同じような脳内処理をしているという事実を突き止めました。
 当研究は、ハンガリー科学アカデミーの研究チームが、11匹の犬を対象として行ったもの。チームはまず、11匹の犬を訓練し、MRI装置(磁気共鳴画像装置)の中でもじっとしていられるようにしました。その後、約200種類の音を聞かせ、脳の神経画像を撮影。同様の状況で撮影した人間の画像と比較しました。その結果、泣き声などの感情的な音に対し、犬の脳内では人間と同じような反応を示しているという事実が明らかになったということです。
 この研究により、犬と人間の社会的な情報に関する脳のメカニズムが類似していることが判明し、人と犬とが互いに協力しながら進化してきたとする「共進化説」に新たな証拠が加わる形となりました。 Source---REUTERS

2月22日

 2012年度における長野市保健所の殺処分率が、全国の政令指定都市・中核市計107の中で最低となる「9.25%」であることが明らかとなりました。
 当数字は、信濃毎日新聞が市保健所や環境省への取材で明らかにしたもの。市保健所が2012年度に保護したり、飼い主らから引き取ったりした犬猫は計454匹。うち252匹は新たな飼い主へ譲渡、151匹は元の飼い主へ返還し、自然死を含む殺処分数は、全体の9.25%に当たる42匹にとどまりました。
 こうした低い処分率を実現した背景には、2009年度から力を入れ始めた「殺処分0運動」があります。具体的には「収容期限の撤廃」、「預かりボランティアの拡充」、「犬猫収容情報の公開」、「月に1度の譲渡会」などです。
 一方、環境省動物愛護管理室によると、長野市を含む107自治体の殺処分率は2012年度で平均77.3%(処分数172,378匹)と、依然として高い水準を維持したままです。この数字を長野市のものと比較してみると、「犬猫殺処分」や「飼育放棄」という社会問題に対して、各自治体がもっている意識の格差を読み取ることができます。 Source---信濃毎日新聞

2月20日

 メキシコの首都メキシコシティで、500年以上前に埋葬されたとみられる犬の骨12匹分が見つかり、物議を醸しています。
 遺骨が発見されたのは、メキシコシティ北西部、アスカポツァルコにあるマンションの地下。地面から1.3~1.7メートルの地点に2メートル四方の埋葬跡があり、その中に犬の遺骨がまとめて納められていたといいます。
 遺骨の保存状態は良好で、ほぼ全身の部位が残っており、体高はどれも中型犬程度。犬種はメキシコ原産のチワワメキシカンヘアレスドッグではなく、ありふれた雑種だとみられています。
 遺跡を発見した考古学者グループは、前代未聞の埋葬形態に驚いており、この場所が食用として消費した犬の骨を捨てたゴミ捨て場なのか、それとも何か宗教的な意味があるのかについて、今後議論を進めていくとのこと。
 なお、古代アステカの神話において犬は、死後も飼い主に仕えると信じられており、死者の魂を護衛し、冥府の最下層である「ミクトラン」へと誘うとされています。 National Geographic
メキシコの首都メキシコシティで発見された犬の遺骨

2月15日

 兵庫県警生活経済課は14日、今年の1月6日からスタートした動物虐待の相談電話「アニマルポリス・ホットライン」の1月中の運用状況を発表しました。
 相談件数は全51件で、「猫にスタンガンが当てられているという書き込みを見た」など、インターネット上の情報に基づく相談が9件あったほか、他の都道府県からの相談も21件あったとのこと。相談の内、虐待が疑われる事案は19件で、緊急性がないとの判断から、9件が行政機関に引き継がれました。
 同課は「事件の前兆を見逃さないよう、継続して対応していく」としています。ホットラインは月~金曜、午前9時~午後5時半、番号は078-371-8974。 アニマルポリス・ホットライン Source---神戸新聞NEXT

2月14日

 NTTドコモは3月より、3G通信機能を利用して留守番中の愛犬をモニターするサービス、「ペットフィット」の提供を開始します。
 「ペットフィット」は、愛犬に装着して状態をモニターする「ペットフィットタグ 01」と、タグからのデータの集計する「ペットフィットステーション 01」とからなるクラウドサービス。タグが感知可能なのは歩数や活動時間のほか、あらかじめ設定しておいた「みまもりエリア」から外に出たかどうかなど。こうしたモニター機能により、愛犬の健康状態はもとより、犬が迷子になったかどうかまで判定できるとのこと。さらに集めたデータはクラウド上に蓄積されるため、スマートフォンやタブレットがあればでいつでもどこでも確認が可能です。
 税別の利用料金は、初回契約時が2万5900円で、契約更新時が7500円。 Source---NTT docomo
愛犬をモニターするクラウドサービス「ペットフィット」の模式図

2月8日

 冬季五輪が開幕したロシアのソチで、市当局が野犬を毒殺しているのではないかとの批判が高まっています。
 批判の引き金となったのは、「犬が苦しみながら死んでいく姿を見た」という度重なる目撃情報です。1月下旬、ソチ市内でこの現場を目撃したある女性は、その様子を携帯電話のカメラで撮影。獣医師に問い合わせたところ、毒物で死んだのは間違いないとの返答を受けます。また別の住民は「野犬の毒殺は以前からあったが、去年の12月頃からさらにひどくなった」と証言しています。
 こうした目撃情報が増加したことを受けてソチ2014組織委員会は「オリンピック公園で見つかった野犬は全て専門要員が捕獲し、健康であると分かれば放している」と釈明。さらに市郊外に新しい保護施設を建設したことをアピールしました。しかし動物活動家からは「報道陣に見せるための単なるポージングに過ぎない」との声が上がっており、事態が収拾するまでには、もう少し時間がかかりそうです。
 一方、ソチ在住の弁護士は問題の背景に関し、「ソチには避妊や去勢の制度がないため大量の野犬がおり、当局はコントロールできずにいる」、「ロシアでは動物を虐待しても罪に問われない」と、中立的な視点で見解を述べています。 Source---CNN
ロシアのソチで毒殺されたとされる犬

2月6日

 環境省の牧原秀樹環境政務官らが5日、犬猫の殺処分ゼロに向けて先進的取り組みを進める埼玉県動物指導センターなどを視察しました。
 牧原氏の埼玉県訪問は、環境省が推進する「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」の一環として行われたもの。上田清司知事と対談した同氏は、県内で行われている「彩の国ハッピーアニマルWAONカード」についての説明を受け、6月に発表される「犬猫殺処分・削減プラン」(通称:牧原プラン)へのヒントにする意向を明らかにしました。
 「彩の国ハッピーアニマルWAONカード」は、売上金額の0.1%を野良猫の避妊手術費用などに寄付するというもので、税金ではなく人々の善意によって動物たちの命を救うという点が特徴です。 Source---産経ニュース

2月4日

 アニコム損害保険が、毎年恒例となる「ペットにかける年間支出調査」の2013年度版を公表しました。
 当調査は、2013年1月1日~12月31日の1年間における、ペット1頭への支出についてインターネット調査したもの。アンケートの対象者は、アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」の契約者です。
 調査の結果、最も大きく下降したのが「しつけ・トレーニング料金」(前年比マイナス15.7%)で、逆に最も大きく上昇したのが「首輪・リード料金」(前年比15.4%)であるという事実が判明しました。飼育費用全体で見ると、前年比1.8%減少の「331,026万円」となり、猫の「173,172万円」に対してほぼ2倍の支出となっています。 アニコム損害保険 Source---アニコム損害保険 2013年度・ペットにかける年間支出調査(犬編)

2月3日

 1月31日、米国内において純血種の管理を行っている「アメリカンケンネルクラブ」(AKC)が、2013年度において最も人気の高かった10犬種を発表しました。
 ランキングは以下。景気の回復と共に、大型犬種を飼う家庭が増えているとのこと。
米国内の人気犬種(2013)
犬の種類 Source---American Kennel Club