犬と車に乗るときの安全ガイド~事故を予防して旅行やドライブを楽しむための注意点
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犬を車に乗せる最も安全な方法

 いきなり残念なニュースですが、車に乗った愛犬の身の安全を100%守る方法はありません。あるのは「他の方法よりもましな方法」だけです。では具体的にどのような乗せ方をしたら犬にとって最も安全と言えるのでしょうか?

犬とのドライブに必要なもの

 体の大きさにかかわらず、犬を車に乗せる時に必要となるアイテムは以下です。
  • エアコン
  • リード
  • ハーネス
  • 迷子札・マイクロチップ
  • ダニよけ薬
  • 防水シート
  • タオル
  • 吸水ペーパー
  • うんち袋
 食事はドライブの2~3時間前までに済ませておきましょう。こうすることで比較的車酔いしにくくなりますし、吐いてしまった場合の掃除が楽になります。ドライブ中に犬がそわそわしても都合よく休憩所があるわけではありませんので、おしっこやうんちはなるべく事前に済ませておきましょう。万が一に備えてシートに防水カバーなどをかけ、ペットシーツやタオル、消臭スプレーなどを用意しておくと無難です。犬にダニが付いていた場合、車の中に放ってしまう可能性があります。事前にダニよけ薬などでダニを駆除しておくと安心です。また逆に、車や目的地においてダニをもらってしまう危険性もありますので、なおさらダニ対策は念入りに行いましょう。 犬に必要なペットグッズ

クレートを使う乗せ方

 犬が小型~中型犬の場合、クレートやキャリーに入れた状態で車に乗せるという方法があります。メリットは交通事故に遭ったとき犬が投げ出されにくいこと、デメリットは大型犬では難しいこと、犬の動きが制限されて楽しめないことなどです。
 犬をクレートやキャリーに入れてドライブする時は、最低限以下の点に注意するようにします。運転手が運転に集中できるよう、後部座席には必ず付添人が同乗してください。 犬をクレート(キャリー)に入れた状態で車に乗せるときの注意点~足元に安置する時
  • 犬を丈夫なハードクレートに入れる
  • 後部座席の足元に安置する
  • すき間をクッション材で埋める
 車の後部座席を跳ね上げることができる場合は問題ありませんが、足元に十分なスペースがないときは、以下のような方法もあります。運転手が運転に集中できるよう、後部座席には必ず付添人が同乗してください。 犬をクレート(キャリー)に入れた状態で車に乗せるときの注意点~後部座席に固定する時
  • 丈夫なハードクレートを後部座席に置く
  • シートベルトや背もたれなどに固定する
  • 前にある背もたれにクッション材を置く
 前方のクッション材は、万が一クレートが投げ出されたときのセーフティマットです。通気性を損なわないようであればクレートの側面に取り付ける形でも構いません。
 犬用ドライブアイテムとしてはソフトクレートやドライブボックスなどがあります。しかしこうしたアイテムでは衝突事故に遭ったときに犬が放り出され、身体へのダメージが大きくなります。またラゲッジスペース(荷室)にクレートを置くこともできますが、構造的に潰れやすい「クラッシャブルゾーン」に近いため、万が一後ろから追突された時、犬が最も大きなダメージを受けてしまいます。

ハーネスを使う乗せ方

 犬の大きさにかかわらず、ハーネスにつないで車に乗せるという方法があります。クレートに入れることが難しい大型犬では必然的にこちらの方法になるでしょう。メリットは、犬が動きやすく拘束ストレスが少ないということ、デメリットは交通事故に遭ったとき犬が投げ出されて大けがを負ったり、同乗者にぶつかって怪我をさせてしまう危険性が高いことです。
 犬をハーネスにつないでドライブする時は、最低限以下の点に注意するようにします。運転手が運転に集中できるよう、後部座席には必ず付添人が同乗してください。 犬をハーネスにつないで車に乗せるときの注意点
  • 後部座席に付添人と乗る
  • 運転手からなるべく遠くに
  • 丈夫なハーネスを装着
  • ハーネスをシートベルトや背もたれに固定
  • 犬が運転手の邪魔をしないよう付添人が制御
  • 前にある背もたれにクッション材を置く
 ハーネスはストラップの数に2~4本というバリエーションがあります。通常は本数が大きく、体との接触面積が大きいほうが丈夫で安全です。前方のクッション材は、万が一犬の体が投げ出されたときのセーフティマットになってくれます。クレートに比べて犬の行動範囲が広いため、運転手の邪魔をしないよう付添人が動きを制御してください。ラゲッジスペース(荷室)に犬をつないでおくこともできますが、構造的に潰れやすい「クラッシャブルゾーン」に近いため、万が一後ろから追突された時、犬が最も大きなダメージを受けてしまいます。

ドッグフレンドリーカーは安全?

 「ドッグフレンドリーカー」とは犬とドライブすることを想定してデザインされた愛犬仕様車のことです。犬が快適に過ごせるよう、車内にはいろいろな工夫が凝らされています。一般的に見られる特徴は以下です。全ての車が備えているわけではありませんが、これらは犬の体の大きさにかかわらず重要だと考えられてます。
ドッグフレンドリーカーの特徴
  • フロア・床面平らで広い後部のフラットフロア | 自分で乗り降りしやすい低床設計 | 振動軽減システム搭載 | 撥水加工のマット付き
  • ドア片手で犬を抱っこしていても開けやすいスライドドア | ドアを開けると同時に下から踏み台が出てくる
  • シート・座席後部座面の跳ね上げでスペースを作れる | 撥水加工のシートカバー付き
  • ガラス・窓UV(紫外線)カットガラス | IR(赤外線)カットガラス | 高い防音性でロードノイズや風切り音カット
  • 荷室・ラゲッジスペース広くて平坦 | 自分で乗り降りしやすい低床設計 | オートエアコンでラゲージスペースまで快適
 上記したような特徴は、ドライブ前後やドライブ中の犬のストレスをいくらか軽減してくれるでしょう。しかし逆に、ドッグフレンドリーカーでも全く考慮されていない項目があります。それは「万が一事故に遭ったときの安全性」です。 ドッグフレンドリーカーは事故による犬へのダメージを軽減してくれるわけではない  フロアが広くても、ラゲッジスペースにエアコンが効いていても、シートが防水加工されていても、車がぶつかったときの衝撃で犬が押しつぶされたり前後にぶっ飛ばされることを防いではくれません。事故に対する予防策は車種や「友好性」(friendliness)にかかわらず飼い主が講じてあげる必要があります。次のセクションでは具体的な事故事例をご紹介しますので、危機意識を忘れないようにしましょう。
犬と車に乗るときの安全ガイド

犬と車の事故例と予防法

 犬を車に乗せる最も安全な方法で解説した乗せ方は、完璧では無いにしても比較的安全性が高い方法だと考えられます。では逆に、危険な乗せ方とは一体どのようなものなのでしょうか?過去に実際にあった事件や事故例などとともに詳しく見ていきましょう。「危険」がわかればその逆の「安全」も見えてくるはずです。

熱中症にかかる

 汗をかかない犬は人間に比べて体温を下げることがあまり得意ではありません。その結果、夏場の車中があっという間にサウナに早変わりし、熱中症で死んでしまうリスクが高まります。 夏場に犬を車の中に閉じ込めるのは動物虐待  車の中は風通しが悪くあっという間に温度が上昇してしまいます。実験では気温が22℃のとき、1時間で車内温度は47℃に達し、気温が31℃のときはわずか10分で40℃に達し、さらに1時間で60℃に達したそうです。気温が29℃、湿度90%の車内に閉じ込められた犬の50%は平均48分で死ぬという恐ろしいデータもあります。
事故や怪我の予防法
 犬の熱中症を防ぐため車内の温度はエアコンで調整しましょう。窓を開けて換気を促す時は、犬の頭が通過できないくらいの幅に抑えて下さい。当然ですが、犬をトランクに詰め込んだり犬を車内に置いたまま食事や買い物することは絶対にNGです。犬の体温調整方法や熱中症の予防法に関しては以下のページでもかなり詳しく解説してありますのでご参照下さい。 犬の体温調整・暑いとき 犬の熱中症はこう防ぐ!

犬が運転手の邪魔をする

 犬をクレートにも入れず係留もしていない状態では、思いもかけないタイミングで運転手の膝の上に飛び降り顔や口元を舐めてくるかもしれません。
 2012年3月、山口県・周南署は飼い犬のトイプードルをひざの上に乗せて運転していたとして、周南市内の自営業男性(当時53歳)を道路交通法(乗車積載方法)違反の疑いで現行犯逮捕しました。この事件におけるポイントは、犬を乗せたこと自体が法律違反なのではなく、犬が運転手の視界を遮る危険性があったということが法律違反に該当するという点です。
 道路交通法第55条第2項では、以下のように規定されています。
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
 日本語としておかしな部分があり、ちょっと分かりにくいですが、平たく言うと「運転手は運転の邪魔になるようなものを同乗させてはいけないよ」ということです。山口県の事例では「トイプードル」がそれに該当します。
事故や怪我の予防法
 犬が運転の邪魔をしないよう、後部座席に乗せるようにします。また好き勝手に動き回れないよう付添人が動きを制御しましょう。ちなみに道路交通法第55条第3項では「車両に乗車する者は、当該車両の運転者が前二項の規定に違反することとなるような方法で乗車をしてはならない」と規定されていますが、犬は法律上「命あるもの」として扱われていますので、人間を対象とした作られた道交法は適用されません。ただし同乗者の方には適用されます。

窓から脱走する

 車内の換気をよくするため走っている車の窓を開けた状態にしていると、犬が隙間から外に飛び出してしまう危険性があります。
 犬は走行中の車から外を眺め、変わりゆく景色や次から次へと鼻の中に入ってくる外の匂いを嗅ぐのが大好きです。喜んでいる姿を見ると飼い主も嬉しくなり、ついつい窓を大きく開けてしまいがちになりますが、これは大変危険です。例えば以下は走っている車から飛び出してしまった犬の姿をとらえた動画です。
 以下でご紹介するのは走行中の車から犬が飛び出してしまった瞬間をとらえた動画です。幸い犬は無傷でしたが、以降車に乗ることを怖がるようになったそうです。それにしてもこの飼い主は犬のことなどこれっぽっちも考えていないですね…。 元動画は⇒こちら
 外に飛び出した犬は後続車に轢かれてしまう危険性もありますし、驚いた後続車が思わずハンドルを切って事故を起こしてしまう危険性もあります。
事故や怪我の予防法
 犬を乗せて車を運転する時は、窓を開ける幅を犬の頭蓋骨が物理的に通過できないくらいにとどめておきましょう。またパワーウィンドウにはしっかりとロックをかけておきます。

エアバッグで怪我をする

 犬を助手席に乗せていると、万が一事故に遭ったとき急速に膨らむエアバッグによって逆に致命的な怪我を負ってしまうかもしれません。
 車に乗るとき子供を後部座席に座らせるように推奨されている理由の1つは、体が小さくて骨格が華奢なため、 エアバッグの衝撃に耐えきれないためです。 骨格が華奢な子供や犬の場合、エアバッグの膨らむ衝撃で逆に怪我を負う
事故や怪我の予防法
 犬も膨らんだエアバッグによって頚椎が折れてしまうかもしれませんので、犬を車に乗せるときは助手席ではなく後部座席を基本とします。エアバッグをオフにすれば乗れないこともありませんが、事故に遭ったときに大怪我につながりやすくなりますし、運転手からの距離が近いため運転の邪魔になるかもしれません。

クレートが壊れる

 頑丈なクレートやキャリーの中に犬を入れておけばひとまず安心と思いがちですが、実はそれほど信頼できるものではありません。
 2015年、アメリカの「ペット安全センター」(CPS)は、自動車メーカースバルの資金援助を受け、クレートやキャリーの安全性試験を行いました。「耐久性抜群」「衝撃テストに合格」などの宣伝文句で市販されているプラスチック製のクレート(キャリー)を統一された環境でテストしたところ、十分な耐久性が確認されたのは数種類しかなかったと言います。 Crate Crashworthiness Study Report Summary
クレート耐久テスト
 以下でご紹介するのは、アメリカの「ペット安全センター」(CPS)とスバルが共同で行った犬用クレート(キャリー)の耐久性試験の様子です。車の後部座席にしっかり固定されていてもクレート自体がもろいと、中にいる犬がまるで大砲の弾のように外に飛び出してしまいます。 元動画は⇒こちら
 たとえクレートをぎっちり固定していたとしても、耐久性が不十分だと中にいる犬が砲弾のように壁を突き破って飛び出し、犬自身が怪我を負ったり、同じ車内にいる人間にぶつかって怪我を負わせてしまうかもしれません。また、仮にクレートの壁が壊れなかったとしても、強い力で体を打ちつけられますので、全身打撲のような急性外傷を負ってしまう危険性は残るでしょう。
事故や怪我の予防法
 犬をクレートの中に入れているだけでは、事故に遭った時に猛スピードで背もたれにぶつかり、クレートが破損して中の犬が怪我を負ってしまうでしょう。クレートを後部座席の足元に安置し、隙間を緩衝材で埋めておけば比較的効率的に事故の衝撃を吸収してくれるはずです。
 足元に十分なスペースがない場合は、次善策としてクレートを安全性の高い場所につないでおきましょう。またクレートの外壁やクレートの前にある背もたれにクッションを設置し、投げ出されたときの緩衝材として利用します。完璧とは程遠いですが、思い切り放り出されるよりはマシというものです。なおクレート内側にも緩衝材などを貼り付けておくと怪我の度合いがいくらか減ってくれる可能性もあります。
 ちなみにペット安全センターの試験に合格した具体的な商品名は以下です。これらの頑丈な商品は残念ながら日本では売られていません(2018年6月時点)。
CPS認定クレート・キャリー
  • Gen7PetsR Gen7 Commuter
  • Gunner Kennel G1 Small with Strength Rated Anchor Straps
  • Sleepypod Carriers
  • Gunner Kennel G1 Small with Strength Rated Anchor Straps
  • Gunner Kennel G1 Medium with Strength Rated Anchor Straps
  • Gunner Kennel G1 Intermediate with Strength Rated Anchor Straps

ハーネスが壊れる

 車を運転する時はシートベルトやチャイルドシートを使用することが義務付けられています。犬向けに開発されたシートベルトとしては「ドライブハーネス」「セーフティハーネス」などがありますが、人間用のシートベルトと同じ安全性を期待してはいけません。
 2013年、アメリカの「ペット安全センター」(CPS)は、自動車メーカースバルの資金援助を受け、犬向けに販売されているシートベルト(ハーネス)の安全性試験を行いました。「衝撃から守る」「衝撃テストに合格」などの宣伝文句で市販されている犬用シートベルトを統一された環境下でテストしたところ、「Sleepypod Clickit」という商品以外クリアしたものはなかったと言います。その他の商品は「犬の体が大きく投げ出される」「金具が破損する」「ベルト自体が破損する」といった欠点を抱えており、安全とは判断されませんでした。 2013 Harness Crash Test Videos 安全性を謳った犬用シートベルトの耐久性をテストしたところ、体が大きく投げ出されるとか破損するといった欠点が見つかった  上記したテストで安全と判断された商品は「犬がシートに固定されたまま投げ出されない」という意味での安全であり、ハーネスで固定された犬の体に強烈な衝撃が加わることに違いはありません。特にベルトで固定されている胸骨(胸の中央にある細長い骨)の打撲や骨折、勢いよく投げ出されたときに発症する首の鞭打ち症や頚椎骨折などが危険だと考えられます。
事故や怪我の予防法
 事故の衝撃でハーネスが壊れてしまった場合、犬が車内に放り出され背もたれやフロントガラスに激しく体をぶつけてしまうかもしれません。また付添人や運転手にぶつかってしまうという危険性もあります。一方、ハーネスが壊れなかった場合、激しい衝撃が犬の胸骨、腹部、首にかかり、それはそれで怪我のリスクが高まります。要するに、事故に遭遇した時点で犬が何らかの怪我を負ってしまう危険は避けられないということです。
 飼い主として出来る事は、「犬が勢いよく投げ出される」という最悪の事態を避けるため、リードや金具を二重にし、ハーネスをシートベルトや背もたれなど安定性の高い場所にしっかりと固定しておくことです。受傷リスクはゼロではありませんが、大砲の砲弾になるよりはいくらかマシでしょう。
 ちなみにペット安全センターの試験に合格した具体的な商品名は以下です。「★」のものは日本でも市販されています(2018年6月時点)。
CPS認定ハーネス
  • ★Sleepypod Clickit Sport
  • Sleepypod Clickit Terrain
  • ZuGoPet The Rocketeer Pack

ハーネスがストレスになる

 犬を人間を同じ姿勢にしてシートベルトで固定すると、拘束ストレスが高まる可能性があります。
 安全性を追求した結果、「犬を人間と同じような座位にして固定するのが良い」という結論に至った商品がいくつかあります。例えば以下の「ZuGoPet」がそれです。 犬を人間と同じ姿勢でシートベルトに固定する「ZuGoPet」  しかし本来四つ足で歩く犬を長時間直立状態にしておく事は、人間が長時間四つんばいで過ごすのと同じくらい不自然ですし、ベルトによる拘束ストレスも高まります。また犬の体重が坐骨に集中しますので、軽い床ずれ状態になっても不思議ではありません。さらに座席の背面ではなく前面に固定してしまうと、追突を起こした時に首に強い衝撃が加わりむち打ちや頚椎の骨折を発症する危険性があります。
事故や怪我の予防法
 この商品は「ペット安全センター」(CPS)の耐久テストに合格した数少ない商品の一つですが、ニュージーランドの動物愛護団体が既に「虐待に近い!」と非難の声を上げています。安全性に関しては他の商品より上ですが、知らない人間が見ると「ふざけた飼い主だ!」と感じてしまうかもしれませんね。今のところ(2018年6月時点)日本では売られていないようですが、賛否両論の商品であるということは覚えておきましょう。

車内から投げ出される

 たとえ犬にハーネスを装着していても、それをどこにもつないでいないと全く意味がありません。
 2017年8月、イギリスに暮らすジャックラッセルテリアの「ペニー」は、飼い主が運転する車に乗って橋の上を渡っていました。しかし犬用シートベルトは装着していたもののどこにも係留されていなかったため、横転事故を起こした際に車から投げ出され、そのまま命を落としてしまいました。 犬にシートベルト装着したら必ず一端を固定すること  体重4.5kgの犬が時速80kmで走行している場合、衝突時には230kgの衝撃が加わるといいます。また体重36kgの犬が時速48kmで衝突した場合、衝撃は1トンを超えるとも。犬にハーネスやシートベルトを装着していても、それが固定されていないと全く意味がありません。
事故や怪我の予防法
 犬の飛び出し事故を予防するためには、ハーネスを安定性の高い場所に固定しておく必要があります。具体的にはシートベルトや座席の背もたれなどです。しかし仮に犬の飛び出しを予防できたとしても、身体全体に加わる「ガツン!」という衝撃自体は予防できません。事故に遭ったら最後、犬が何らかの怪我を負ってしまうリスクは覚悟する必要はあるでしょう。

犬を追いかけて事故に遭う

 何かの拍子に犬が車の中から脱走してしまったとき、気が動転した飼い主は周囲の状況よく確認もせず、道路に飛び出してしまうかもしれません。
 2017年5月、オーストラリアのサウスパースにある公園内から犬が逃げ出し、それを追いかけていた飼い主もろとも車に轢かれるという事故がありました。この事故で犬の方が命を落としています。また2018年4月、アメリカバージニア州の州間道路で女性(28)が運転する車がガードレールに追突するという事故が発生しました。この事故は追突だけにとどまらず、はずみで車外に出たパグが死亡、さらにパグを捕まえようと追いかけていた運転手も後続車にはねられて死亡するという最悪の結末を迎えています。 道路に飛び出した犬を助け出そうとして飼い主も車に轢かれる事故
事故や怪我の予防法
 上で紹介した例における犬の脱走原因は「交通事故」でしたが、「窓の隙間から飛び出す」「ドアを開けた時に逃げ出してしまう」「飼い主がうっかりリードを離す」など、犬が道路に駆け込んでしまう状況はたくさんあります。犬も飼い主も車に轢かれるという最悪の事態に陥らないよう、犬の脱走にはくれぐれも気を付けましょう。犬をリードにつながない状態でドアを開けるのは絶対にNGです!

犬を避けて事故を起こす

 車を運転中、突然目の前に犬が飛び出して来たとき、果たしてブレーキを踏んだりハンドルを切らずにそのまま直進できるでしょうか?
 2016年5月、ノルウェーで開催された大規模自転車レース「Tour of Norway」の最中、野良犬が選手の列に乱入し、2選手が転倒して軽症を負うという事故が起こっています。また2017年10月、ブラジルで開催されていたカーレースの最中、コース上に野良犬が乱入するという珍事がありました。思わずハンドルを切った運転手、および犬に怪我はありませんでしたが、車を運転していたカルロス・マントス選手は優勝を逃してしまいました。 犬好きにとって、目の前に飛び出してきた犬をそのまま轢いてしまうことは難しい  上記した例は共に公道以外の場所における出来事ですが、目の前に突然飛び出してきた犬に驚いた場合、自分が公道を走っていることを忘れて思わず急ブレーキを踏んだりハンドルを切ってしまうこともあるでしょう。2016年8月には、目の前に飛び出していったボーダーコリーを避けようとして2台のフェラーリが衝突するという事故が中国で起こっています。運転手が犬好きの場合、路上に飛び出していった犬が原因で事故を起こしてしまうリスクが高いと考えられます。
事故や怪我の予防法
 自分が事故に遭わなくても、犬が事故に遭ったり、他の車の事故を引き起こしてしまう危険性があります。かえすがえすも、犬が車の中から逃げ出してしまわないよう、クレートに入れたりハーネスで固定するなどして十分に注意してください。

脇見運転で事故を起こす

 車を運転中に犬の頭をなでたり犬におやつを与えたりすると、前方不注意に陥り脇見運転による事故を起こしてしまうかもしれません。
 道路交通法第70条では「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と規制されています。いわゆる「安全運転義務」です。 犬に気を取られると脇見運転になりやすい  車の中に運転手と犬しかいない場合、運転中にもかかわらず同乗している犬のことが気になり、振り返って様子を見たり、頭をなでたり、おやつ与えたりするかもしれません。アメリカの「Pet Pro Supply Co」が行った統計調査によると、4%の運転手は運転中に犬と遊び、13%は運転中におやつを与え、52%は頭や体を撫でたことがあると回答しています(→出典)。こうした「ながら運転」をしていると、前方不注意による事故につながりやすくなるでしょう。
事故や怪我の予防法
 運転手が運転に集中できるよう、犬は付添人とともに後部座席に乗り、ちょっかいを出さないようにします。なるべく遠くなるよう対角線上に陣取るのがベストです。また運転手も犬の方を振り返ったりしないよう気をつけます。

首吊り事故を起こす

 犬に首輪を装着した状態で固定していると、窓から飛び出して首吊り状態になってしまうことがあります。 車から出ようとした犬がリードと首輪で絞首刑状態になる  例えば上の写真は2016年5月、イギリスにおいて暑い車内から逃げ出そうとして首吊り状態になってしまった大型犬の写真です(左)。また 2016年7月にはアメリカのアーカンソー州で小型犬が同じような事故に巻き込まれています(右)。
事故や怪我の予防法
 犬の首吊り事故を予防するためには、首が締まらないハーネスを用いる必要があります。また犬を車内に置き去りにしないよう、必ず付添人が犬の安全性を確認するようにします。窓を大きく開けすぎないという単純な方法でも十分に事故を予防できるでしょう。
犬と車に乗るときの安全ガイド

犬とのドライブ・しつけ方

 犬にとって車とは得体の知れない鉄の塊です。いきなり乗せようとするとパニックに陥って大声で鳴きわめいたり、そのまま逃げ出してしまうかもしれません。落ち着いて乗車できるよう、飼い主はできる限りのしつけを終わらせておきましょう。

ハーネス・クレートに慣らせる

 犬を車に乗せる最も安全な方法でも解説したとおり、犬を車に乗せるときはハーネスにつないだ状態かクレートに入れた状態にします。まずはこれらのアイテムに慣らせておきましょう。具体的なしつけの手順は以下のページで詳しく解説してありますのでご参照ください。車に乗らない犬にとっても重要ですので必須科目といえますね。 犬を首輪・胴輪・リードに慣らす 犬のハウスのしつけ

車内環境に慣らせる

 犬がハーネスやクレートに慣れたら、今度は「車に乗る」という行動および「車の中の環境」に犬を慣らせておく必要があります。
 犬をクレートに入れている場合は、エンジンを切った状態の車に乗せた瞬間クレートの中におやつを投げ込んでください。犬の頭の中では車内環境とおやつとが結びつき、「車に乗るといいことがある!」と覚えてくれます。
 犬をハーネスにつないでいるときは、エンジンを切った状態の車に犬が入った瞬間、「いいこ」とほめておやつを与えましょう(正の強化)。「正の強化」とは、飼い主がしてほしい行動を犬がとった瞬間にご褒美をあげることで、その行動が癖になるよう強化することです。これを繰り返せば、犬は徐々に「車に乗る→楽しい!」と覚えてくれます。おやつのかわりに好きなおもちゃなどを車の中に放り込んでもよいでしょう。しつけの基本理論に関する詳細は以下のページをご覧ください。 犬のしつけの基本 車内環境とごほうび(おやつやおもちゃ)をリンクして古典的条件づけを促す  クレートに入れているにしてもハーネスにつないでいるにしても、「車の中に入ると何らかのごほうびが待っている!」と犬に覚えこませるのがポイントです。このとき車中の不快な臭いを消しておくことも重要です。微妙なガソリン臭やタバコ臭は、犬のみならず人間にとっても不快なにおいですので、消臭剤などを利用して車内のにおい消しておきましょう。ただし消臭剤に強い臭いがついている場合は、その臭い自体が不快の原因になりますので、慎重に選ぶようにします。消臭剤はまた、犬が車内に残したにおいを消す時にも効果的です。

車の振動に慣らせる

 犬が車内環境になれたら、今度は車のエンジンをかけ車体全体を振動させましょう。クレートの場合は後部座席の足元、ハーネスの場合は背もたれやシートベルトに固定しておきます。車のエンジンをかけて犬がじっとしていたら「いいこ」と言っておやつを与えます。最初は10秒くらいから始め、犬が慣れてきたら20秒→30秒という具合に、少しずつ時間を延ばしていきます。
 犬が落ち着きをなくし「ワンワン!」と吠えているときにかまったり撫でたりしないでください。これでは逆に騒ぐことを強化することになってしまいます。犬が吠えるのをやめ、おとなしくなった瞬間を狙い「いいこ」と言っておやつを与えましょう。これで「運転中の車内でじっとしていること」を強化することになります。

車での移動に慣らせる

 犬が車体の振動に十分慣れたら、今度は実際に運転してみましょう。最初は家の周囲をぐるっと1周するくらいで構いません。ドッグランや公園など、犬にとって楽しい場所を目的地にすると「車に乗ると楽しい場所に連れて行ってもらえる!」と学習してドライブが好きになりやすくなるでしょう。 車の運転中、犬が騒がずにじっとしていたタイミングを見計らってご褒美を与えること  先述したとおり、犬が落ち着きをなくし「ワンワン!」と吠えているときに撫でたりせず、おとなしくしおているときを狙って「いいこ」とほめたりおやつを与えてください。こうすることで「運転中の車内でじっとしていると、何だか知らないけどいいことがあるぞ!」と覚えこんでくれます。犬が短時間のドライブに慣れたら10分→20分→30分と少しずつ時間を延ばし、長時間のドライブに付き合えるようにしましょう。

車から降りる時の注意

 車での移動が終わり、犬を車から外に出す時が最も危険な時です。飼い主が油断しており、また外の空気を吸いたい犬のテンションが上がっているため、信じられないような脱走事故が起こることがあります。

犬の脱走に注意する

 犬を車から外に出すときはドアを開ける前に必ず首輪やハーネスを装着し、リードにつないだ状態にします。小型犬の場合はリードにつなぎ、なおかつ飼い主が抱っこをした状態で外に出してあげた方がより安全です。犬が急に駆け出しても、リードを離してしまわないようしっかり握っておいてください。 犬の抱っこのしつけ

飛び降りに注意する

 中~大型犬の場合、後部座席やラゲッジスペース(荷室)から外に飛び降りることもあるかと思います。しかしこの何気ない行動は、犬の前足にかなりの負担をかけていることが明らかになりました。 車の後方スペース(ラゲッジルーム)から飛び降りる行為は犬の前足に相当の負担をかけている  調査を行ったのはイギリスにあるHartpury University Centreのチーム。体高が43cm以上ある15頭の犬たち(平均体重22.3kg)を対象とし55cm、65cm、75cmという3つの異なる高さから感圧装置の上に飛び降り、前足に瞬間的にかかる圧力の最大値を計測したところ、以下のようなデータが取れたと言います。
高さと着地時の最大圧力
  • 55cm→27.35±4.14N/kg
  • 65cm→30.84±3.66N/kg
  • 75cm→34.12±3.63N/kg
 こうした結果から調査チームは、犬を車に乗せて頻繁に外出する家庭においては、ラゲッジルームから飛び降りることによって前足に怪我を負うリスクが高まる可能性を否定できないとしています。 犬を車から降ろすときは年齢にかかわらずペット用のスロープを用いて 犬を車から降ろす時は、小型犬の場合は飼い主が抱っこした状態で優しく地面に降ろしてあげましょう。中~大型犬の場合は、ペット用スロープをかけてあげたり、車と地面との間に足場となるステップを設けてあげると前足に負担をかけることなく降りることができます。

トイレタイム

 犬の膀胱にオシッコが溜まっている場合、車から降りたタイミングでトイレタイムにします。屋外ですることは望ましくありませんが、なるべく水はけの良い場所に連れて行き、終わった後はしっかりと水をかけてきれいにしておきましょう。
犬と車に乗るときの安全ガイド

犬の車酔い・軽減と予防法

 犬にも乗り物酔い(車酔い)というものがあります。しかも結構高い確率で見られます。
 アメリカ国内にある一般的な動物病院で行われた調査では10~15%の犬で乗り物酔いの兆候が見られたと言います(Osgood, 1978)。イギリスで行われた調査では23%の犬が乗車中に落ち着きを失ったとも(Mills, 2003)。さらにイタリアにおいて155頭(6ヶ月齢~12歳)の犬を対象として行われた調査では、以下のような割合で乗り物酔いに関連した行動が見られたと言います(Cannas, 2010)。
車酔いする犬の行動や症状
車酔いする犬がよく示す行動や症状
  • 息遣いが荒くなる(パンティング)=47.7%
  • 落ち着きを失う=43.1%
  • 声を発する(吠える・クンクン鳴く)=40%
  • 関心を求める=29.2%
  • ★吐く・嘔吐する=29%
  • 震える=26.2%
  • 耳を後ろに倒す=24.6%
  • よだれを垂らす・頻繁につばを飲み込む=20%
  • 縮こまる=18.5%
  • しっぽを後ろ足に挟む=18.5%
 「吐く・嘔吐する」が29%という高い割合で見られたことから、犬が車に慣れていない場合、3頭に1頭くらいは車内で吐いてしまうという可能性が見えてきました。車を汚されないためにもなんとか防ぎたいものですね。

吐いた時のための準備

 犬が車の中で吐いてしまった場合を想定し、まずは被害を最小限に食い止める努力をしましょう。ドライブの前3時間くらいは水だけにとどめ、おやつを含めた食事は一切控えるようにします。これは、犬の胃袋の中が空っぽになるまでの時間がだいたい3時間だからです。
 犬が胃液を吐いてしまった場合は吸水性の高いタオルやペーパーなどで素早く拭き取りましょう。犬が脱水症状に陥らないよう水を飲ませてください。掃除がしやすくなるよう、あらかじめシートに防水カバーなどをかけておくのも手です。

酔い止め薬を投与する

 犬に乗り物酔いが発生するメカニズムは人間のものとよく似ており、動きや視覚的な揺れ→耳の近くにあるバランス感知器官(前庭器官)→小脳の小節・虫部垂→延髄の嘔吐中枢という神経回路を伝って引き起こされるものと推測されています。犬の乗り物酔いを予防するための動物用医薬品としては、神経回路の最後に当たる「嘔吐中枢」に働きかけることにより、嘔吐反射を抑制する「マロピタント」(セレニア)があります。
 2008年、全米26の州に散らばる動物病院に協力を仰ぎ、車酔いする163頭の犬を対象とした投与実験が行われました。犬たちをランダムで2つのグループに分け、一方には「マロピタント」(8mg/kg)、他方には偽薬を投与し、2週間の間隔をあけて薬を逆にするという実験を行ったところ、投与群においては2時間前に本薬を飲ませたときが86.1%減少、10時間前に本薬を飲ませたときが76.5%という大幅な症状の軽減につながったといいます(Conder, 2008)。
 こうした結果から調査チームは、マロピタント(セレニア)は重大な副作用を引き起こすことなく安全に投与できる犬用の酔い止め薬であるとの結論に至りました。この薬は日本にもありますが、体重によって投与量が変わりますので動物病院に相談して処方してもらってください。また人間用の酔い止め薬を自己判断で絶対に与えないでください!

耳への鍼治療?

 犬の耳ツボを鍼で刺激すると車酔いが軽減される可能性があります。
 報告を行ったのは、鹿児島大学と麻布大学の共同チーム。乗り物酔いしやすい犬11頭(犬種バラバラ・4ヶ月~11歳・オス5+メス6)に対して「円皮鍼」と呼ばれる貼り付けタイプの鍼を、耳の先端にある「耳尖」(じせん)というツボに装着し、治療の前後における症状の有無を比較しました。その結果、すべての犬において症状の改善が見られ、悪化したものは1例もなかったと言います。 犬の耳尖は耳介尖端の外面血管上の1~3穴  鍼治療の理論的根拠としては、耳介に鍼刺激を加えることにより、第五脳神経(三叉神経)を介した求心性刺激が視床下部や迷走神経に連動し、消化管の活動を抑制したり、リラックス効果を生んだものと想定されています。お近くの動物病院で東洋医学を取り入れている場所があったら一度と相談してみるとよいかもしれません。 犬の酔い止めには耳ツボ鍼治療が有効

ラベンダーの香り?

 ラベンダーの香りが犬の乗り物酔いを軽減してくれる可能性があります。
 車酔いの症状を示す犬を対象とし、車の中にラベンダーのディフューザー(蒸散器)を置いた時と置いていないときとで症状に違いが見られるかどうかが検証されました(Wells, 2006)。ラベンダーの香りが犬の乗り物酔いを軽減してくれる可能性あり「無臭」で3回、「ラベンダー」で3回ずつのドライブを行い、その間の動き回り、立ち上がり、座り、休息、発声(クンクン鳴く・吠える)行動を観察したところ、「ラベンダー」環境において休息、座り時間が増え、動き回りと発声時間が減ったといいます。こうした変化は性別、不妊ステータスによって影響を受けませんでした。
 こうした結果から調査チームは、車の中にラベンダーの香りをほのかに漂わせることによって、犬の車酔いを軽減できるかもしれないとの結論に至りました。アロマは酔い止め薬とは違って副作用はありませんので、比較的気楽に導入できるのではないでしょうか。効果のほどはそれほど確かではありませんが。

フェロモン(DAP)?

 母犬から分泌されるという宥和フェロモン「DAP」(Dog Appeasement Pheromone)が乗車中の吐き気を軽減してくれるかもしれません。
 イヌ宥和フェロモン「DAP」が犬の酔い止めに効く可能性あり2006年、62頭の犬(6ヶ月齢~12歳)を対象とし、「DAP」をコンスタントに発散する首輪を6週間装着した状態でドライブを行い、車酔いを示す21の行動にどのような変化が現れるかが検証されました(Mills, 2006)。その結果、「興奮」「吐き気」「緊張」「注意を引く」「粗相」という大まかな徴候のすべてにおいて軽減が見られたといいます。そして特に「吐き気」が強い犬において顕著な改善が見られたとも。
 「DAP」がリラックスに関係した副交感神経を活性化し、嘔吐に関係した交感神経を抑え込んだことにより、吐き気が軽減されたものと推測されています。残念ながら「DAP」は日本国内で市販されていませんので、入手したい場合は個人輸入などに頼る必要があります。気軽に使える方法ではありませんが、副作用のリスクがある酔い止め薬の代替法として覚えておいて損はないでしょう。
犬と車に乗るときの安全ガイド

ドライブ中の休憩エリア

 犬とドライブする際は1~2時間に一度は休憩を取り、水分補給や換気、体を動かして気分転換を図りましょう。道中にはサービスエリアやパーキングエリア、ドライブインなど、ちょっとした休憩を取れるポイントが多数ありますので利用するようにします。最近はドッグランを併設したところも増えてきていますが、エリアの多くは犬の連れ込みが原則禁止ですので、事前に下調べしておきましょう。以下ではドライブ中に使えそうな休憩ポイントを一覧でまとめましたので、ドライブ中の休憩場所を選定するときの参考にしてください。

道の駅

国土交通省登録の休憩施設は「道の駅」と呼ばれます。  道の駅(みちのえき)とは、道路交通の円滑な流れを支えるための、一般道路内に設けられた国土交通省登録の休憩施設のことで、24時間利用可能な一定数の駐車スペース、トイレ、情報提供施設を備えた施設であることが登録の条件となっています。
 道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、道の駅を核としてその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」という3つの機能を併せ持ち、2012年の段階で、全国で1,000近くの施設が登録されています。 国土交通省道路局・道の駅利用案内

SA・PA

高速道路の路肩に設置される休憩施設はサービスエリア(SA)、およびパーキングエリア(PA)と呼ばれます。  一般道路の休憩所が「道の駅」であるのに対し、高速道路の路肩に設置される休憩施設がサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)です。
 サービスエリア(SA)とは、高速道路等に概ね50kmおき(北海道は概ね80kmおき)に設置される休憩施設のことで、一般的には駐車場・トイレ・無料休憩所・緑地・遊具施設のほか、レストラン・売店・情報コーナー・ハイウェイスタンプ・給油・修理所(ガソリンスタンド)などが設けられます。
 一方、パーキングエリア(PA)とは、日本の高速道路や有料道路などにおおむね15kmおき(北海道はおおむね25kmおき)に設けられる比較的小規模な休憩施設のことで、サービスエリア(SA)より小規模な施設が備えられ、トイレや自販機が設置されてるのが普通です。 Honda Dog/高速道路SA・PA情報 TOYOTA/イヌにやさしいSA・PA一覧
いざ宿に出発!→犬と泊まれる宿
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