トップ犬の種類か行に属する犬の種類コトンドチュレアール

コトンドチュレアール

 コトンドチュレアールの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

コトンドチュレアールの基本情報

コトンドチュレアール
  • 体高
    オス⇒ 26~28cm
    メス⇒ 23~25cm
  • 体重
    オス⇒ 4~6kg
    メス⇒ 3.5~5kg
  • 分類
    Group9(FCI)/FSS(AKC)
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

コトンドチュレアールの歴史・ルーツ

テネリフェ島とマダガスカルの位置関係  コトンドチュレアールの起源は、16世紀から17世紀にかけ、海賊たちがマダガスカル(右地図)に持ち込んだテネリフェ犬だと考えられています。テネリフェ犬とは、アフリカ北西沖カナリア諸島テネリフェ島に多く生息していた犬のことで、この犬は、マダガスカルのチュレアール(Tulear, 現トゥリアラ)と呼ばれる港町において土着犬と交配を繰り返し、現犬種の基礎を築いたと考えられています。一時は、マダガスカルの王族にだけ飼育が許されていた時期もありました。
 その後1960年代後半になると、コトンドチュレアールはヨーロッパ各国に輸出されるようになり、フランスでは早くも1970年、犬種として最初の公認を受けています。犬名がフランス語で「チュレアールの綿」を意味する「Coton de Tulear」となったのには、こうしたいきさつが関わっています。
コトンドチュレアールをデザインに取り入れた切手  その後1972年にはFCIの公認も受け、徐々にその知名度を高めていきました。現在多くの犬種協会で公認されていますが、今もなお希少な犬種の1つに数えられています。ちなみに地元マダガスカルでは、国犬に指定されており、この犬をデザインにあしらった切手(右写真)も発行されています。

コトンドチュレアールの性格・特徴

 コトンドチュレアールの性格は、好奇心旺盛で元気いっぱいです。人懐っこくて社交的なため、子供や他の動物とも上手く共生できます。
 公認している犬種団体により、スタンダードには多少のばらつきが見られます。一般的に、体高と体長の比率は2対3が望ましいとされ、コットンのような被毛が理想とされます。手触りは柔らかくしなやかで、ややウェーブがかかることは許容されますが、ゴワゴワしたものは良くないとされます。FCIの規定によると、色は真っ白で、耳の先に薄いグレーやレッドのシェーディングが入る事はよしとされます。その他の犬種団体においては、ホワイトのほか、ブラックアンドホワイトやトライカラーも許容されています。抜け毛とフケが少なく、犬アレルギーを発症しにくいことが特徴です。

コトンドチュレアールのお手入れ・注意点

 コトンドチュレアールには、毎日30分から1時間程度の散歩をしてあげましょう。被毛が伸び続けるため、もつれを防ぐために毎日ブラッシングしてあげる必要があります。真っ白な被毛は汚れが目立つため、定期的な入浴も必要です。

コトンドチュレアールの動画

 以下でご紹介するのはコトンドチュレアールの動画です。
 現在のコトンドチュレアールの祖先は、難破船から飛び出し、マダガスカル島東部に位置するフランス領レユニオン島にたどり着いた犬だと言う伝説があります。同じくテネリフェ犬を祖先に持つビションフリーゼとは血縁関係にあると考えられます。
元動画は→こちら
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