オーストリアンブラックアンドタンハウンド

　オーストリアンブラックアンドタンハウンドの起源は定かではありません。アイルランドがゲール人によって統治されていた頃に生まれた「ケルティックハウンド」と呼ばれる犬が関わっていると考えられています。
　この犬は、古くからオーストリアの山岳地帯で野ウサギ狩りやキツネ狩りなどに用いられてきました。犬種としての確立が進められたのは、1800年代後半になってからです。
　ベルギーに本拠地を持つFCIでは「ブランドルブレッケ」（Brandlbracke）という名で登録されており、自国オーストリア以外ではほとんど見かけることがありません。

　オーストリアンブラックアンドタンハウンドは嗅覚が鋭く、獲物を見つけると鋭い声でハンターに知らせます。地元オーストリアでは現役の猟犬として活躍しています。
　2センチ程度の被毛は短く密で、手触りはシルクのようです。黒地に輪郭のはっきりしたフォーンの小斑が入ります。目の上に入る斑は必須です。

　オーストリアンブラックアンドタンハウンドには、毎日最低でも1時間以上の運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは、汚れた時に濡れタオルで拭いてあげる程度で十分でしょう。