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グレートデーン

 グレートデーンの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

グレートデーンの基本情報

グレートデーン
  • 体高
    オス⇒ 76~81cm
    メス⇒ 70~76cm
  • 体重
    オス⇒ 50~54kg
    メス⇒ 40~45kg
  • 分類
    ワーキンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

グレートデーンの歴史・ルーツ

 グレートデーンの起源は、古くからドイツで育種されてきた、マスティフグレーハウンドの交配種だと考えられています。この犬は元々、体が大きくて力が強い野生のイノシシを狩るときの猟犬として改良されてきました。そのため1600年代当時のグレートデーンは、今のものよりも筋肉質で体重も重く、ずんぐりむっくりした体格だったといいます。
 「ボアハウンド」(ボアとはイノシシのこと)として活躍していた初期のグレートデーンは、その後ドイツ国内で貴族たちの寵愛を受け、徐々にスリムな体型へと変貌を遂げていきます。
 1880年、ドイツ・ベルリンで開催された会合において、すっかりスリムになったドイツのボアハウンドは、基礎犬であるマスティフとは全く別物であるとみなされるようになりました。こうしてグレートデーンと言う新犬種が誕生したのです。
 犬名の「グレートデーン」(great dane)とは「大きなデンマーク人」という意味ですが、これはフランス人博物学者ビュフォンがデンマークを訪問した際、たまたまこの犬を見かけ、「Grand Danois」(巨大なデンマーク人)として自国に紹介したことに由来しています。しかし、この犬種の誕生にデンマーク人は全く関与していませんので、極めて奇異なネーミングと言えるでしょう。ドイツ国内では「Deutsche Dogge」(=German Mastiff)という穏当な呼び名で通っており、国犬にも指定されています。

グレートデーンの性格・特徴

ハールクインの毛色  グレートデーンの性格は従順で穏やかです。身体に関しては、体高の高さで知られており、ギネスブックの世界一背の高い犬部門では常連になっています。直立した耳が特徴のように思われがちですが、実は垂れ耳が本来の形です。イノシシと格闘する際の怪我を予防するという目的で、かつては慣習的に断耳が施されてきましたが、現在は多くの国でこの慣習が禁止されています。ですから近年は、ピンと立った耳を持ったほうが珍しくなってきました。被毛色は、ブリンドル、フォーン、ブルー、ブラック、ハールクインなどがいます。

グレートデーンのお手入れ・注意点

 グレートデーンには毎日の散歩や運動が必要です。長めの散歩や走り回るような運動を取り入れてあげましょう。屋外での飼育にはあまり向いていませんので、室内飼育が理想です。しかし超大型犬ですので、相応の飼育設備が必要なのは言うまでもありません。被毛は汚れたときに濡れタオルで拭くなど、最小限のケアで十分です。

グレートデーンの動画

 以下でご紹介するのはグレートデーンの動画です。
 犬名を直訳すると「偉大なるデンマーク人」ですが、犬の起源とデンマークはまったく無関係です。グレートデーンに似た犬に関する記述は古代ローマでも見られますが、現在の姿かたちが出来上がったのは17世紀ごろのドイツで、その頃の犬は番犬や猟犬、時に戦争のために使われていたようです。中世では悪霊を追い払うという迷信から「ミスティカル・ドッグ」とも呼ばれていたとか。
 過去100年で攻撃性や獲物を追いかける癖が改善され、穏やかな性格に改良されました。頭の骨はマスティフのものを受け継いでおり、横から見て鼻筋と肥大のラインがほぼ平行に並ぶのが特徴です。
 被毛はブルー、ブラック、ブラックアンドホワイト、ハールクイン、ブリンドル、フォーンの6色で、寿命は全犬種の中でも最低レベルの7歳半程度です。これは鼓脹(こちょう, bloat)と呼ばれる内臓疾患を発症しやすいことに起因しています。これを予防するには食事の後最低40分程度のインターバルを置いてから運動するという習慣が必要となります。また、体が大きくてポニーのようだからといって、背中に乗るのはご法度です。
元動画は→こちら
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