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ドッグフードの成分

 テレビのCMなどでも普段良く目にするドッグフードですが、その中身についてはよくわからないことが多く、また何らかのきっかけがなければ考えようともしないテーマです。ここでは余り知られていないドッグフードの成分について一つ一つ検証していきたいとおもいます。

ドッグフードの成分一覧

 市販されているドッグフードのパッケージには成分表が記載されています。「肉」や「ミート」という文字を見ると、なんとなく人間用の食品をイメージしてしまいがちですが、実際は少し違ったものを指し示していることがあります。以下では具体的な記載成分とその定義についてみていきましょう。 食べさせてはいけない!ペットフードの恐ろしい話(白揚社)AAFCO

肉・ミート

 肉・ミートとは、処理された動物から取れた汚染されていない肉で、骨格筋または、舌、心臓、横隔膜(おうかくまく)、食道などにみられる横紋筋肉(おうもんきんにく)のこと。これらに付属している皮、腱(けん=筋肉と骨とをつなぐせんいのこと)、神経、血管、脂肪は含んでも含まなくてもよい。多いのは鶏、七面鳥、牛、ラムなど。
粗悪品の場合  粗悪品の場合、道路などで交通事故に遭い死亡した動物の死骸(しがい)や、何らかの病気にかかって病死した動物の死骸を用いていることもある。また成長促進剤など人工的な薬品を過剰に含んだ肉の場合もありうる

肉副産物ミート副産物

 肉副産物ミート副産物とは、動物の体から肉部分を除いた、汚染されていない、かつ精製(せいせい)されていない組織のこと。肺、脾臓(ひぞう)、腎臓(じんぞう)、脳、肝臓、血液、骨、胃腸(含有物は除く)などのこと。毛、角、歯やひづめは含まれない。
粗悪品の場合  病死した動物の内臓を用いていることもある。ガン組織や腫瘍(しゅよう)組織、腐敗(ふはい)した内臓などを用いても加工してしまえばそうとは分からない。

肉粉・ミートミール

 肉粉・ミートミールとは、血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃腸(含有物を除く)部分を精製して脂肪を除いたもの。カルシウムの含有量がリンの2.2倍を超えていないもの。ペプシン(胃液に含まれる消化酵素)で消化できない残留物が12%以下で、また精製されたものの中の、 ペプシンで消化できない粗たんぱく質が9%以下であること。
粗悪品の場合  病死した動物や事故死した動物の組織を用いている場合もある。素材自体はゴミ同然で安価なため、 原材料費を抑えてドッグフードの量を増やそうとしたら、この成分の割合を増やす可能性がある。名前につられて肉を粉状にしたものをイメージしないように注意。

穀物

 穀物とは、米、玄米、小麦、大麦、とうもろこしなど。
粗悪品の場合  人間の食用にはできない穀物、例えば基準値以上の残留農薬を含んだ穀物や古くなって食用にはできなくなった穀物を用いることもある。ファーストフードで余った食材を用いている可能性もある。

脂肪

 脂肪とは、鶏脂肪、魚油、ひまわり油など。酸化すると有害物質になるため、酸化防止剤や添加物投与対象となる。
粗悪品の場合  腐った脂肪、料理の廃油などを再利用することもある。

ビートパルプ

 ビートパルプとは、甜菜(ビート)から等分を搾り取った後の残りかす。

ダイジェスト

 ダイジェストとは、フードの表面に吹き付ける脂肪を加水分解したもの。

ミートボーンミール

 ミートミールとの違いは肉の他に骨も含んだものを精製したもの。リンを最低4%含む。その他はミートミールと同じ。

添加物

 添加物はたくさんありますが、体にとって必要な物質はただの一つもありません。つまり無いに越したことはないものばかりです。
 2009年6月1日より愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称ペットフード安全法)が施行されました。これによりペットフードの製造業者は、原則として添加物を含む全ての原材料名を表示することが義務付けられました。 環境省自然環境局による詳細解説
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ドッグフードの添加物一覧

 添加物はたくさんありますが、体にとって必要な物質はただの一つもありません。以下では代表的な添加物の一覧リストを載せました。ドッグフードのラベルを読むときなどの参考にして下さい。 飼料添加物一覧(FAMIC)

プロビレングリコール

 プロビレングリコールは半湿潤(はんしつじゅん=いわゆる半生)フ-ドに保湿作用、制菌作用、カロリ-源などの目的で使用されます。
 プロピレングリコ-ルを与えられた犬には臨床的、血液学的影響は見られませんでしたが、猫では赤血球にハインツ小体の増加や赤血球数の変化などがみられ、キャットフ-ドに使用することは好ましくないとされます。

エトキシキン

 エトキシキンは元々、ゴムの生産に用いるために開発されました。一部「枯葉剤(かれはざい)の原料」という噂がありますが、枯葉剤の原料ではなく「枯葉剤の酸化防止剤」として使用されていたというのが真実のようです。
 ビタミンEよりも優れた抗酸化作用があり安価で、少量であれば健康に害はないと主張するメーカーもあります。しかしそう言い切るだけのデータがそろっているわけではなく、今もって犬に健康上の問題を引き起こす危険性は残されている物質です。日本では飼料への添加は認められていますが、人間の口に入る食品への添加は認められていません。

亜硝酸ナトリウム

 亜硝酸ナトリウム(あしょうさんなとりうむ)は保存料として、また赤色着色剤として広く用いられています。肉の色素と化学反応を起こして鮮やかな赤色に発色し、肉が黒ずむのを防ぎます。また魚卵、魚肉、食肉に多く含まれるアミンという物質と胃の中で化学反応を起こし、ニトロソアミンと呼ばれる強力な発がん性物質が生じます。

ブチルヒドロキシアニソール

 ブチルヒドロキシアニソール(BHA)は、1940年頃から石油用の抗酸化剤として用いられるようになり、1954年にはアメリカで、追って1956年には日本でも食品添加物として使用することが認められました。こちらの方は現在でも、魚介冷凍品と鯨冷凍品や、チューインガム、油脂、バター、魚介乾燥品、魚介塩干品、乾燥裏ごし芋などへの限定的な使用が認められていますが、アメリカでの実験報告によれば膀胱(ぼうこう)がんや甲状腺がんを誘発する危険性を否定できないと言われています。

ソルビン酸カリウム

 ソルビン酸は、1959年にナナカマド(Sorbus aucuparia)の未熟果汁に発見された天然に存在する物質です。保存料として使用されます。

グリシリジン・アンモニエート

 グリシリジン・アンモニエートは安全性が完全に確認されたわけではない甘味料。人間への使用は禁止されています。

没食子酸プロピル

 没食子酸プロピル(ぼつしょくしさんぷろぴる)は、フードの損傷を遅らせるために用いる化学物質で、肝臓の損傷を引き起こす疑いがあります。

赤色3号

 赤色3号(あかいろさんごう)はラットに投与した実験では、赤血球の数が減少してヘモグロビン値が低下すると言われています。ラット2世代目に対して、0.1~4%を餌に混ぜて食べさせた実験では、二代目のラットに甲状腺線腫の明らかな増加が観察されたとも。

赤色102号

 赤色102号(あかいろいちまるにごう)は、2%を含む飼料を、ラットに90日間食べさせたところ、赤血球数が減り、さらにヘモグロビン値、GOT、GPTの低下が認められました。また、赤色102号を3%含む餌をラットに1年以上与えた実験では、次第に食欲がなくなって体重が減り、心臓や肝臓が体重に比べて重くなったという報告もあります。人間ではジンマシンを起こすことが知られています。

赤色105号

 赤色105号(あかいろいちまるごごう)は、0.04%を含む餌をラットに20ヶ月間食べさせ続けた実験では、2ヶ月以降食べる量が減り、成長が悪くなりました。また1%を含む餌の場合、甲状腺の重さが増える傾向が観察され、GOTとGPTが明らかに上昇したと報告されています。

赤色40号

 赤色40号(あかいろよんじゅうごう)は発がん性物質の可能性が示唆されています。

青色2号

 青色2号(あおいろにごう)はウイルスに対する犬の感応性を増大させることが証明されています。

合成調味料

 合成調味料(ごうせいちょうみりょう)は、各メーカーが合成してフードに風味を与え、犬の嗜好性(しこうせい=好きになること)を刺激する目的で添加されます。
 調味料の安全性を確認することは難しく、仮にメーカーに直接問い合わせても「製造ノウハウの関係上、具体名はお答えできません」等の回答が来る可能性が高いです。
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