犬が小首をかしげる状況
「かわいい!」と思わす叫びたくなる小首をかしげるこのしぐさ。さて、この時の犬の気持ちは?
小首をかしげるときの気持ち解説
小首をかしげるしぐさは、何か気になる音があるときに行います。犬には人間には聞こえないような音域(おんいき)の音も聞こえますので、首の位置を微妙に変えて耳の角度を変えることにより、音源(おんげん=どこから音が聞こえてくるのか?)を正確に知ろうとしている、というのが定説です。
一方、2021年に行われた最新の調査では、飼い主の話しかけに対して小首をかしげる動作で反応する犬は、通常の犬よりも言語の学習能力が高い「ギフテド・ワード・ラーナー」(Gifted Word Learner)である可能性が示されました。人間で言う「利き手」と同じように「利き耳」のようなものがあり、集中力が高まるとそちらを優先的に使うのではないかと推測されています。首を左右交互に傾けるときは「音源定位」、どちらか一方にだけ傾けるときは「言語処理」という使い分けがあるのかもしれません。 ちなみに人間の女性は鏡の前で上目遣いの練習をしてから男性の前で同様の行為を見せることがあります。これは犬と全く違った目的を持っており、どちらかといえば求愛行動に近いものです。
一方、2021年に行われた最新の調査では、飼い主の話しかけに対して小首をかしげる動作で反応する犬は、通常の犬よりも言語の学習能力が高い「ギフテド・ワード・ラーナー」(Gifted Word Learner)である可能性が示されました。人間で言う「利き手」と同じように「利き耳」のようなものがあり、集中力が高まるとそちらを優先的に使うのではないかと推測されています。首を左右交互に傾けるときは「音源定位」、どちらか一方にだけ傾けるときは「言語処理」という使い分けがあるのかもしれません。 ちなみに人間の女性は鏡の前で上目遣いの練習をしてから男性の前で同様の行為を見せることがあります。これは犬と全く違った目的を持っており、どちらかといえば求愛行動に近いものです。
犬が小首をかしげる動画
小首を傾げるという動作は、人間でも何か考え事をしているときに見せますので、なんだか親近感を覚えてしまいますね。ただし犬の場合は考え事をしているというよりは、耳の角度を微調整(びちょうせい)することで右耳と左耳に入ってくるの音の大きさやタイミングの違いを感じ取り、どの方向から音が届いているのかを脳内で計算しているのです。たとえばいかにご紹介する動画を見てみましょう!
小首をかしげる犬たち
犬が小首をかしげる写真
どの犬も小首を傾げていますが、自分たちの可愛さを自覚して、それをアピールしているわけではありません。可愛さを自覚していないから逆に可愛いんですけどね。さて、人間の聴力がおよそ20~20,000ヘルツであるのに対し、犬の聴力は40~65,000ヘルツくらいと言われています。ヘルツ数は大きければ大きいほど高い音になりますので、犬はずいぶんと高音に敏感なようです。これは、犬の祖先が小動物などを獲物として暮らしていたために発達した能力といえます。小動物の発する鳴き声は非常に高いので、聴力を進化させて、獲物の隠れている場所を探し当てる必要があったという訳ですね。