トップ有名な犬一覧有名な俳優犬アギー

アギー

 映画「アーティスト」に出演したことで有名な犬「アギー」について解説します。

アギーとは?

 アギー(2002~2015)は、2005年から2012年にかけて活躍したジャックラッセルテリアの俳優犬。
トレーナーであるオマール・ヴォン・ミュラーさんとアギーのツーショット  役者としては大成功したアギーですが、彼の生い立ちは決して明るいものではなく、わかっているだけで2つの家族に飼育放棄されたといいます。理由は「性格が粗暴」だったとか。
 人馴れの悪さからシェルターに送られそうだったアギーを救ったのは、動物トレーナーのオマール・ヴォン・ミュラー氏でした。物怖じしないアギーの性格を見たミュラー氏は「映画に向いている!」と直感、早速俳優犬としての訓練を開始します。アギーは飲み込みが早く、2010年には早くも「The Incredible Dog Show」(信じられない犬たち)という興行に出演し、観客の前でスケートボード乗りを披露するまでに成長しました。
 興行のみならず、コマーシャルの端役などもこなせるようになったアギーに転機が訪れたのは、2011年のことです。映画「恋人たちのパレード」(Water for Elephants)の「クイーニー」役に抜擢され、その演技力で世間の注目を集めます。さらに同年に公開された映画「アーティスト」(The Artist)では「ジャック」役を演じ、「映画”J・エドガー”におけるディカプリオの演技より良かった」と言わしめました。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに自らの肉球を残したアギー  この映画における彼の存在感はすばらしく、FacebookやTwitterなどのSNSを中心として「アギーにオスカーをキャンペーン」(Consider Uggie)が立ち上がったほどです。結局、「賞は人間に限る」というオスカーの方針から受賞はなりませんでしたが、他の数々の賞を総なめにしました。一例を挙げると、2011年カンヌ映画祭における「パルムドッグ賞」(Palm Dog Award)や、2012年に「Dog News Daily」が主催した「金の首輪賞」(Golden Collar Award)などです。また2012年2月13日には、犬としては初めて「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に、手形ならぬ「肉球形」を残すという偉業を成し遂げています。
Nintendo3DSで遊ぶアギー  このように人気絶頂の彼でしたが、年の波には勝てなかったようです。10歳を迎えたアギーは「体が震えてしまう」という原因不明の神経疾患にかかり、長時間の映画撮影をこなすことができなくなってしまいました。そこで2012年3月以降は、映画関連の仕事を弟分の「ダッシュ」に譲り、アギー自身は短時間の仕事や、動物愛護関連の仕事に限定するようになっています。例えば、2012年2月8日には任天堂のスポークスドッグに任命されて「Nintendogs + Cats」の宣伝に一役買い、また2012年の暮れには動物愛護団体「PETA」のスポークスドッグとなり、捨て犬の養子縁組を促進させることに貢献しました。
 2015年8月、飼い主であるミュラー氏のFacebook内においてアギーの死が告知されました。前立腺がんを患っていたそうです。享年13歳。Uggie

アギーの写真・動画

 以下でご紹介するのは、映画「アーティスト」に出演したことで有名な犬「アギー」の写真と動画です。 映画「アーティスト」の中で「ジャック」を演じるアギー
 「アーティスト」の撮影中は、不測の事態に備えて「ダッシュ」と「デュード」という代役が控えていたものの、ほとんどのシーンをアギー自らがこなしたという。また、フランス人の役者ジャン・デュジャルダンに、シーン専用の指示語やハンドシグナルを教えるのに3日を要したとか。写真の出典はこちら
2012年1月18日、「DogNewsDaily」開催の第一回「金の首輪賞」においてノミネーションを受けるアギー
 ハリウッドで行われた「金の首輪賞」に出席するアギー。1929年、第一回アカデミー賞においてジャーマンシェパードのリンティンティンがノミネートされたときは「受賞は人間のみ」という規定により棄却されている。写真の出典はこちら
自伝「Uggie, My Story」を口にくわえてPRするアギー
 2012年10月には「Uggie, My Story」という自伝が出版され、アメリカ、イギリス、フランスなどで発売されている。写真の出典はこちら
アギーのインタビュー
 以下でご紹介するのは、アギーのトレーナーであるオマール・ヴォン・ミュラー氏、およびアギー自身にインタビューを行ったときの映像です。 元動画は⇒こちら