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犬向け自動トイレは掃除の手間を省いてくれるのか?

 2017年頃から自動の犬用トイレというものが市場に出回るようになりました。ここでは犬向け自動トイレの基礎知識と、2019年3月の時点で確認できる具体的な商品についてご紹介します。飼い主の掃除の手間は、果たして省けるのでしょうか?(🔄最終更新日2019年3月)

犬向け自動トイレの基礎知識

 2017年頃から自動の犬用トイレというものが市場に出回るようになりました。不思議なことに、全ての商品が「世界初」と銘打っているため、いったいどれが最初に登場したのかはわかりません。ここでは犬向け自動トイレの基礎知識と、2019年3月の時点で確認できる具体的な商品についてご紹介します。飼い主の掃除の手間は、果たして省けるのでしょうか?

自動トイレとは何か?

 犬向けの自動トイレとして発売されている全ての商品に共通しているコンセプトは、犬がおしっこやうんちをした後、排泄物とトイレシーツを自動的に片付けてくれるというものです。トイレトレーにモーターが内蔵されており、シーツを収納スペースに臭いごと巻き込むので、飼い主の掃除の手間が省けるという仕組みになっています。
 なお安全性を考慮し、犬がトレイに乗っている間は絶対にモーターが作動しないように設計されています。もし犬の「食糞症」を予防する目的で自動トイレを購入する場合は全く効果がありませんのでご注意ください。逆に内蔵センサーは、犬が食べ終わるまで我慢強く待っててくれます。

価格・料金

 非常に幅があり、安いものでは送料込みで3万円弱、高いものでは20万円弱(!)になります。その他、電源はコンセントからとりますので、電力や待機電力がかかります。

ペットシーツ

 ペットシーツは市販のものより割高な専用のものを使います。万が一犬が気に入ってくれなかった場合、他のペットシートで代用するというわけにはいきません。ですから買った後の返品規定がない場合は、ただただお金を無駄にすることになります。また発売しているメーカー自体が倒産すると、「残るは在庫のみ」という状態になり、トイレの持ち腐れになるでしょう。

お手入れ・掃除

 排泄物を巻き込んだペットシーツは基本的に1~3週間ほど放置できますが、1日1回のお手入れが必要という商品もあります。
 ペットシーツを廃棄する際は自治体のルールに従わなければなりません。多くの場合は燃やせるごみとして収集してくれますが、自治体によっては「なるべくトイレに流してください」といった規定を設けているところもあります。その場合、飼い主が手動でペットシーツから排泄物を分別する必要があります。掃除の手間を省くことを目的として自動トイレを使う場合、ほとんど意味はないでしょう。

大きさ・寸法

 幅は60cm超、奥行きは80cm超です。市販されているワイドタイプのトイレトレーよりもさらに大きいので、狭い家にはあまり向いていません。また一定の高さが必要な商品もあります。

重さ

 5~10kg超あります。市販のトイレトレーのようにずれてしまうということはないでしょうが、移動する時は少し重いかもしれません。

使用条件

 小型~中型犬向けに設計されています。大型犬には使用できません。
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ブリリアントパッド

 「ブリリアントパッド」はBrilliant Pet 2 LLCが開発した世界初のロール式自動小型犬用トイレ。
基本スペック
  • 商品名:ブリリアントパッド
  • 公式サイト:オーエフティー
  • 発売日:2017年11月(Amazon初登場)
  • 価格:25,600円
  • 使用条件:小~中型犬向けで大型犬は不可
  • 本体の大きさ・サイズ✓本体86cm×60.9cm×15.24cm
    ✓シーツ部面積60.9cm×58.4cm
    ✓本体重量4.53kg
犬向け自動トイレ「ブリリアントパッド」  犬がおしっこやうんちをしたことを確認したら、飼い主がボタンを操作して汚れたシーツを巻き込む。タイマーで8、12、24時間ごとの自動巻き込みも設定可能。光センサーで犬の位置を確認し、犬がいるうちは作動しないようになっている。犬は巻き込み部に近い方に排泄しなければならない。
 モーター部とコンセントを外せば洗浄可能。専用シーツの強力吸水ポリマーがウンチの水分を吸い取り体積を小さくする。ロール状に巻き取ることで臭いも外へ逃がしにくい。専用ロールの使用は必須条件。 「ブリリアントパッド」の専用ペットシーツ  専用ロールは吸水性をそのままに厚さを80%ダウン。「不織布+吸水性ポリマー安定シート+強力吸水性ポリマー+吸水性ポリマー安定シート+防水シート」という5層構造になっており、優れた吸水力で漏れと足濡れを防ぐ。
 ロール1本(14m)はワイドサイズのペットシーツ27枚分に相当し、価格は2本セットで税抜き7,700円、4本セットで14,000円。シーツ1枚に換算すると148円になる。ちなみに一般的なペットシーツは1枚10~15円。
ブリリアントパッド
 以下でご紹介するのは全自動犬用トイレ「ブリリアントパッド」の紹介動画です。 元動画は→こちら
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INUBOX

 「INUBOX」は世界初の完全自動犬用トイレ(←開発チームの自称)。クラウドファンディングの仲介サイト「kickstarter」を通じて開発資金を集め、商品化を目指しています。
基本スペック
  • 商品名:INUBOX
  • 公式サイト:INUBOX
  • 発売日:2019年12月(予定)
  • 価格:未定
  • 使用条件:犬の体重32kg、体長50cmまで
  • 本体の大きさ・サイズ✓閉じた時:幅92.7cm×高さ107.3cm×奥行き28.6cm
    ✓開いた時:幅92.7cm×高さ107.3cm×奥行き97.5cm
犬向け自動トイレ「INUBOX」  液体や固形物を感知して自動的にトレイが閉まり、排泄物がパッキングされる。専用パックは45日間交換不要。犬がいるうちはトレイが閉まらないので挟まれる心配はない。トレイが閉まると同時にご褒美が出てくる。
 体が不自由な飼い主、アパート暮らし、 天気が悪い日、関節炎の犬、排泄困難な犬、 室内でのトイレトレーニング、老犬、ドッグフレンドリーオフィスといった状況での使用を想定している。
 芳香剤発散装置内蔵。表面は防水性でくっつかない素材やひっかき防止素材を使用。体重計、超音波計、温度計など20以上のセンサーを備えている。ワイパーシステムあり。排泄物の自動梱包(密閉)システム付き。コントロールはマシン本体についたタッチスクリーン、もしくは本体とリンクしたモバイルデバイスで行う。素材はアルミニウム、亜鉛メッキ鋼、バナク材など。
INUBOX
 以下でご紹介するのは全自動犬用トイレ「INUBOX」の紹介動画です。 元動画は→こちら
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わんわんマイスター

 「わんわんマイスター」はオスメスに対応した世界初の室内犬用トイレ。
基本スペック
  • 商品名:わんわんマイスター
  • 公式サイト:Wan Wan meister
  • 発売日:2018年5月
  • 価格:188,000円(!)
  • 使用条件:小型犬
  • 本体の大きさ・サイズ✓高さ39cm×奥行き95cm×幅59cm
    ✓本体重量11.6kg
犬向け自動トイレ「わんわんマイスター」  専用シーツは30mで約10日分。排泄物を感知して5秒後に専用シーツを自動で巻き上げる。オスメス兼用。1日1回のお手入れが必要。
わんわんマイスター
 以下でご紹介するのは全自動犬用トイレ「わんわんマイスター」の紹介動画です。 元動画は→こちら
手動だろうと自動だろうと、犬にトイレの場所を覚えさせるときのやり方は同じです。詳しくは「トイレのしつけ方」を参考にしてください。