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4月の犬ニュース

 2015年4月の犬に関するニュースをまとめました。一番上が最新で、下にスクロールするほど記事が古くなります。記事内にリンクが貼られていることもありますが、古い記事の場合はリンク切れの時がありますのでご了承下さい。

4月30日

 世界中で行われた人獣共通感染症に関する研究をもとに、アメリカ・オハイオ州立大学を中心とする研究グループは、ペットからの感染リスクを最小にする方法をまとめました。
 カナダの医学誌「Canadian Medical Association Journal」に掲載された内容によると、ペットから人に感染するおよそ20の病気のうち、サルモネラ菌、大腸菌、回虫が特によく見られるとのこと。感染のリスクファクターは、不衛生環境、手洗い不足、免疫力の低下などで、具体的には以下のような予防策を提言しています。
人獣共通感染症予防
  • 水槽やケージを掃除する時や糞の始末をするときは手袋をはめる
  • ペットを触った後はしっかりと手洗いをする
  • ペットに顔をなめさせない
  • 爬虫類や両生類などサルモネラ菌を保有した生き物は極力素手で触らない
  • ペットのケージ、給餌場、寝床を定期的に消毒する
  • ペットのトイレを調理場から遠ざける
  • 免疫力が回復するまでペットの飼育を保留する
  • ペットを定期的に動物病院へ連れて行く
 なお免疫力が低下する要因とは、免疫不全を引き起こす病気(AIDSなど)、幼齢、妊婦、高齢、免疫抑制剤の投与などです。 The Ohio State University 人獣共通感染症(子猫のへや)

4月30日

 「世界一かっこいい犬」として人気のモデル犬「ボーディ」が、世の全ての男性に贈る着こなしの指南書「Menswear Dog Presents the New Classics」を発売しました。
 「ボーディ」(Bodhi)は今年で6歳になるオスの柴犬。2013年の春、飼い主であるイエナ・キムさんと恋人のデイヴィッド・ファンさんが、冗談半分で服を着せてFacebookに投稿したところ、瞬く間に人気となり、2人にとっての稼ぎ頭となりました。モデルとしての引き合いは多く、コーチ、ブルックスブラザース、フェラガモなど、一流ブランドからもお呼びがかかり、今では月に15,000ドルほどを稼ぎ出しているとか。
 そんな大人気のボーディが今月、時代を問わず男性諸氏に着てほしい衣装をまとめた指南書「Menswear Dog Presents the New Classics」を発売しました。「これさえ読めば間違いない!」と自信をうかがわせています。 Menswear Dog Presents the New Classics(Amazon) Bodhi(Facebook) Source---MENSWEAR DOG
世界一かっこいい犬「ボーディ」(Bodhi)

4月27日

 今年の1月、イギリス・ハンプシャー州の道端でひどい状態で保護された9匹のプードルミックスたちが、次々と里親家庭に引き取られ、新たな生活を始めています。
 犬たちが発見された時、被毛は伸び放題でもはや何の動物かわからない状態でした。また人間の手を極端に恐れることから、遺棄した元の飼い主によって虐待されていた疑いも持たれています。合計9匹の犬たちは全て、王立動物虐待防止協会(RSPCA)によって保護されましたが、人慣れさせるまでに通常よりも随分と時間がかかったそうです。
  マウントナディ支所に移送されたデイヴ(Dave)も、そうした犬たちの1匹でした。彼が里親募集中であることを知って応募したのは、ウエストサセックス州イーストウィタリングに暮らす元看護師のジャネット・マクダウェルさん(67)。デイヴは他の犬や人間に対して警戒心を抱く癖がありましたが、彼女は「どうしても引き取りたい」という強い使命感に突き動かされ、犬と心を通わせるためセンターに2週間通い詰めたそうです。そうした努力の甲斐もあり、徐々にデイヴと仲良くなったジャネットさんは、めでたく彼と新たな生活を始めることとなりました。彼女は「生まれてからずっと奪われ続けてきた幸せを、これからはじっくり味わってほしい」と、デイヴが経験してきただろう苦難に思いを馳せ、今後の抱負を語っています。 Source---DailyMailOnline
ジャネット・マクダウェルさんに引き取られたプードルミックスのデイヴ(Dave)

4月23日

 生まれつき足にハンデを抱える少女サファイアちゃんが、同じく前足にハンデを持つ犬「ダン大尉」と出会い、すっかり意気投合しました。
 サファイアちゃんは今年で3歳になる女の子。生まれつき足の指が欠損していたため、生後間もなく足先を切断したという経歴の持ち主です。義肢のフィッティングのため、サウスカロライナ州グリーンヴィルにある病院に通っていましたが、そこで出会ったのがホワイトシェパードのダン大尉(Lt.Dan)。映画「フォレストガンプ」の登場人物に因んで名付けられたこの犬は、サファイアちゃんと同じように生まれつき右の前足がありません。ダン大尉を見た彼女は、すぐに自分との共通点を見つけ、あっという間に意気投合したといいます。一方ダン大尉の方も、まだ生後9週齢と社会化期の真っ只中ですが、すっかりジョンソン家になじんでいるそうです。母親のアシュリー・ジョンソンさんは「娘と犬が共に成長し、自身のハンデを個性として受け入れるきっかけになってほしい」と語っています。 Source---TODAY Health
義肢を装着するサファイアちゃんと犬のダン大尉

4月22日

 東京都は21日、昭島市緑町のペットショップ「パピオン熱帯魚」に対し、犬や猫を狭く不衛生なケージに入れて管理していたなどとして、動物愛護法に基づき1ヶ月の業務停止を命じました。
 都によると同店は、約150平方メートルの店舗内に犬29匹、猫28匹、鳥210羽の他、ハムスターなどの小動物を約20匹飼育していたとのこと。いずれも身動きが十分に取れないような狭いケージに閉じ込められ、汚物が放置され臭気もあったといいます。同店に対する苦情は今年3月までに100件を超え、都でも30回以上に渡って立ち入り調査と指導を重ねてきたそうです。動物が売れ残っているのに仕入れるという悪質な経営状態だったことから、動物愛護法に基づき、今回の業務停止処分となりました。 動物愛護法を知ろう Source---毎日新聞

4月22日

【アラスカ】今年の1月に紛失したプラチナの指輪が、飼い犬の腸とお尻を経て、なぜか野球場で発見されるという珍事がありました。
 指輪をなくしたのはニッキー・バロヴィッチという女性。今年の一月、妊娠して指がパンパンになっていたため、一時的に指輪をはずしていたところ、いつの間にかなくなっていたそうです。彼女は飼っていた子犬のハリ(Halli)が怪しいと疑ってはいたものの、長らく証拠をつかむことができませんでした。
 ところが今月に入り、Facebook上でたまたま自分のものと似た指輪を発見します。調べてみると拾い主は、とある野球場で掃除のボランティアをしている際、落ちていた犬のうんちの中から見つけたとのこと。ニッキーさん自身も、ハリを連れてその公園でボランティアに参加していたことから、「自分のものだ!」という確信が強まり、めでたく取り戻すことができたそうです。 Source---The Daily Sitka Sentinel
犬のウンチの中から発見された結婚指輪

4月20日

【イギリス】生後1ヶ月のチワワ「ディグビィ」が、収容された先の動物保護センターで、頼もしい用心棒「ネロ」を見つけました。
 ディグビィ(Digby)は体重が500gにも満たない生後1ヶ月程度のチワワ。先週、ロンドン北部で、ビンの間に捨てられて寒さでふるえているところをRSPCA(王立動物虐待防止協会)に救助され、その後イギリス東部・ハートフォードシャー州のサウスリッジセンターに収容されました。そこで出会ったのがマスティフのネロ(Nero)。彼は60kg近い体重を誇り、一日に食べる餌の量だけでディグビィの体重を超えるという巨漢です。
 そんな好対照の2匹ですが相性はばっちりで、お兄さんに当たるネロは、まるで用心棒のようにディグビィに付き添ってあげているといいます。なお、RSPCAでは現在、ディグビィの飼い主を捜索中ですが、名乗り出なかった場合は里親に引き取られる予定とのこと。 Source---DailyMailOnline
体格は違えど相性ばっちりのディグビィとネロ

4月16日

 画家として活躍する犬「ニューマン」が、自身の作品を売って得られた収益のすべてを動物保護団体に寄付し、保護犬たちの里親探しに貢献しています。
 ニューマン(Newman)はミネソタ州ユークリッドに暮らす雑種の犬。2013年12月、地元で農場を営むケイディさんに引き取られました。ケイディさんは、やんちゃだった彼を落ち着かせるため、家で様々なトリックを教えるようになったといいます。その一つが「絵を描くこと」でした。ダクトテープを巻いた筆でキャンバスに色を付けるととっておきのご褒美をもらえることを知ったニューマンは、すぐにこの芸に夢中になったといいます。
 彼のこの特技を募金活動に生かそうと思いついたのは、地元の動物愛護団体「Circle of Friends」の窮状を知ったときでした。当初は軽い気持ちで出品しましたが、「絵を描く天才犬」の話題はたちどころに広がり、今では1つの作品に150ドルの値がつくこともあるそうです。さらに、ピープル誌の4月号では、「驚きのペットたち」という特集の中にも登場し、様々なイベントからもお呼びがかかるようになったとか。
 ニューマンの作品から得られた収益は、全額が「Circle of Friends」に寄付され、保護犬の養子縁組促進に回されています。自分自身が保護犬だったニューマンが、絵の才能を通じて恩返しをしているといったところでしょう。 Source---INFORUM
絵を描く犬「ニューマン」

4月14日

 イギリスで人気のバラエティ番組内で、動物虐待が疑われるパフォーマンスが披露され物議をかもしています。
 「Britain's Got Talent」は、トーナメント方式で一発芸を披露し、優勝を目指すという人気バラエティ番組。先週の土曜、フランス人パフォーマー・マルク・メトラル氏(61)が犬の腹話術を披露したところ、一部の視聴者からクレームが付きました。内容は、犬の口に装着された機械が、呼吸を妨げているのではないかというもの。番組側もパフォーマーも、動物虐待は一切ないと主張していますが、RSPCA(王立動物虐待防止協会)は、「どのような装置が用いられたのか調査する」と慎重な態度を見せています。
 なお番組中、この腹話術は大受けで、マルク氏は順調に準決勝への進出を決めましたが、パフォーマンスに問題が見つかった場合は、今後の展開に影響が出る可能性もあります。

4月3日

 今月の初め、オーストラリアのクイーンズランドで、少なくとも55頭のグレーハウンドが死んだ状態で遺棄されているのが発見されました。
 死体が見つかったのは、オーストラリア北東の州クイーンズランドのバンダバーグという街。犬種は全てグレーハウンドで、なかば腐りかけているものもあったといいます。何頭かは銃で撃たれており、現場の近くからは薬莢も見つかったとのこと。地元警察は、ドッグレース関係者がこの場所の人気(ひとけ)のなさに目を付け、日常的に「犬捨て場」として利用していた可能性が強いとみて捜査を続けています。
 ドッグレースはオーストラリアにおける人気スポーツの一つ。金銭を賭けることも認可されています。競争犬としては俊足で知られるグレーハウンドが用いられていますが、レースで勝てない犬は用済みとばかりに殺されてしまうこともあるとか。なおドッグレース業界ではつい先月、オポッサム、ブタ、ウサギといった生餌を用いて犬をトレーニングしていた関係者が問題になったばかりです。 習性を生かした犬の仕事 Source---BBC
オーストラリアにおけるグレーハウンドレーシング

4月2日

【アメリカ】車にひかれた後、頭を棍棒のようなもので殴られて放置されていた犬が、自力でその場を抜け出し、奇蹟的に回復の道を進んでいます。
 命を落としかねないとんでもない災難に遭遇したのは、推定1歳のブルテリアミックス「テイア」(Theia)。彼女はワシントン州モーゼスレイク周辺で暮らす野良犬でしたが、3月の初め頃、何者かによって車にはねられてしまいました。その後ドライバーは、瀕死の状態の犬を殴りつけてとどめを刺し、箱に入れて放置するという暴挙に出ます。しかしテイアは死んでいませんでした。自力でその場からはい出すと、近くの農場にフラフラの状態で姿を現し、ワシントン州立大学病院で初期治療を受けて何とか九死に一生を得ることができました。
 その後、Facebookで彼女の苦境を知ったサラ・メラドーさんが一時的に引き取り、クラウドファンディングを通じて鼻の整復手術に必要な9000ドル(約110万円)を調達。今は手術の成功と、彼女を引き取ってくれる新しい家族が現れるのを待っているところです。なおテイアは、ひどい扱いを受けたにもかかわらず人間のことが大好きで、どんな人にもすぐ飛びついて顔を舐めようとするとのこと。 Source---DailyMailOnline
九死に一生を得て回復の道を進む「テイア」(Theia)