プイ

　プイ（Pui）は、ゴミ箱に捨てられていた赤ん坊を飼い主の元に届けた犬。
　タイ・アユタヤ県のサルア地区に暮らすプイは、バンカウ（Bangkaew）と呼ばれるタイ固有犬種のオス。彼の日課は、地域を見回って見知らぬ者にワンワン吠えることでした。 　そんなプイは2013年6月3日、ゴミ箱からはみ出していたビニール袋を見つけ、飼い主であるガムナードさんの家へ持ち帰ります。やたらと吠えているプイに気づいた12歳になる姪っ子は、外のパティオにビニール袋が置かれていることに気づきました。彼女が中をのぞくと、何とそこには、まだへその緒が付いたままの赤ん坊が入っていたのです。
　ガムナードさんと姪っ子は、すぐさま赤ん坊を病院へ連れて行き、治療を受けさせました。病院の話によると、この子は妊娠7ヶ月で生まれた未熟児で、体重が2キログラム程度だったとのこと。幸い一命を取りとめ、その後は順調に体力を回復したそうです。 　一方、赤ん坊の命を救った英雄犬プイは、地元の赤十字支局から革の首輪とメダルを授与され、その行動に拍手喝采が贈られました。また「命の奇跡基金」からは300ドルの報奨金が支払われたといいます。飼い主のガムナードさんは「吠えるだけしか能がないと思っていたプイが、こんな偉業を成し遂げるなんて奇跡だ」と語っています。 HUFF POST Dog Heirs

　以下でご紹介するのは、ゴミ箱に捨てられていた赤ん坊を飼い主の元に届けた犬「プイ」の写真です。

　プイが何かを家に持ち帰るのは、それが初めてだったという。幸い拾われた赤ん坊には、5つの家庭から養子縁組の申し出があった。写真の出典はこちら。