ポンペイ

　ポンペイ（Pompey）は、暗殺者から主人を守ったとされる犬。
　「沈黙公」のニックネームで知られるウィレム1世は、ネーデルラント諸州（現：オランダ）がスペインに対して反乱を起こした「八十年戦争」（1568～1648）を主導していました。
　戦争の最中、フランスのエルミニーという地で野営をしていると、どこからともなく敵軍の暗殺者が忍び寄り、彼のテントにもぐりこもうとします。それにいち早く気づいたのが、ウィレム1世のペット、パグの「ポンペイ」です。主人と寝ていたポンペイはやにわに吠え始め、床をしきりに引っ掻き、迫り来る危機を主人に知らせようとします。最終的には、彼の顔に飛び乗るという無礼を働いてまで起こしにかかったといいます。
　このようにして命を救われたウィレム1世は、後にオランダとなる「ネーデルラント連邦共和国」を建国し、その名を歴史にとどめることとなりました。 Pompey（dog） American Dog Blog

　以下でご紹介するのは、暗殺者から主人を守ったとされる犬「ポンペイ」の写真です。

　オランダのデン・ハーグにあるウィレム1世の記念碑では、足元に犬の姿を確認できる。しかし、ポンペイの犬種については諸説あり、最も有名なパグ説を始め、コイケーエルホンド説、スパニエル説などが乱立している。写真の出典はこちら。