わさお

　わさおは、ぶさいくだけどもかわいい「ぶさかわ犬」として有名な秋田犬。
　元は迷い犬だったわさおの正確な年齢は分かりませんが、恐らく2007年夏ごろの生まれだろうと推測されています。まだ子犬だった彼を拾ったのが、青森県鰺ヶ沢町でイカ焼き屋を営む菊谷さんです。 　わさおの生活に転機が訪れるのは、2008年のこと。同年の春に、彼をたまたま見かけた旅行記ブロガーが、自身のブログ内で彼のことを紹介しました。するとたちまち人気に火がつき、同年7月には早くも日本テレビのニュースで取り上げらています。さらに12月には、町興しの一環として「鰺ヶ沢町観光協会」から「わさおTシャツ」が発売され、その知名度を高めました。 　彼の快進撃は止まらず、2009年7月にはファースト写真集「わさお」が主婦の友社から刊行され、2010年6月には鰺ヶ沢町の特別観光大使に任命されています。さらに2011年3月5日には、彼の半生をモデルにし、わさお自身が主演した映画「わさお」が公開されました。 　2013年6月、換毛期で抜け落ちた体毛がなかなか回復せず、「急に老けたのでは？」とファンを心配させましたが、この原因はどうやら飼い主である菊沢さんが、一時的に入院したことにあったようです。菊沢さんが退院した現在は、いささか貧相だった体毛もすっかり回復し、以前の元気な姿に戻りました。 　2020年4月、加齢による衰弱から足腰が立たなくなり、活動を自粛して隠居生活を送っていましたが、6月8日、多臓器不全により静かに息を引き取りました。推定年齢13歳。 わさお わさお通信

　以下でご紹介するのは、「ぶさかわ犬」として有名な秋田犬「わさお」の写真と動画です。

　わさおは元々、ライオンのような毛並みから「レオ」と呼ばれていたが、旅行記ブログ内で「わさお」と呼ばれてからは、こちらの名前が定着してしまった。写真の出典はこちら。

　2017年12月、飼い主である菊谷節子さん（享年73歳）が肺炎で他界した際は沿道で車列を見送ったわさお。2020年6月、老衰によって隠居生活を送る中、自らも眠るように虹の橋へと旅立った。推定13歳。写真の出典はこちら。