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アグリエストドッグ

 世界一醜いとして有名な犬「アグリエストドッグ」について解説します(🔄最終更新日:2023年6月)

アグリエストドッグとは?

 アグリエストドッグ(Ugliest Dog)とは、毎年6月の最終週にカリフォルニア州ペタルーマで開催される「世界一醜い犬コンテスト」において「最醜」と認められた犬のこと。
毎年6月にソノママリンフェアの一部門として開催される「世界一醜い犬コンテスト」(World's Ugliest Dog Contest)  当コンテストは、「ソノマ・マリンフェア」(Sonoma Marin Fair)と呼ばれるお祭り内の一イベント。コンテストが始まった1970年代当初は、地元民だけでひっそりと楽しむ地味な催し物でした。しかし、1988年に「ソノマ・マリンフェア」の一部に組み入れられると徐々に参加者が増え出し、現在では2~3,000人の観客を集める一大イベントに成長しています。さらにここ数年は、ドキュメンタリーチャンネル「アニマルプラネット」がスポンサーとなったことでテレビ放映されるようになり、全米のみならず世界中でも話題に上がるようになりました。
 コンテストへの参加資格は、「健康である」という獣医師の診断書と「醜い」ということだけ。純血種である必要はなく、また国籍も関係ありません。見事「最醜」の称号を得た犬は、1,000~1,500ドル分の小切手とトロフィーを受け取り、向こう1年間は様々なメディアに登場する広告塔として働くことになります。なお、英語で「最も醜い犬」を表す「World's Ugliest Dog®」は商標登録(=®)されているため、この文言をサービスや商品に勝手に組み込むことはできません。 Sonoma Marin Fair World's Ugliest Dog Contest

アグリエストドッグの写真・動画

 以下でご紹介するのは、世界一醜いとして有名な犬「アグリエストドッグ」の写真と動画です。コンテストに対し「愛犬をさらし者にするなんて不謹慎だ!」と感情的に反発する人がいるようです。しかしこのコンテストは単なるお祭り騒ぎではなく、「捨て犬の養子縁組を促進する」という広告としての役割を担っています。参加している犬のほとんどが、シェルターなどから保護された犬であるのはそのためです。
2000~2001年度の最醜犬
2000~2001年度の最醜犬・ナナ(Nana)
 ナナ(Nana)は1992年、サンタローザ市の動物シェルターから引き取られた犬。飼い主であるイヴォンヌ・ヴァロニスさんによると、彼女の犬種は「キャナードリィ」(Canardly)とのこと。これは「I can hardly tell」の略で「ほとんど分からない」という意味。写真の出典はこちら
2002年度の最醜犬
2002年度の最醜犬・ラスカル(Rascal)
 ラスカル(Rascal)はチャイニーズクレスティドドッグのオス。彼の祖父に当たる「チチ」(Chi Chi)が、ギネス記録で7年連続「最醜犬」の座を保持したことから、サラブレッドの呼び名も高い。生まれつき歯がないものの、それほど不自由はないとのこと。写真の出典はこちら
2003~2005年度の最醜犬
2003~2005年度の最醜犬・サム(Sam)
 サム(Sam)はチャイニーズクレスティドドッグのオス。しわしわでシミだらけの皮膚、鼻の下のできもの、白濁した目という外見は他の犬を圧倒し、2003年から2005年まで「最醜犬3連覇」という偉業を成し遂げた。写真の出典はこちら
2006年度の最醜犬
2006年度の最醜犬・アーチー(Archie)
 アーチー(Archie)はチャイニーズクレスティドドッグのオス。インターネット票が何者かによって操作されるという茶々が入ったため、最終的には審査員の票によって決定した。写真の出典はこちら
2007年度の最醜犬
2007年度の最醜犬・エルウッド(Elwood)
 エルウッド(Elwood)はチャイニーズクレスティドドッグとチワワのミックス犬。飼い主のカレン・クイングレイさんは、余りにも見た目がひどくて、安楽死させられる運命にあった彼を、寸前のところでブリーダーから救い出したとか。愛称はスターウォーズの登場人物にちなみ「ヨーダ」、もしくはスピルバーグのSF映画にちなんで「E.T.」。写真の出典はこちら
2008年度の最醜犬
2008年度の最醜犬・ガス(Gus)
 ガス(Gus)はチャイニーズクレスティドドッグのオス。片目はつぶれ、足は三本しかない。人気ニュース番組「CBS This Morning」にも登場した。なお、優勝賞金1,600ドルは、彼の皮膚ガンの治療費に充てられたとのこと。写真の出典はこちら
2009年度の最醜犬
2009年度の最醜犬・パブスト(Pabst)
 パブスト(Pabst)はボクサーのミックス犬。極端なアンダーバイトが特徴で、チャイニーズクレスティドドッグの連続優勝記録を7年ぶりに破った。ちなみに「Pabst」とはビールの銘柄であり、「いつも苦いビールを飲んだような顔をしている」ことから名づけられたとか。写真の出典はこちら
2010年度の最醜犬
2010年度の最醜犬・プリンセスアビー(Princess Abby)
 プリンセスアビー(Princess Abby)はチワワのミックス犬。審査員を務めた獣医のカレン・ハリガンによると、彼女のアンバランスな足の長さや背骨の彎曲は、近親交配の結果だろうとのこと。写真の出典はこちら
2011年度の最醜犬
2011年度の最醜犬・ヨーダ(Yoda)
 ヨーダ(Yoda)はチャイニーズクレスティドドッグとチワワのミックス犬。アパートの裏に捨てられているのを飼い主が発見したときは、「少し大きいネズミ」と勘違いしたという。舌を引っ込めることができない。写真の出典はこちら
2012年度の最醜犬
2012年度の最醜犬・マグリー(Mugly)
 マグリー(Mugly)はチャイニーズクレスティドドッグのオス。2005年、彼がまだ子犬の頃、イギリスで開催された最醜犬コンテストにおいて優勝した経験がある。地元イギリスではセラピードッグとしてボランティア活動しているという。写真の出典はこちら
2013年度の最醜犬
2013年度の最醜犬・ウォーリー(Walle)
 ウォーリー(Walle)はビーグル、バセットハウンド、ボクサーのミックス犬。締め切りギリギリのタイミングで応募したにもかかわらず、やすやすとチャンピオンの座をかっさらい、全米のニュース番組に登場した。アンバランスな体型は「フォトショップで加工したよう」と評されている。写真の出典はこちら
2014年度の最醜犬
2014年度の最醜犬・ピーナッツ(Peanut)
 ピーナッツ(Peanut)はチワワとシーズーのミックス犬。当初の名前は「オポッサム」だったが、後に現在名に変えられたという。口をうまく閉じることができないため、つねに歯をむき出しているような表情をしている。そのためか、里親が見つかるまでに9ヶ月もかかった。写真の出典はこちら
2015年度の最醜犬
2015年度の最醜犬・クァジーモド(Quasimodo)
 クァジーモド(Quasimodo)はピットブルとダッチシェパードのミックス。名前はヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダムのせむし男」に由来している。その名が示す通り、脊柱障害のため頭部と胴体がかなりアンバランスで、最初に見た人は、ハイエナやタスマニアデビルと間違え、びっくりして敬遠することもあるとか。写真の出典はこちら
2016年度の最醜犬
2016年度の最醜犬・スウィーピーランボー(Sweepee Rambo)
 スウィーピーランボー(Sweepee Rambo)はチワワとチャイニーズクレステッドドッグのミックス。17歳。元々は飼い主であるジェイソン・ワーツ氏の妻が飼っていたが、離婚に伴い親権が同氏に移ったという。3度目の出場でようやく栄冠を手にする。写真の出典はこちら
2017年度の最醜犬
2017年度の最醜犬・マーサ(Martha)
 マーサ(Martha)はナポリタンマスティフ。3歳。体重は50kgをゆうに超えており、エントリーした犬の中では唯一、飼い主によって抱き上げられることがなかった。もともとはネグレクト(怠慢飼育)家庭からレスキューされた保護犬で、カリフォルニア州ソノマ郡にある動物保護施設に収容されていたときに現在の飼い主と出会ったという。ほとんど見えていなかった目も、数回の手術を経て今では回復済み。写真の出典はこちら
2018年度の最醜犬
2018年度の最醜犬・ジャジャ(Zsa Zsa)
 ジャジャ(Zsa Zsa)は2009年生まれのメスのイングリッシュブルドッグ。極端なアンダーバイトと床につかんばかりの勢いで外に飛び出した舌が特徴で、14頭の犬たちがエントリーした2018年度のコンペティションを勝ち抜いた。元々はミズーリ州にあるパピーミルで5年間もの長きに渡って軟禁されていた繁殖犬。その後、NPOに保護されて現在の飼い主であるミーガン・ブレイナードさんと出会い、ミネソタ州へ移った。好物はメキシコ料理とビーフジャーキー。写真の出典はこちら
2019年度の最醜犬
2019年度の最醜犬・放浪犬スキャンプ(Scamp the Tramp)
 放浪犬スキャンプ(Scamp the Tramp)は2014年、カリフォルニア州コンプトンの路上でタコ・ベルの包み紙をなめているところを保護された犬種不明の野良犬。ロサンゼルス動物シェルターを通じ、イヴォンヌ・モローンさんに引き取られた。小学校のREADプログラムに参加すると同時に、ソノマ郡空港のグリーティングドッグ、ソノマ郡動物愛護協会の代表など複数の顔を持つ。写真の出典はこちら
2022年度の最醜犬
2022年度の最醜犬・放浪犬Mr.ハッピーフェイス
 Mr.ハッピーフェイス(Mr.Happy Face)はチワワとチャイニーズクレステッドドッグのミックス。コロナ禍による2年間(2020~2021年)の中止の後、久しぶりに開催されたコンテストで見事に優勝をかっさらった。インパクトのある見た目のほか、腫瘍と神経の疾患を抱えていたため収容施設では引き取り手がないだろうとあきらめムードだったという。非常に臆病で触るまでに3ヶ月を要したものの、現在では第2の犬生を満喫している。写真の出典はこちら
2023年度の最醜犬
2023年度の最醜犬・スクーター(Scooter)
 スクーター(Scooter)はアリゾナ州ツーソンに暮らすオスのチャイニーズクレスティドドッグ。生まれて間もない頃、足に奇形があることを理由にブリーダーが安楽死を要求して動物管理局に持ち込んだところを保護されたという。現在では特製の補助輪を付けて元気に歩き回っている。写真の出典はこちら
World's Ugliest Dog®
 以下でご紹介するのは、2022年度に開催された「World's Ugliest Dog®Contest」の映像です。 元動画は→こちら