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犬の嗅覚
犬の嗅覚は人間より1000倍〜1億倍も優れています。倍率に幅があるのは、嗅ぎ分ける匂いによって犬にも得意と不得意があるためです。一般的に花や自然界に存在しない化学物質など、犬にとってはどうでもよい匂いに対しては鈍感で、動物の発する有機物の匂いには敏感だといわれています。つまり生きていくうえで必要なものに対してはより敏感であるということです。ちなみに犬の鼻がいつも湿っているのは、空気中の匂い物質が溶けて吸着しやすくするためです。
また「犬の嗅覚は人間より100万倍よい」と聞くと、必ず誤解する人がいるために補足説明します。まず嗅覚が100万倍良いということは、空気中を漂う匂い分子(写真左)の濃度が100万分の1でも嗅ぎ取ることができるという意味です。人間が1m離れて嗅ぎ取ることのできる物質を100万m(1万km)離れていても嗅ぎ取ることができるという意味ではありません。また、人間の100万倍強烈に匂いを感じるわけでもありません。あくまでも空気中を漂っている匂い分子の濃度が薄くなっても嗅ぎ取ることができるという意味です。
犬と人間の嗅覚の違い
嗅上皮は約3cuでせいぜい10円玉程の面積しかない。嗅細胞の数は約500万個。
嗅上皮は約150cuで人間の50倍あり1000円札程の面積に達する。嗅細胞の数は約2億2千万個。
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麻薬探知犬
麻薬探知犬とは麻薬類のわずかな匂いを嗅ぎ分けて見つけ出すよう訓練された犬のことです。麻薬探知犬の歴史は意外に新しく、昭和54年にアメリカから連れこられた2頭が成田空港に配置されたことに始まります。以後全国の主要な空港、港及び郵便局等に拡大配備され、麻薬の摘発に大きな成果をあげています。
麻薬探知犬は2種類に分かれます。「アグレッシブドッグ」は、麻薬の匂いを感じると、貨物に攻撃を与えてハンドラー(犬を操る人のこと)に知らせるタイプの犬で、旅客の貨物、商業貨物、郵便物に隠されている麻薬類を発見するように訓練されています。「パッシブドッグ」は、麻薬の匂いを感じると、その場にしゃがみ込んでハンドラーに知らせるタイプの犬で、旅客の手荷物や身辺に隠されている麻薬を発見するように訓練されています。麻薬探知犬の任期は約7年で、引退後は共に過ごしてきたハンドらーさんと暮らすことが多いようです。
警察犬
警察犬の歴史は19世紀末にドイツのヒルデスハイム市警において警察官がパトロールに共に連れ、犯罪者を発見したときの検挙活動に使用したのが始まりとされています。日本では、大正元年に警視庁がコリー犬を警察犬として採用したのが警察犬制度の始まりです。警察犬の代表的な仕事には以下のようなものがあります。足跡追及活動では犯人の匂いや犯人の触ったものの匂いから犯人を追及・追跡します。臭気選別活動は犯罪現場の遺留品と容疑者の匂いとを照合して犯人を特定します。捜索活動では迷子、行方不明者、遭難者などを匂いから発見します。
現在活躍している警察犬には、直轄犬と嘱託犬がいます。直轄犬というのは、警視庁と各県警管轄の下訓練管理されている警察犬です。嘱託犬とは各県警では毎年実施している嘱託犬採用試験に合格した犬のことです。直轄犬と嘱託犬は1:10の割合で圧倒的に嘱託犬が多いですが、これは訓練所の設備や飼育管理費、担当者である警察官の人件費等の財政上の問題があるからです。警察犬になれるのは(1)ジャーマン・シェパード、(2)ゴールデン・レトリバー、(3)ラブラドール・レトリバー、(4)ドーベルマン、(5)コリー、(6)エアデール・テリア、(7)ボクサーの7種です。
災害救助犬
災害救助犬は全国20ヶ所の「JKC(ジャパンケンネルクラブ)公認災害救助犬育成訓練所」で訓練を受けた生後18ヶ月以上の犬が試験を受けることができ、合格すればJKC公認の災害救助犬になることができます。種類としては(1)地震などによる家屋崩壊現場で被災者を捜索する地震救助犬、(2)山での遭難や行方不明者を捜索する山岳救助犬、(3)海や湖で遭難者救助にあたる水難救助犬などがあります。
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