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犬の耳犬の聴覚

犬の耳

犬の耳の形
立ち耳
三角状に立っている耳
垂れ耳
下に垂れ下がった耳
半立ち耳
上1/3位が前方に折れた耳
バットイヤー
先端が丸みを帯びた耳
ローズイヤー
ねじれて後方に寝た耳
ボタンイヤー
半分位から前方に折れた耳
犬の耳の解剖図
犬の耳の正面図

犬の耳の断面図

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犬の聴覚

犬の可聴域
人間の可聴域(聞き取れる音の範囲)が20〜20000ヘルツであるのに対し、犬のそれは40〜65000ヘルツといわれています。下限は人間それほど違いませんが、上限が大きく違います。最高音域はピアノの鍵盤の右端に、さらに48個の鍵盤を足して4オクターブ高くした右端の音です。こうした犬の広い可聴域は、野生の小動物が発する高い鳴き声を聞き取り(写真右)、獲物の居場所を素早く発見するために発達したと考えられます。ちなみに犬笛(写真左)は犬の可聴域の広さを応用した道具で、人間には聞き取れない超音波(約30000ヘルツ)を発して犬を呼び戻します。
犬の聞き取り能力
音声学の領域にはフォルマント(ホルマント)という概念があります。これはある個体の発した音声は、その個体特有の周波数領域が強くなっているという現象のことです。発声器官の形状が個体によって微妙に違うためにこのような現象が生じます。目の見えない子犬は、母犬の音声中に含まれるこのフォルマントを聞き分けることにより母犬や兄弟犬の個体識別を行っていると考えられています。
また人間の発する言葉は母音(a,e,i,o,u)と子音(k,s,t,n,h,・・・)とからなっています。子音を分析しても明確なフォルマントは見当たりませんが、母音にはあります(写真左)。犬は飼い主の発する声からこのフォルマントを聞き分け、飼い主の識別をすると考えられます。このフォルマントから母音を聞き分けることはできますが、子音を聞き分けることは難しいでしょう。「たんぼ」という言葉も「さんぽ」という言葉も同じように「あんお」と聞こえますので、「たんぼ」という言葉を会話の中から聞き取ってテンションが上がる犬がいるかもしれません。まして「だめでしょ〜そんなことしちゃ!」などという言葉を聞き取ることはできず「あええおーおんあおおいあ」としか聞こえていない可能性のほうが大きいのです。だからしつけるときは短い音節で、飼い主の感情がわかるようにはっきりと「ダメ!」や「ノー!」と犬が聞き取りやすく、なおかつ犬にも分かりやすいように叱りつけることが必要なのです。名前をつけるときも「ネブガドネザル」などという複雑な音にするのではなく「ジョン」や「マロン」など犬が聞き取りやすいものがよいでしょう。
犬の音源定位能力
馬、牛、山羊の音源定位能力(音の来る方向を聴き定めること)が20〜30度であるのに対し、犬のそれは約8度と言われています。たまに小首をかしげるしぐさを見せますが、これは右と左の耳の位置を変えることでより正確に音源を探ろうとしているときのしぐさです。
野性環境では外敵や獲物の位置を、音から瞬時に把握することが生き延びることに直結しているため、音源定位能力が発達しているのです。

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