セントバーナードの起源は定かではありません。古代スイスにおいてチベタンマスチフ(写真右)を基礎犬にして作出されたと考えられています。スイスとイタリア国境、アルプス山脈の2,467メートル地点に位置するの「サン・ベルナール僧院(Saint
Bernardはフランス語では”サンベルナール”と発音します)」で多数飼育されていたことで有名です。この僧院はアルプスを越える旅人の救護所として機能していましたが、山中で遭難者があるとセントバーナードが出動して救助に当たっていました。
19世紀初めには、厳しい天候や疫病、また近親交配による遺伝的疾患の多発でセントバーナードは絶滅の危機に瀕します。しかし1830年、生き残った一部のセントとバーナードとニューファンドランドが掛け合わされ、 長毛のセントバーナードとして再び個体数を増やします。
セントバーナードを世界に知らしめたのは英国の画家ランドシーアの絵画(左絵)です。
セントバーナードの首にかかった小さな樽の中にはラム酒が入っており、遭難者に飲ませて体を温めさせるものでした(写真右)。
セントバーナードの犬名は、僧院名から付けられました。セントバーナードは17世紀以降、山中で遭難した旅人2,500名をその優れた嗅覚によって救助したとされ、その功績から僧院名を冠することを許されました(1884)。
セントバーナードの性格はきわめて温和です。
セントバーナードの身体は、ニューファウンドランドの影響を受けた長毛タイプと、従来型の短毛タイプがいます。
セントバーナードの中で最も有名なのは「バリー」でしょう。この犬は不幸にも狼と間違えられて遭難者に射殺されたと言われていますが 、生涯において40名近くの遭難者を救出したと言われ、そこ功績から剥製にされて現在もベルンの博物館に収められています。
セントバーナードはアメリカでは「ベートーベン」という映画(左)に登場しますが、日本においては往年の名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する「ヨーゼフ」(右)のほうが馴染み深いかもしれません。 |