ティロリアンハウンド

　ティロリアンハウンドの起源は定かではありません。古くからヨーロッパにいるケルティックハウンドが基礎になっていると考えられています。バイエルン公マクシミリアン1世（1573～1651）が、1600年代に書き残したハンティング日誌には、この犬種と思われる犬に関する記述が見られます。
　本格的な血統管理が始まったのは1860年からで、1896年にはスタンダードが作成されました。
　犬名は、オーストリアとイタリアにまたがるチロル地方に由来しています。出身国であるオーストリアでは、ドイツ語で「チロル地方のセントハウンド」を意味する「チロラーブラッケ」（Tiroler Bracke）と呼ばれています。

　ティロリアンハウンドの性格は、独立心旺盛です。嗅覚に優れ、獲物を見つけると鋭い声で居場所知らせてくれます。
　被毛は、やや粗めのアンダーコートと厚いアウターコートからなるダブルコートです。毛色は、レッド（ディアレッド～レッドフォーン）、ブラックアンドタンが基本です。首、胸、足に入るホワイトのマーキングは許容されます。

　ティロリアンハウンドには、毎日最低でも1時間程度の運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは、週に1回のブラッシングを基本とし、汚れた時は濡れタオルで拭いてあげます。