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チベタンテリア

 チベタンテリアの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

チベタンテリアの基本情報

チベタンテリア
  • 体高
    オス⇒ 36~41cm
    メス⇒ 34~39cm
  • 体重
    オス⇒ 8~14kg
    メス⇒ 7~13kg
  • 分類
    ノンスポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

チベタンテリアの歴史・ルーツ

ラマ僧院  チベタンテリアの起源は定かではありません。2000年ほど前からチベットのラマ僧院(右図)で「幸福をもたらす犬」・「神聖なる犬」として繁殖されてきたと言われています。僧侶たちは、この犬を売ることと災厄の到来とを同等視していたため、長らく辺境の地から外に出すことはありませんでした。
 そんなチベタンテリアが世に出るようになったのは1920年からです。チベットとインドの国境付近で内科医として務めていたA.グリーグ医師は、ある女性の命を救った返礼として、「Bunti」という名の1頭のチベタンテリアを受け取ります。この犬種に魅入られた医師はその後、「Rhaja」という名のオス犬をもらい受け、繁殖に努めるようになりました。1920年代中頃、故郷であるイギリスに帰った医師は、後に犬舎として有名になる「Lamleh Kennel」を設立してチベタンテリアの育種に努め、1937年にはイギリスのケネルクラブでの認定を取り付けます。1950年代になるとアメリカに渡り、約20年後の1973年にはAKC(アメリカ犬種協会)でも公認されました。
 チベタンテリアの犬名は、名前に「テリア」と入っていますがテリア種ではなく、サイズがただ単にテリアと同サイズだったため慣習的にこう呼ばれています。

チベタンテリアの性格・特徴

 チベタンテリアの性格は優しく愛嬌があり、飼い主を喜ばせることが大好きです。子供にも優しいので家庭犬として適しています。見張り犬として育種されてきたため、見知らぬものに対してはやや警戒心を示す個体もいます。
 身体は全身長い被毛に覆われ、頭部も垂れた菊の花のような飾り毛が特徴で、ラサアプソより大きい体型です。力強いマズル、左右に大きく離れた目、V字型の垂れ耳、ブラウン~ブラック鼻などを特徴とし、体高と体長はほぼ同じで、横から見たときのシルエットはスクエア(四角)です。幅が広くて扁平な足指間には被毛が生え、滑り止めになっています。
 健康面では、股関節形成不全症、膝蓋骨脱臼、白内障、進行性網膜萎縮症などにかかりやすいとされます。

チベタンテリアのお手入れ・注意点

 チベタンテリアには、毎日軽度の散歩や運動が必要です。庭で一緒にゲームをしたり、少々長めの散歩をする程度で十分です。室内飼育が理想です。長めの被毛は週に1~2回程度のブラッシングやコーミングが必要です。放置すると伸び続けますので、定期的にトリミングしてあげましょう。特に目の周りの毛は結膜炎などの原因になりますので、眼球に触れないようカットしてあげます。

チベタンテリアの動画

 以下でご紹介するのはチベタンテリアの動画です。
 テリアという名がついていますがテリアグループではなくノンスポーティンググループに属します。性格も穏やかで、テリア特有の攻撃性を見せることもありません。
元動画は→こちら
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