トップ犬の種類か行に属する犬の種類コリー

コリー

 コリーの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

コリーの基本情報

コリー
  • 体高
    オス⇒ 61~66cm
    メス⇒ 56~61cm
  • 体重
    オス⇒ 27~34kg
    メス⇒ 23~30kg
  • 分類
    ハーディンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

コリーの歴史・ルーツ

スコットランドのハイランド地方  コリーの起源は、16世紀頃からスコットランドのハイランド地方(右地図)で、牧羊犬として活躍していた犬だと考えられています。当時のコリーは今のボーダーコリーに近かったようで、現在の形になるまでにはボルゾイの血が入れられたのではないかと推測されています。
 1860年にスコットランドを訪れたヴィクトリア女王がたいへん気に入って連れ帰ったことからこの犬の人気が高まり、上流階級では愛玩犬として大流行しました。また、戦時中は救護物資運搬犬や伝令犬として活躍したという歴史もあります。
 コリーの犬名は、スコットランド・ハイランド地方の羊を「コリー」(=アングロ・サクソン語で黒)と呼んでいたことに由来しているようです。一方、「コリー」という名前がゲール語の「役立つ」という言葉から生まれたとする説もあります。イギリスの島々を最初に治めたケルト人たちが、この犬を非常に「役立つ」牧畜犬として大切にしたのかもしれません。
 現在、「コリー」と名の付く犬種は、ボーダーコリービアデッドコリーなどたくさんありますが、ただ単に「コリー」と言った場合は、通常この「ラフコリー」(rough collie)のことを指します。

コリーの性格・特徴

 コリーの性格は穏やかで従順です。しかし運動不足などのストレスがたまると、たまに吠えたり攻撃的になることもあります。
スムースコリー  被毛には二種類あり、長毛種は「ラフ・コリー」(rough collie)、短毛種は「スムース・コリー」(smooth collie)(写真右)と呼ばれます。ラフ・コリーは特に1867年に誕生した「オールド・クッキー」という犬の影響を強く受けています。この犬はコリーの基本的な体型に多大な影響を与えただけでなく、セーブル・カラー(濃い褐色)という毛色を誕生させた犬としても有名です。ちなみに この犬種では名犬ラッシーが有名でしょう。

コリーのお手入れ・注意点

 コリーは、従事していた牧畜の仕事でかなりの運動量をこなしていました。そのため、この犬種には毎日長めの散歩やジョギングなどを取り入れる時間を必ず設けるようにしてください。スムース・コリーについては被毛の手入れはほとんど必要ありませんが、ラフ・コリーには2日に1回程度のブラッシングが必要です。毛が生え変わる時期にはブラッシングの回数を増やしてあげてください。

コリーの動画

 以下でご紹介するのはコリーの動画です。
 元々は、紀元前50年頃、ローマ人がこの地を侵略した際、一緒に連れてこられた犬の子孫だという説もあるようです。その後さまざまな犬と交配を繰り返し、セーブル、トライカラー、ホワイト、ブルーマールなど多様な毛色を持つようになりました。面長の顔と弓なりのボディラインは、ボルゾイの影響だと考えられています。
 20世紀初頭に活躍したアメリカの億万長者、J.P.モルガンは、10,000ドル(現在の250,000ドル)という大枚をはたいて「Wishaw Clinker」という名のチャンピオン犬を購入したと記録されています。また、1923年、ボビーという名のコリーがインディアナ州からオレゴン州までの3,000マイルを旅したことで有名となりました。映画やテレビドラマなどで活躍した名犬ラッシーは名だたるスターたちに並び、ハリウッドに足形を残しています。
 スタンダード(犬種標準)によると、耳の先っぽがちょこんと折れているのが標準となっています。遺伝的に進行性網膜萎縮症を発症しやすく、またフィラリア治療薬として用いられるイベルメクチンという薬剤に対して過敏なため、処方は避けられます。
元動画は→こちら
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