ポンオードメールスパニエル

　ポンオードメールスパニエルの起源は定かではありません。1800年代のフランスにおいて、アイリッシュウォータースパニエルなど複数のウォータースパニエルを交配させることで生み出されたと考えられています。
　2つの世界大戦後は個体数が激減したため、当時の犬種クラブにより他犬種との交配が一時的に許可されました。1980年代からは、フランス国内の犬種協会である「Societe Centrale Canine」の勧告により、犬種クラブがピカーディスパニエルのものと統合されています。
　犬名の由来は、フランス北部オートノルマンディ地方にある「ポンオードメール」（Pont-Audemer）という町の名前です。

　ポンオードメールスパニエルの性格は、穏やかで愛情深いとされます。しつけに対する反応性も良い方です。その陽気な性格から「沼地の小さなピエロ」と呼ばれることもあります。
　被毛にはカールがかかっており全体としてはややボサボサな印象を受けます。毛色は、ブラウンとグレーのまだら斑の上に枯葉色の光沢が入るものが理想とされます。

　ポンオードメールスパニエルには、毎日最低でも1時間以上の運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは、週に1回のブラッシングを基本とし、換毛期においては＋1～2回とします。耳のチェックも定期的に行ってあげましょう。