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オールドイングリッシュシープドッグ

 オールドイングリッシュシープドッグの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

オールドイングリッシュシープドッグの基本情報

オールドイングリッシュシープドッグ
  • 体高
    オス⇒ 56cm
    メス⇒ 53cm
  • 体重
    オス⇒ 30kg
    メス⇒ 26kg
  • 分類
    ハーディンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

オールドイングリッシュシープドッグの歴史・ルーツ

ビアデッドコリー  オールド・イングリッシュシープドッグ(OES)の起源は、ヨーロッパもしくはロシアの牧羊犬(ロシアン・オッタルカ)がスコットランドの牧羊犬と混血してできた犬といわれています。またその外見からビアデッドコリー(写真右)との関係も考えられます。
 作出当初は家畜を狼から守る番犬としての役割を期待されていましたが、1800年代の中頃になると家畜をスコットランドからロンドンまで移送する際の「家畜追い」として活躍するようになります。当時は鉄道が無かったため、家畜の移送は全て実際の足による移動でした。そのため家畜を確実に目的地に送り届けるための「家畜追い」の役割は非常に重大だったのです。
 今日のオールド・イングリッシュシープドッグの血統を築いたのは、1904年に犬種クラブを設立したヘンリー・A・ティリーです。彼は犬種標準の確立に努め、自らが運営する「シェプトン犬舎」において多くの犬たちを育種しました。これらの犬の血統は、現在のOESの中にも受け継がれています。
Duxux  1960年頃には、イギリスの某塗料メーカーがこの犬をテレビコマーシャルで使用した事でブームになった事があり、メーカー名から「DuluxDog」とも呼ばれることがあります。アメリカでは「ナニー・ドッグ」と呼ばれ、子守り役(nanny)の犬として知られています。
 オールド・イングリッシュシープドッグは、「ボブ・テール」(尾無し犬)という別名を持っています。この犬名の由来には、当時のイギリスにおける税制が関わっています。1800年代のイギリスでは、家畜商人が犬を飼育している場合、しっぽのある犬が課税対象としてみなされました。このため、節税を目的とした商人が、健康な犬のしっぽを切り落としてしまうという慣習が生まれたのです。この慣習が今も惰性として残っており、尾が付く場合は5cm以下に断尾されることがあります。

オールドイングリッシュシープドッグの性格・特徴

 オールド・イングリッシュシープドッグの性格は穏やかで愛情深く、トレーニングにもよく反応します。オールド・イングリッシュシープドッグの身体は、生まれつき尾のない個体がいます。被毛は厚く全身を覆い、過酷な気象条件から身を守ります。また頭部から垂れ下がる被毛によって全く顔が見えません。その被毛は羊毛に似ており、紡いで糸にする事ができたそうです。

オールドイングリッシュシープドッグのお手入れ・注意点

 オールド・イングリッシュシープドッグには毎日軽度の運動や散歩が必要です。毎日30分~1時間程度の散歩や庭での遊びを取り入れてあげましょう。被毛が厚く暑さに弱いので、夏場は熱中症に気をつけるようにします。被毛の手入れは、毎日のブラッシング、コーミング、定期的なシャンプーが必要です。

オールドイングリッシュシープドッグの動画

 以下でご紹介するのはオールドイングリッシュシープドッグの動画です。
 アメリカのルーズベルト大統領は自分の飼っていたオールド・イングリッシュシープドッグに「タイニー」(tiny=小さい)と皮肉をこめて名づけ、ビートルズのポールマッカートニーのペットは「マーサ」という名前でした。「SHAGGY DOG」という映画にも登場しています。被毛量が豊富なのでグルーミングには手間と時間がかかります。目にかかる毛は上で結ぶか、顔周辺の毛だけをカットするほうがよいでしょう。
元動画は→こちら
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