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年間数十万頭の犬や猫が殺処分されているのに、利益追求のペットショップで
わざわざ犬を買うなんてバカらしいと思われる方が最近増えています。
では捨て犬を引き取るには具体的にどうすればよいのでしょうか?
一緒にシミュレーションしていきましょう。


犬を迎える準備をする 里親に応募する 捨て犬を引き取る 犬との新生活を吟味する


犬を迎える準備をする

@心の準備をする
 まずは「犬を飼う前に必要なこと」をクリアすることが大前提です。 
 一度犬を飼ってしまうと、四六時中犬と一緒に暮らすこととなります。寂しい時や退屈な時だけ、都合よく犬が登場するわけではありません。
 心の準備心の準備としては「もし今犬を飼っていたら、自分はどう感じるだろうか?」という意識を常に持ちながら日常生活を送ってみましょう。 外回りでくたくたになって今すぐにでもベッドに入りたいとき、恋人と映画に出かけるとき、連休を利用して家族で旅行するとき・・・ などありとあらゆる状況と「犬を飼っている」という条件とを掛け合わせて頭の中でシミュレーションしてゆき、3〜6ヶ月様子を見ます。
 こうしたシミュレーションを繰り返し、もしあなたが「やっぱりちょっと負担だなぁ・・」と感じることが多いようなら、まだ時期尚早です。 お近くのドッグパークや知り合いの飼っている犬などと、たまに触れ合っていた方が犬のためでもありますし、あなたのためでもあります。
 もしあなたが「やっぱりどうしても犬と暮らしたい!」と思えるようなら、心の準備は整っていると言って良いでしょう。
A体の準備をする
 どんな犬種にも散歩は必要です。基本事項は「犬の散歩」をご参照下さい。
 「小型犬は家の中でフリーにするだけで運動量は充分!」という風説に甘えて、 全く散歩に連れ出さない飼い主がたまにいます。体の準備しかしこれは小学生から遠足を取り上げるようなもので、犬の日常生活を無味乾燥なものにしてしまいます。 10分でも20分でもいいから毎日犬を屋外に連れ出し、頭と体に刺激を与えてやりましょう(なお「外を歩くよりも、ドラマの再放送でも見ながらポテチを食べていたい」という人や、忙しくて散歩の時間を取れそうにない人は、犬の飼育に向いていないことは言うまでもありません)。
 犬を散歩するに当たっては、飼い主の側にも体力が必要となります。かといって急に筋力や持久力がアップするわけではありませんので、 せめて事前の準備くらいは完了しておきましょう
  • カラーとリード
  • ウォーキングシューズ
  • 動きやすい服装
  • 犬の給水道具
  • 散歩ルートの決定
散歩ルートの決定に際しては、GoogleMapキョリ測が便利です。 特に後者には距離算定機能がついていますので散歩のシミュレーションにはぴったりです。
B環境の準備をする
 基本事項は「犬を迎える際の室内環境」と 「犬を飼う際必要なもの」を見て下さい。 小型犬を譲り受ける場合は室内飼いが条件となることがほとんどですので、 必要な道具やレイアウトを予め整えましょう。
 賃貸契約でペットの飼育が禁止されているのに、見切り発車で犬を飼うのは厳禁です。 「ペット可」の物件を見つけて引っ越してからにしましょう。なお賃貸契約の場合「小型犬(体重5kg未満)一匹まで」 といった制約がある場合が多いので、事前に確認しましょう。
 引っ越す際は近くに大きな公園や緑地があると散歩が楽になりますので、 物件を選ぶ際の条件として念頭に置いておくとよいでしょう(先述したのGoogleMapの衛星写真などが便利です)。
  
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里親に応募する

 里親に応募するにはどうすればよいのでしょうか?「子犬、譲ります」というチラシが電柱に貼り付けてある時代ではありませんので、 町中を探しても時間の無駄です。
 代表的な窓口としては各地方自治体の動物愛護センターや保健所、 及びセンターから一旦犬を譲り受けて改めて里親を募集する各種慈善団体が挙げられます。

動物愛護センターや保健所に応募する
動物愛護センター 各地方自治体の動物愛護センターに応募する場合、多少の違いはありますが概ね以下のような流れで譲渡手続きが進行します。 各都道府県の動物愛護センターは 子犬のへやトップページ 中段の、「捨て犬と殺処分の現状」をご覧下さい。
  1. 動物愛護センターに講習申し込みの予約を入れる(注1)
  2. 指定された講習日に、センターを訪れて受講する(注2)
  3. 譲渡候補の犬と対面する(注3)
  4. 気に入った犬がいたら譲渡希望の申し込みをする(注4)
  5. 他に希望者がいなければ譲渡仮決定(注5)
  6. 譲渡時講習会を受講する(注6)
  7. 譲渡決定(注7)
 (注1)
犬の飼育に関して極端に無知で低レベルな飼い主をふるいにかけるため、強制的に講習を受講させるのが一般的です。
 (注2)
約1〜2時間の内容です。平日であることが多いので、働いている人は講習の日程にあわせて都合をつける必要があります。犬を飼育する際の法律や常識などを中心に学習しますが、内容はメインサイトである「子犬のへや」を読んだ方には余りにも常識的なことばかりです。
 (注3)
犬は予め疾病検査(主として糞便検査のみで血液検査を行っていないところが多い)や性格テスト(人なつこいか、優しいかなど)を通過した個体が譲渡候補として出されます。 しかし飼い主としてはその日が初対面ですので、限られた時間の中でその子のキャラクターを感じ取り、 自分の性格や生活のリズム、生活環境と合ってっているかどうか、相性判定しなければなりません。
 (注4)
自分の生活にぴったり合った犬が見つからなかった場合、新しい犬がセンターに来るまで待つことになります。参考までに、公示期間(引き取られた犬猫をセンターが”生かして”おく期間)が3日の場合、3〜4日に一度の頻度でセンターに問い合わせれば最新情報を仕入れることができるでしょう。
 (注5)
同じ犬を希望する飼い主候補者がいた場合、単純にくじ引きやじゃんけんで正式な飼い主を決めることが多いようです。
 (注6)
犬を飼育するに当たって必要となる手続きに関する講習です。畜犬登録や狂犬病予防注射など、ごく当たり前の内容です。
 (注7)
引き取った犬を自宅までつれてくる際は「犬のお迎え計画」をご参照下さい。 ただし保健所や動物愛護センターではほとんどの場合成犬譲渡ですので、予め成犬を念頭においてシミュレーションしましょう。

A慈善団体に応募する
 慈善団体の中には「アークエンジェルズ」(広島ドッグパークで寄付金を横領しようとした偽善団体)のような欲の皮の突っ張った連中もいますが、 大部分は犬を心から愛する良心的な団体です。関東圏を中心にいくつかご紹介しましょう。
 なお地域によっては該当するような団体がないこともあります。その場合は各地方自治体の運営する動物愛護センターや保健所にご相談下さい。
CAJA(カヤ)成犬譲渡の会
CATNAP小さな命を救うネットワーク
Perro Dogs Home
保健所の成犬・猫の譲渡を推進する会
動物生命尊重の会
いつでも里親募集中 

多少の違いはありますが、里親に応募する際は概ね以下のような流れで進みます。
  1. ホームページなどでお気に入りの里子を見つける。
  2. 「預かり日記」などを熟読し、里子のキャラクターを見極める(注1)
  3. 自分のライフスタイルや性格と合っているかどうか熟考する(注2)
  4. アンケート用紙や申し込みフォーマットに必要事項を記入して里親として応募する(注3)
  5. お見合い(実際に対面してフィーリングをつかむ)
  6. トライアル(数週間一緒に暮らしてみる)
  7. 譲渡決定(注4)
 (注1)
動物愛護センターではいわゆる「ぶっつけ本番」で犬を決めますが、慈善団体経由の場合は大抵この「預かり日記」がありますので、 その子のキャラクターを細かく知ることができます。 自分がその犬を引き取った場合の生活をより厳密にシミュレーションできるというメリットがあります。
 (注2)
仕事で長時間の留守番を強いるライフスタイルなのに、とびっきり寂しがり屋の犬を譲り受けるのは賢明とはいえません。 また猫や子供が苦手な犬を、子供のいる家庭が強引に貰い受けるのも同様です。ライフスタイルと犬の性格をよく検討してから決めましょう。
なお、一人暮らしというライフスタイルの場合、諸々の事情により譲渡を断られることがありますので、予め各団体に確認しておくと良いでしょう。
 (注3)
賃貸物件に住んでいる場合、「ペット可」と明記された賃貸契約書の提示を求められることが一般的です。また里親詐欺(引き取った犬猫を虐待したり、製薬会社に実験動物として売りさばくなど)を防ぐため、ある程度個人的な質問をされます。
 (注4)
譲渡に際してはある程度の費用負担を求められることがあります。しかしそれは犬の不妊手術費用、健康診断費用、自宅までの移動費用など、常識的に考えて新しい飼い主が当然負担すべき費用負担です(寄付を強要するような団体は逆に避けたほうがよいと思います)。

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捨て犬を引き取る

 捨て犬の特徴としては、ほとんどが成犬であること、独特の癖をもっていることが多いこと、変わったミックス犬が多いことなどです。 ちなみに保健所や動物愛護センターにおいて引き取り手のいなかった犬や猫は殺処分されます。 詳しくは「犬や猫の殺処分について」をご覧下さい。

@成犬が多い
 成犬の場合、子犬時代に特有の思わず卒倒しそうになるほどの愛らしさはありませんが、 それでも驚くほど可愛い犬が多く揃っています。ご自分の目でご確認下さい。
 なお保健所や動物愛護センターから直接犬を引き取った場合、血液検査をしていないことがほとんどですので、 落ち着いたらお近くの動物病院で健康診断を受けましょう。
A独特の癖がある
 独特の癖に関しては、ある特定の動物(猫、子供など)を怖がったり、 ある特定の音(救急車、掃除機など)に興奮するといった程度のものです。これらは子犬の社会化期(生後2〜12週頃)における生育環境によって 大きく左右される性格ですが、成犬になってからでもある程度は馴化(なれること)することも可能です。 詳しくは「犬のしつけ方」を参照してください。
Bミックス犬が多い
 ミックス犬が多い点に関しては、まず「血統書」の意味について把握していただきたいと思います。「血統書について」を熟読して頂き、それでもなお「血統書付の犬」にこだわるなら、当方から申し上げることはもう何もありません。


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犬との新生活を吟味する

 犬を飼って自分が幸せになるのは簡単です。しかし犬を飼って犬を幸せにするには努力が必要となります。 自己満足に陥らず、今の生活環境で果たして犬が幸せかどうかを吟味してみましょう。

  • 前足をしきりになめたりしていないか?
  • 便は硬すぎたりゆるすぎたりしないか?
  • 無駄吠えが多くないか?
  • 食欲はあるか?
  • 被毛は健康的か?
など、ストレスの前兆は色々な箇所に現れますのでチェックを怠らないようにしましょう。 より詳しくは「かかった病気の見つけ方」をご参照下さい。
 

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