子犬のへやトップ> 犬のしつけ方> 子犬の社会化期について サイトマップ



子犬の社会化期

犬には「社会化期」というものがあります。これは兄弟犬を始めとする他の犬や、猫や兎など他の動物、 そして何より人間に対する警戒心をなくし、社会の中で仲良く生活していくために必要な時期です。生後2〜12週の期間を言います。

子犬の社会化期その1=生後2〜3週
子犬の社会化期の第一期は生後2〜3週とお考え下さい。
この頃になると、 子犬のまぶたが開いて目が見えるようになり、外耳道が開いて音が聞こえるようになります。 また生後2週目には前足の触覚が生まれ、生後3週目には後ろ足の触覚も生まれて立ち上がることができるようになります。 つまりこの時期には五感を通じて外界から膨大な量の情報が入ってきて、それにあわせて脳も急速に成長するのです。 この時期は主として兄弟犬、姉妹犬とたくさん遊ばせましょう。この遊びやじゃれあいがないと、 成犬になってから正常な交尾を行うことができないとも言われています。
子犬の社会化期その2=生後3〜7週
子犬の社会化期の第ニ期は生後3〜7週とお考え下さい。
この時期は人間を始め、 その後の生活で子犬が密接に関わりあう動物と積極的に触れ合わせましょう。 社会化期のこの時期に他の動物と接触がないと、成犬になってから警戒心の強い犬に育ち、 極端に臆病だったり逆に極端に攻撃的な性向を示すようになります。 遊びやじゃれあいは子犬の筋力を養うと同時に、まだ未発達なバランス感覚(具体的には内耳の中の前庭器官) を刺激して訓練してくれますので非常に重要です。また取っ組み合いやかじりあいの中でコミュニケーション能力を身に付けていきます。
他の動物と友好な関係を築くには生後3〜7週の間になるべく多くの動物と接触するように心がけましょう。
子犬の社会化期その3=生後7〜12週
子犬の社会化期の第三期は生後7〜12週とお考え下さい。
この時期は引き続き他の犬、 他の動物、そして人間など色々な接触を増やします。犬の脳は生後12週までに急速に成長します。 脳が完成してから他の動物に接触させてもなかなか受け入れませんが、脳が成長段階にあるときに他の動物と接触させると、 柔軟に受け止めて警戒心も少なく友好関係を築きやすい性格に育ちます。
この現象を理解するには人間の言語能力を思い浮かべると良いでしょう。 つまり一度日本語を覚えて母国語としてしまうと、後から英語を学ぶのに非常に苦労します。 しかし子供の頃から日本語と英語を均等に使っていると、脳が両方の言語に対応していわゆるバイリンガルになります。 重要なのは脳が発達段階にあるときに与えた情報は記憶されやすく、そして消えにくいということ、 また逆に脳が完成してから与えた情報は記憶されにくく、そして消えやすいという点です。
脳が柔軟な「社会化期」に他の動物と友好な関係を築いておくと、成犬になってもその記憶が残り、 他の動物に対して人なつこくて優しい態度を示すようになるのです。
子犬の社会化期と子犬の販売時期について
 ペットショップなどで生後1ヶ月程の子犬が売られていることもあります。しかし上記「子犬の社会化期」の重要性を理解した上でこの販売方法を考えると、今まで見えていなかった側面が見えてくるはずです。
 売り手からすると生後1ヶ月前後の子犬は見た目が非常にかわいく、すぐに売り手が見つかるので商売上便利でしょう。買い手からすると、子犬の性格を形成する上で最も重要な時期をケージの中で過ごした子犬をつかまされることになります。つまり性格的に何らかの問題を抱えた子犬を飼ってしまう可能性があるということです。
ペットショップやブリーダーなどから子犬を飼う際は、 先方がこの「子犬の社会化期」をどのように扱っているかが売り手のよしあしの判断材料になります。 子犬の見た目や自分の利益を優先して、子犬の性格やその子犬を育てる飼い主のことなどを放置するようなスタンスの 売り手は少なくとも見分けることができるのではないでしょうか。