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アルファシンドローム 飼い主リーダー化計画〜総論 飼い主リーダー化計画〜各論

アルファシンドローム(権勢症候群)
 
犬が飼い主の言うことを全く聞かず、 あたかも自分がリーダーのように振る舞うことをアルファシンドローム(権勢症候群)と呼びます。 そもそも犬が支配的な性格であるということの他に、 飼い主が犬の習性を理解しておらず行き当たりばったりのしつけをしてしまうことが原因です。 犬がこのアルファシンドロームにかかってしまうと生活上必要なしつけなどできませんので、 犬をしつけるにはまず「飼い主がリーダーで犬がそのリーダーに従う群れのメンバー」であるという関係を確立しなければなりません。

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飼い主リーダー化計画〜総論
 
飼い主が犬に対してリーダーになる必要性は理解できたと思います。では具体的にどのようにしたら飼い主をリーダーと認めてくれるのでしょうか?
犬は元来社会的な動物です。つまり群れを作って生活を営む行動様式が遺伝子の中に刻み込まれているのです。犬の遺伝子には以下のような暗黙の判断基準が刻まれており、自分がリーダーなのかそれともリーダーに従う群れの一員(メンバー)なのかを本能的に格付けします。犬のこの行動様式を利用してリーダー化計画を進めていくことになります。

《 犬の本能的な格付け基準 》
群れのリーダー 群れのメンバー
メンバーの注目の的となる リーダーに注目する
何事も先に行う リーダーの後に行動する
テリトリーを支配する テリトリーを間借りする
メンバーをなすがままにする リーダーのなすがままになる
リーダーは強い リーダーにはかなわない
リーダーはえさを確保する リーダーからおすそわけしてもらう

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飼い主リーダー化計画〜各論
 
犬の本能的な格付け基準は分かりました。飼い主がリーダーになるには、 飼い主が群れのリーダーとしての行動様式を一貫して行い、逆に犬を群れのメンバーとしての行動様式に一貫して従わせる ことがポイントなのです。ではここからは具体的に犬とどのように接するのが正しいのかを見ていきましょう。

メンバーの注目の的となる
リーダーは群れの要(かなめ)です。心配なことや不安なこと、分からないことがあったら「どうしたらいいですか?」 とリーダーにお伺いを立てるのが野性における群れのルールです。犬が常に飼い主に注目するようにしつけましょう。 具体的には「アイコンタクトのしつけ」を参照してください。
良くないのは、 いつもべったりとペットに付き添って飼い主の方が逆にペットに注目してしまっている状況です。 これでは犬が「僕がリーダーなんだ!」と勘違いしてしまいます。
何事も先に行う
野性の環境ではリーダーは群れを牽引する役割を果たします。常にメンバーの先に行動を取るのが自然の流儀です。何事も飼い主が犬より先に行うように心がけましょう。具体的には「リーダーウォークのしつけ」を参照しましょう。
良くないのは、自分より先にペットに餌を与えてしまう「至れり尽くせり」の餌やりや、 散歩中犬に引っ張られたままの状態でいることす。「自分が先=自分がリーダー」と勘違いしてしまいます
テリトリーを支配する
野性の群れは通常テリトリー(縄張り)と呼ばれる生活範囲を持っています。この縄張りはリーダーが支配するのが暗黙のルールです。 飼い主がテリトリー(家)を支配していることを、犬にしっかりと分からせましょう。具体的には「ハウスのしつけ」を参照しましょう。
良くないのは、犬を自分より居心地のいい場所や高い場所に居座らせることです。 例えばリビングのソファーやベッドの上など、通常リーダーしか使うことの許されない場所に飼い犬が居座ることは望ましくありません。 もしこのような場所の占有を許してしまうと「自分もリーダーと同格だ!」と勘違いしてしまう危険性があります。
メンバーをなすがままにする
群れのメンバーはリーダーに対して絶対服従しなければなりません。そうしなければ群れから追い出されて一人で生きていかなければならないからです。野性の環境では一人になってしまうと生存確率が急激に下がりますので、犬は「群れからの追放」、「リーダーへの反抗」という行動を本能的に恐れます。 ですから群れのメンバーは自分が群れの一員であることを確認して安心したがりますし、 リーダーはメンバーに対して群れとしての共同体意識を再確認させて安心させる必要があるのです。リーダーはメンバーに対して「お前は群れのメンバーだ。群れにいてもいいよ」という意思表示を、また逆にメンバーはリーダーに対して「私はリーダーについていきます!だから群れから追い出さないで下さい」という意思表示をすることによって、共同体意識が再確認されますが、その意思表示の一つの形態が「メンバーをなすがままにする/リーダーのなすがままになる」なのです。具体的には「ボディコントロール」を参照してください。
良くないのは、飼い主が犬になすがままにされる状況です。甘噛みを放置したり、髪の毛を引っ張らせたりしたままでいると、「こいつは自分に身を任せている。だから自分がリーダーなんだ!」と勘違いしてしまいます。
リーダーは強い
群れの中に何らかの外敵(野性の環境では熊、虎、他の群れなど)がやってきたとき、リーダーは率先して外敵を追い払わなくてはなりません。そのためには単純に肉体的な強さが必要となります。ですから犬は自分より肉体的に強い存在をリーダーとして認める本能がありますし、飼い主は犬に対して常に自分の強さをアピールしなければなりません。
良くないのは、中型犬や大型犬と綱引き遊びをして負けてしまうことや、 小さな子供が犬とじゃれあって泣いてしまうことです。こうした状況では単純に「自分の方が強い。だから自分がリーダーにならなくちゃ!」と勘違いしてしまいます。
リーダーは餌を確保する
野性の環境ではリーダーを中心として狩りを行い、仕留めた獲物を群れ全体で分け合って食べます。つまりリーダーがいるからこそ餌が確保されるのです。ですから犬には自分に餌を分け与えてくれる存在をリーダーとしてみなす本能があります。飼い主は常に命令を与えてから犬に餌を与えるように心がけましょう。具体的には「食事のしつけ」を参照してください。
良くないのは、犬にいつでもどこでも好き勝手に餌を食べさせることです。こうした状況では「餌は自分で確保しているから自分がリーダーなんだ」と勘違いしてしまいます。

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