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犬の散歩中にある有毒植物~危険な草花の写真付き一覧リスト

 犬が散歩している途中で出わす可能性が高い有毒植物を一覧リストでご紹介します。写真付きですので外見をよく覚えておき、近づいたり食べたりしないようにしましょう!

有毒植物が多い場所

 犬が植物中毒に陥る危険性は、私たちが想像している以上に身近にあります。2008年に行われた調査で、草を始めとする植物を食べる行為は、犬にとって日常茶飯事であることが明らかになりました。ですから他人事と決め付けず、日頃から犬を植物に近づけないよう用心しておいた方がよいでしょう。
 以下でご紹介するのは、犬の散歩をしている途中で遭遇しやすい有毒植物の一覧です。植物名をクリックすると外観写真と毒性データが表示されます。飼い主は危険な場所と植物の見た目を覚えておき、犬が接触しないよう注意しながら散歩する必要があります。

花壇・鉢植え

 花壇(かだん)は庭の一角にある花や植物を植えるエリアのことです。鉢植えはプランターや植木鉢で小分けにした状態の植物のことです。花壇や鉢植えで多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。

家庭菜園・畑

 家庭菜園とは、食用の植物を育てている庭の一角のことです。畑とは居住エリア以外の場所で食用の植物を育てている区域のことです。家庭菜園や畑で多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。
有毒植物一覧リスト

アロエ | ジャガイモ | トマト

庭木・生け垣

 庭木とは家の敷地内に植えている樹木性植物のことです。生け垣とは家の敷地を囲むように植えられている植物のことです。庭木や生け垣で多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。
有毒植物一覧リスト

アザレア | アセビ | ザクロ | シキミ | ソテツ | イチイ

植樹帯

 植樹帯(しょくじゅたい)とは公道において植物が植えられているエリアのことです。街路樹、中央分離帯、ロータリー、道路脇などのバリエーションがあります。植樹帯で多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。
有毒植物一覧リスト

アザレア | アロエ | オシロイバナ | ヒガンバナ | ソテツ

公園・庭園

 公園とは市区町村に設けられている公的な広場のことです。庭園とは入場料を取って運営している緑に満ちたエリアのことです。公営のものと市営のものとがあります。公園や庭園で多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。

野草・自生

 野草や自生とは河原、河川敷、山道、野原などに自然に生えている植物のことです。野草や自生植物として多く見られる有毒植物としては、主に以下のようなものがあります。
植物の名前と見た目が一致しない場合は写真を見ながら覚えましょう。
NEXT:有毒植物の写真と見た目

有毒植物の写真と毒性

 以下でご紹介するのは犬の散歩をしているときに出くわしやすい有毒植物の基本データです。見た目とともに有害な部位、および誤食した場合の症状などを一覧リストでまとめてあります。

アサガオ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アサガオ(朝顔) 📷写真出典:Morning glory (Ipomoea tricolor)(花弁) 📷写真出典:Ipomoea triloba-seed (種子)
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アサガオ(朝顔)【英名】Moning glory【学名】Ipomoea tricolor
  • 有毒成分リゼルグ酸ジエチルアミドとそれに関連した化合物
  • 危険部位種子
  • 時期・季節夏頃
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状混乱 | 運動失調 | 奇声を発する | 半狂乱の状態 | 不安徴候を示す | 方向感覚を失う | 嘔吐 | 下痢 | 低血圧 | 瞳孔の散大

アザレア

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アザレア(西洋ツツジ) 📷写真出典:Azalea(Dev Librarian)
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アザレア(西洋ツツジ)【英名】Azalea【学名】Rhododendron simsii
  • 有毒成分アンドロメドトキシンやグレーアノトキシンなどの配糖体
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節春(4~5月頃)
  • 注意すべき場所庭木・生け垣 | 植樹帯 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状摂食から6時間以内に胃腸炎、よだれの増加、嘔吐、涙を流す、徐脈、衰弱、元気消失。重症例では昏睡やけいれんから死亡。

アジサイ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アジサイ(紫陽花) 📷写真出典:Hortensia (Hydrangea macrophylla)
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アジサイ(紫陽花)【英名】Hydrangea【学名】Hydrangea macrophylla
  • 有毒成分青酸配糖体(ヒドランジンもしくはウンベリフェロン)
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節6月~9月上旬
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 下痢 | 血便 | 腹痛 | 呼吸促迫

アセビ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アセビ(馬酔木) 📷写真出典:Japanese andromeda flowers
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アセビ(馬酔木)【英名】Pieris【学名】Pieris japonica
  • 有毒成分アセビ毒(アンドロメドトキシン) | グラヤノトキシンIなど
  • 危険部位植物全体(特に葉 | 花 | 花蜜)
  • 時期・季節2月下旬~4月上旬
  • 注意すべき場所庭木・生け垣 | 野草・自生
  • 誤食時の症状6時間以内に胃腸炎 | よだれ | 呼吸困難 | 嘔吐 | 流涙 | 徐脈 | 混迷 | 昏睡 | けいれん | 死亡

アマリリス

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アマリリス(Amaryllis)の花弁 📷写真出典:Amaryllis Rebecca(花弁) 犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アマリリス(Amaryllis)の球根 📷写真出典:Amaryllis bulbs(球根)
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アマリリス【英名】Amaryllis【学名】Hippeastrum
  • 有毒成分リコリンと少量のアルカロイド
  • 危険部位球根
  • 時期・季節2月から3月頃になるとこぶし大の球根が出回り始める
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状下痢や嘔吐と言った胃腸炎症状

アヤメ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アヤメ(菖蒲) 📷写真出典:Aquatic-plant-garden
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アヤメ(菖蒲)【英名】Siberian iris【学名】Iris sanguinea
  • 有毒成分イリジェニン | イリジン | テクトリジン
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節野生種は5月頃になると湿地、低山、高原、草原に自生する
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状皮膚炎のほか嘔吐や下痢などの胃腸炎症状

アロエ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~アロエ(キダチアロエ) 📷写真出典:Aloe Arborescens
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】アロエ【英名】Aloe【学名】Aloe L.
  • 有毒成分バルバロイン
  • 危険部位キダチアロエの葉肉
  • 時期・季節12月~2月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 家庭菜園・畑 | 植樹帯
  • 誤食時の症状大量に摂取すると胃腸炎や腎炎

イチイ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~イチイ(一位) 📷写真出典:Taxus cuspidata fruits
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】イチイ(一位)【英名】Japanese Yew【学名】Taxus cuspidata
  • 有毒成分タキシン
  • 危険部位樹皮 | 葉 | 種子
  • 時期・季節結実は秋頃
  • 注意すべき場所庭木・生け垣 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 下痢 | 震え | 虚脱 | 運動失調 | 呼吸困難 | 瞳孔散大 | 心不全 | 死亡

イヌサフラン

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~イヌサフラン 📷写真出典:Colchicum Autumnale
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】イヌサフラン【英名】autumn crocus【学名】Colchicum autumnale
  • 有毒成分コルヒチン
  • 危険部位球根 | 種子
  • 時期・季節9月中旬~10月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状悪心 | 嘔吐 | 下痢 | 呼吸低下 | 筋力低下 | 虚脱 | ショック | 死亡

イラクサ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~イラクサ(刺草) 📷写真出典:Urtica thunbergiana
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】イラクサ(刺草)【英名】Nettle【学名】Urtica thunbergiana
  • 有毒成分アセチルコリン | ヒスタミン | 蟻酸 | セロトニン
  • 危険部位葉と茎に生えている刺毛
  • 時期・季節夏から秋
  • 注意すべき場所野草・自生
  • 誤食時の症状よだれ | 口や鼻の熱間 | 筋力低下 | ふるえ | 後肢不全麻痺 | 皮膚炎

ウルシ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ウルシ(漆) 📷写真出典:Toxicodendron vernicifluum
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ウルシ(漆)【英名】Lacquer tree【学名】Toxicodendron vernicifluum
  • 有毒成分ウルシオール | ハイドロウルシオール
  • 危険部位葉 | 乳液
  • 時期・季節開花は6月、結実は10月
  • 注意すべき場所野草・自生
  • 誤食時の症状皮膚炎(漆かぶれ)

オシロイバナ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~オシロイバナ(Mirabilis jalapa)の花弁 📷写真出典:mirabilis jalapa(花弁) 犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~オシロイバナ(Mirabilis jalapa)の種子 📷写真出典:Mirabilis jalapa seeds(種子)
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】オシロイバナ(白粉花)【英名】four o'clock flower【学名】Mirabilis jalapa
  • 有毒成分トリゴネリン
  • 危険部位根や種子
  • 時期・季節野生種は夏頃(6月~10月)になると道端や野原などでよく見られる
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 植樹帯 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐、腹痛、下痢といった胃腸炎症状

クリスマスローズ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~クリスマスローズ 📷写真出典:Helleborus orientalis
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】クリスマスローズ【英名】christmas rose【学名】Helleborus
  • 有毒成分ヘレボリン | ヘレボレイン | ヘレブリゲニン | プロトアネモニン | スプリンチリン
  • 危険部位植物全体(特に葉と根)
  • 時期・季節1月~3月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え
  • 誤食時の症状口内の灼熱感 | 腹痛 | 胃炎 | 嘔吐 | 下痢 | 不整脈 | 血圧低下 | 心臓麻痺 | 死亡

ザクロ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ザクロ(石榴) 📷写真出典:Punica granatum
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ザクロ(石榴)【英名】pomegranate【学名】Punica granatum
  • 有毒成分アルカロイド(ペレチエリンイソペレチエリンプソイドペレチエリン)
  • 危険部位樹皮
  • 時期・季節収穫は10月上旬~11月中旬
  • 注意すべき場所庭木・生け垣 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状催奇形性

ジギタリス

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ジギタリス(キツネノテブクロ) 📷写真出典:Digitalis
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ジギタリス(キツネノテブクロ)【英名】Foxglove【学名】Digitalis
  • 有毒成分ステロイド配糖体
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節5月~6月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状不整脈 | 動悸 | 腹痛 | 嘔吐 | 頭痛 | めまい | 運動失調 | 低血圧 | ショック | 錯乱 | 昏睡 | 死亡

シキミ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~シキミ(ハナノキ) 📷写真出典:Illicium anisatum
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】シキミ(ハナノキ)【英名】Japanese star anise【学名】Illicium anisatum
  • 有毒成分アニサチン | デイオキシアニサニン | シキミニン | イリシン | ハナノミン | コアニサチン
  • 危険部位果実 | 樹皮 | 葉 | 種子
  • 時期・季節3月~4月
  • 注意すべき場所庭木・生け垣 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 下痢 | めまい | 血圧上昇 | 呼吸困難 | よだれ | けいれん

ジャガイモ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ジャガイモ(馬鈴薯) 📷写真出典:Potato sprouts
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ジャガイモ(馬鈴薯)【英名】potato【学名】Solanum tuberosum L.
  • 有毒成分ポテトグリコアルカロイド(ソラニン、チャコニン、ソラマリンなど)
  • 危険部位塊茎の皮 | 芽
  • 時期・季節春作は5月下旬~6月、秋作は11月下旬~12月上旬
  • 注意すべき場所家庭菜園・畑
  • 誤食時の症状頭痛 | 嘔吐 | 腹痛 | 胃炎 | 下痢 | 食欲減退 | 頻脈

シャクナゲ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~シャクナゲ(石楠花) 📷写真出典:Rhododendron
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】シャクナゲ(石楠花)【英名】Rhododendron【学名】Rhododendron subg. Hymenanthes
  • 有毒成分アンドロメドトキシン(グレーアノトキシン)
  • 危険部位植物全体(特に葉)
  • 時期・季節4月下旬~5月中旬
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状6時間以内に胃腸炎 | よだれ | 呼吸困難 | 嘔吐 | 流涙 | 徐脈 | 混迷 | 昏睡 | けいれん | 死亡

スイセン

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~スイセン(水仙) 📷写真出典:Mini Narzissen
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】スイセン(水仙)【英名】Narcissus【学名】Narcissus
  • 有毒成分ナルシッシン | ナルシポイエチン | リコリン | タゼチン | ガランタミン | シュウ酸カルシウム
  • 危険部位植物全体(特に鱗茎)
  • 時期・季節11月中旬~4月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 下痢 | 腹痛 | けいれん | 低血圧 | 死亡

スズラン

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~スズラン(鈴蘭) 📷写真出典:In my garden: lily of the valley
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】スズラン(鈴蘭)【英名】Lily of the valley【学名】Convallaria
  • 有毒成分コンバラトキシン | コンバラマリン | コンバロシド
  • 危険部位植物全体(特に花弁と根)
  • 時期・季節4月~5月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 食欲不振 | 下痢 | 運動失調 | 不整脈 | 血圧低下 | 錯乱 | 心臓麻痺 | 死

スミレ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~スミレ(菫) 📷写真出典:Viola mandshurica
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】スミレ(菫)【英名】violet【学名】Viola mandshurica
  • 有毒成分ビオリン | サポニン | ビオラルチン | グリコサイド
  • 危険部位種子 | 根茎
  • 時期・季節4月~5月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状悪心 | 嘔吐 | 腹痛 | 神経麻痺 | 心臓麻痺

ソテツ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ソテツ(蘇鉄) 📷写真出典:Cycas revoluta
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ソテツ(蘇鉄)【英名】Sago Palm【学名】Cycas revoluta
  • 有毒成分サイカシン | マクロザミン
  • 危険部位植物全体(特に種子と茎根)
  • 時期・季節通年
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 庭木・生け垣 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 腹痛 | 鼻出血 | 喀血 | 血便 | 昏睡 | けいれん | 催奇形性

チューリップ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~チューリップ(鬱金香) 📷写真出典:Tulipa doerfleri
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】チューリップ(鬱金香)【英名】tulip【学名】Tulipa L.
  • 有毒成分チュリピン | チュリパリンA
  • 危険部位植物全体(特に球根)
  • 時期・季節3月下旬~5月上旬
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐 | 元気消失 | 下痢 | よだれ | チュリパリンAによるアレルギー性皮膚炎

トマト

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~トマト 📷写真出典:Solanum lycopersicum
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】トマト【英名】Tomato【学名】Solanum lycopersicum
  • 有毒成分ソラニン
  • 危険部位葉 | つる | 芽 | 青い果実
  • 時期・季節収穫は7月~8月
  • 注意すべき場所家庭菜園・畑
  • 誤食時の症状頭痛 | 腹痛 | 嘔吐 | 下痢 | 低体温 | 心血管虚脱

ヒガンバナ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ヒガンバナ(彼岸花) 📷写真出典:Higanbana red white
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ヒガンバナ(彼岸花)【英名】Lycoris【学名】Lycoris radiata
  • 有毒成分リコリン | ガランタミン | セキサニン | ホモリコリン
  • 危険部位植物全体(特に鱗茎)
  • 時期・季節7月中旬~10月中旬
  • 注意すべき場所植樹帯 | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状悪心 | 嘔吐 | 腹痛 | 下痢 | 昏睡 | 死亡

ヒヤシンス

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ヒヤシンス(風信子) 📷写真出典:Common hyacinth / garden hyacinth
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ヒヤシンス(風信子)【英名】Hyacinth【学名】Hyacinthus orientalis
  • 有毒成分シュウ酸カルシウムもしくはアルカロイド
  • 危険部位球根
  • 時期・季節3月~4月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状嘔吐 | 下痢 | 胃腸炎 | シュウ酸カルシウムでは皮膚炎

フクジュソウ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~フクジュソウ(福寿草) 📷写真出典:Adonis ramosa fukujyusou
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】フクジュソウ(福寿草)【英名】Far East Amur adonis【学名】Adonis ramosa
  • 有毒成分アドニン | シマリン | アドニトキシン
  • 危険部位植物全体(特に根)
  • 時期・季節2月~4月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園 | 野草・自生
  • 誤食時の症状嘔吐や下痢などの胃腸炎症状

フジ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~フジ(藤) 📷写真出典:wisteria
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】フジ(藤)【英名】Japanese wisteria【学名】Wisteria floribunda
  • 有毒成分ロージン
  • 危険部位さやと種子
  • 時期・季節4月下旬~5月中旬
  • 注意すべき場所公園・庭園
  • 誤食時の症状悪心 | 嘔吐 | 腹痛 | ショック

ポインセチア

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ポインセチア(ショウジョウボク) 📷写真出典:Poinsettia
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ポインセチア(ショウジョウボク)【英名】Poinsettia【学名】Euphorbia pulcherrima
  • 有毒成分ホルボールエステル
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節12月~2月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え
  • 誤食時の症状嘔吐 | 皮膚炎

ルピナス

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ルピナス(キバナハウチワマメ) 📷写真出典:Lupinus
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ルピナス(キバナハウチワマメ)【英名】Lupin【学名】Lupinus
  • 有毒成分スパルテイン | ルピニン
  • 危険部位植物全体(特にさやと種子)
  • 時期・季節4月下旬~6月
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状よだれ | 嘔吐 | 運動失調 | 呼吸困難 | 麻痺 | 催奇形性

ロベリア

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ロベリア 📷写真出典:Lobelia
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ロベリア【英名】Lobelia【学名】Lobelia
  • 有毒成分ロベリン | ロベラミン | ニコチン類似アルカロイド
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節3月下旬~11月上旬
  • 注意すべき場所花壇・鉢植え | 公園・庭園
  • 誤食時の症状嘔吐 | 瞳孔散大 | 低体温 | よだれ | 下痢 | 食欲不振 | 心血管虚脱 | ショック | 死亡

ワラビ

画像と見た目
犬の散歩中に出くわす危険性が高い植物一覧リスト~ワラビ 📷写真出典:Fern dsc06699
危険部位と中毒症状
  • 名前【和名】ワラビ【英名】western bracken fern【学名】Pteridium aquilinum
  • 有毒成分アノイリナーゼ | プタキロサイド
  • 危険部位植物全体
  • 時期・季節春から初夏
  • 注意すべき場所野草・自生
  • 誤食時の症状アノイリナーゼによるビタミンB1欠乏症 | プタキロサイドによる骨髄機能障害
上記した以外にも、屋外に自生している「ネギ類」には注意が必要です。
NEXT:自生しているネギ属

自生しているネギ属一覧リスト

 日本国内に自生しているネギ属には「ギョウジャニンニク」「ニラ」「ノビル」「ヤマラッキョウ」「アサツキ」といったものがあります。これらの植物に含まれる「スルホキシド」は急性の貧血を引き起こし、時として死を招く有毒物質として知られています。具体的にはニンニクに含まれる「アリシン」や、玉ネギに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」などです。
 居住地域によっては、散歩中の道端に生えていても不思議ではありませんので、各植物の外見くらいは覚えておいたほうが無難だと思われます。
ギョウジャニンニク
ギョウジャニンニク(花弁なし) 📷写真出典:Allium victorialis, Hokkaido Japan ギョウジャニンニク(花弁あり) 📷写真出典:Allium victorialis
ニラ
ニラ(花弁なし) 📷写真出典:Chinese Chives ニラ(花弁あり) 📷写真出典:Allium tuberosum
ノビル
ノビル(花弁なし) 📷写真出典:Allium macrostemon ノビル(花弁あり) 📷写真出典:Allium macrostemon
ヤマラッキョウ
ヤマラッキョウ(花弁あり) 📷写真出典:Allium thunbergii
アサツキ
アサツキ(花弁なし) 📷写真出典:Asatuki アサツキ(花弁あり) 📷写真出典:Allium schoenoprasum 犬にとって草や植物を食べるという行為はいたって普通のこと  アメリカ・カリフォルニア州にある病院に外来として訪れた47人の飼い主を対象とした調査では、日常的に植物に接する機会がある犬のうち、なんと79%もの犬が草や植物を食べたことがあると回答しました。さらに、草を食べる癖がある犬の飼い主を対象としたインターネット調査では、1,571件あった報告のうち、「毎日~週に1回食べる」と回答した人の割合が68%に達したといいます。その内79%は「草」を、そして残りの21%が「草以外」を食べるとも。
 こうした草食行動が、性別、不妊手術の有無、犬種、普段の食餌とは関係なく見られたことから、研究者たちは犬にとって草や植物を食べるという行為はいたって普通のことであると結論付けました。なお、1歳に満たない子犬では、植物を食べる頻度も、そして草以外の植物を食べる頻度も高くなったそうです。このことは、子犬の方が植物中毒にかかる危険性が高いことを意味しています。
散歩中は犬の行動をよく観察し、有毒植物に近づかないよう十分に注意しましょう。なお散歩中に限らず接触する可能性がある有毒植物に関しては犬にとって危険な有毒植物をご参照下さい。