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ペットショップにとって犬や猫は商品に過ぎません。
基本は”安く仕入れて高く売る”です。その利ざやが大きければ大きいほど、
また売りさばく数が多ければ多いほど利益になります。ここで皆さんも
ペットショップ経営者になったつもりで業界の裏側を見ていきましょう。


子犬のへや監修マニュアルまずは子犬を安く大量に仕入れよう! 仕入れた子犬を高くたくさん売りさばこう! もしも子犬が売れ残ったら? 皆さんの理解度テスト


まずは子犬を安く大量に仕入れよう!

 子犬を安く大量に仕入れるには、「ペットの競り市」が便利です。
子犬の競り市 築地市場と同様こうした競り市では、中間業者が少ない分、子犬の仕入れ値を安く抑えることができます。 売りに出されている子犬はパピーミル(繁殖犬をたくさんのケージに閉じ込め、劣悪な環境下で子犬を大量生産するブリーダー)の元で育ったものが多いですが、 利益を追求する業者にとっては安く大量に仕入れることの方が重要なので、どこで生まれたかという点は無視しましょう。ちなみに競り市の会場ではベルトコンベヤーに子犬が乗せられて流れてきますので、予算の範囲内でなるべく安く競り落として下さい。
 ちなみに子犬がパピーミル由来の場合、近親交配で子犬を大量繁殖した結果、遺伝病の発現確率が高い傾向にあります。しかし遺伝病があったとしても症状が出るのは通常成犬になってからなので、一度売ってしまえば幾らでも言い訳はできます。 また売るときに子犬が寄生虫や感染症をもっていたとしても、獣医を抱き込んで適当な説明をさせれば、医学的知識のない素人は驚くほど簡単にだまされます。

【 動画 】
競り市動画リンク集 繁殖場動画リンク集

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仕入れた子犬を高くたくさん売りさばこう!

仕入れた子犬を高くたくさん売りさばくには、幾つかのコツがありますのでよく把握しておいて下さい。

@とにかく血統書を付ける
血統書 素人は犬の「血統書」を宝石の「鑑定書」と同じものだと勘違いしている人がほとんどです。ですから”血統書付き”という誘い文句によって付加価値を生み出すことができ、結果として多少値段を高く設定しても「まぁ血統書がついているからしょうがないか・・・」と、何の知識もないのに勝手に納得し、高い料金を払ってくれます。 何はなくとも”血統書”です。
Aかわいい子犬のうちに売り切る
ショップの子犬 子犬の容姿は非常にかわいく、母性本能をくすぐりやすいものです。 犬が大きくなりすぎないうちに売り切ることが鉄則です。明るいショーケースになるべくかわいらしい子犬を展示し、一目ぼれによる購入パターンを増やせば、売り上げが確実に上がります。しかし逆に、子犬が生後3ヶ月を過ぎてしまうと、途端に売れ行きが悪くなり、在庫になる危険性が高くなりますので経営者としては注意が必要です(セール価格で売るなど)。
 ちなみに一目ぼれで犬を飼うような衝動的な飼い主は、はっきり言って飼育に関して無知なことがほとんどです。しかし一度売ってしまえばこっちのもの。極端な話、勤務明けのホステスが酔っ払った勢いで「かわいい〜!!」などと言って子犬を購入し、その後は面倒臭がってカップラーメンで子犬を育てたとしても、もはやペットショップの知ったことではありません。 衝動的に買う方が悪いのですのですから、以後は無視して構いません。
 また子犬がまだ小さいうちに販売しようとすると、犬の性格形成に重要ないわゆる社会化期(2〜12週)とバッティングしますが、 そんな悠長なことを言っていたら競合店に売り上げを取られてしまいます。 子犬の性格やその後の飼い主の苦労などは放置し、心を鬼にして商売に徹しましょう。
B獣医を抱き込もう!
 獣医を抱きこむことで病気等を隠蔽すれば、問題のある子犬でも売れるので在庫を出さなくて済みます。 こちらの言いなりになってくれるお抱えの獣医を作りましょう。
 どうしても獣医を抱きこむことが難しい場合は、ちょっと頑張ってショップ併設の動物病院を作るのも手です。獣医にとってショップは「雇用主」になりますので、こちらの言うことにそう簡単には反抗できなくなります。獣医だって給料をもらって生活している生身の人間です。人事権をちらつかせてちょっと脅せば、子犬の病気くらいは黙殺してくれます。
偽装社長 病気の隠蔽に関して一般人は、何ともありがたいことに「まさかそこまではしないでしょ?!」と思い込んでいるケースが多いです。世間では牛肉に豚肉や鶏肉をまぜて偽装表示して売ったり、ブランド米にクズ米を混入して偽装表示して売られているのにもかかわらず、ペットショップだけはそうした偽装を行わないと信じ込んでくれています。この妄信を利用して、 多少の寄生虫や病気があっても「健康優良児!」とラベルを貼って売り切ってしまいましょう。

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もしも子犬が売れ残ったら?

あらゆる物流業に関して言えることですが、いくら頑張って商品を売っても、実際問題として在庫を0にするのは相当難しいものです。そこで在庫が出てしまったときの対処法を覚えておきましょう。

@ペットショップに火をつける
ショップの火事 まずはやってはいけない解決法です。経営が行き詰まってにっちもさっちも行かなくなった経営者は、時として冷静な判断力が失われますが、この方法だけはやめた方がよいでしょう。
 狙いとしては「処分に困った在庫を一気に焼却処分することができるし、うまくいけば火災保険から保険金をせしめることもできる。一石二鳥じゃないか!」といった所でしょうが、保険会社の調査員もプロですのでそううまく事は運びません。
 通常火の気のないペットショップにおいて、”不自然”としか言いようのない全焼火災(ちらほらニュースでも聞かれますが・・)が起これば原因が徹底的に調査されます。当然ペットショップの経営状態や保険への加入時期、当日の経営者のアリバイなどが根掘り葉掘り調査され、不審な点が発見されれば保険金の支払いは保留されます。 つまり火を付けたはいいが、結局家財一式を失って路頭に迷うだけなのです。なおかつ放火罪で逮捕されますので危険が大きすぎるでしょう。
Aブリーダーに売りさばこう
パピーミル 売れ残った在庫犬でも、一応は血統書付の犬です。繁殖犬としてブリーダーに売りさばけば、売り上げの足しにはなるでしょう。
 子犬を大量繁殖させるいわゆる”パピーミル”に売ってしまうと、繁殖犬は一生ケージの中に閉じ込められ、体力が続くまで妊娠と出産を繰り返すこととなりますが、生まれた子犬をまた新たに仕入れることもできますので、ある意味で”リサイクル”に役立っているとも言えます。
B実験動物や解剖の検体として売ろう
動物実験 動物用の医薬品を開発している製薬会社などに、実験動物として売ってしまいましょう。 正直言って売値は二束三文ですが、 在庫の処分費用を払うよりはよっぽどましです。なじみの製薬会社を幾つか作っておくと便利でしょう。
 また医学系の学校に売るという販売ルートもあります。医学系のカリキュラムにはたいて「解剖実習」が組み込まれています。実際に人間の遺体(いわゆる”御献体”)で実習するところもありますが、数の面から言って足りません。そういう場合は手っ取り早く同じ哺乳類である犬が使われます。
 ですから医学系の学校には犬に対する需要がありますので、販路として覚えておきましょう。
C動物愛護センターや保健所に持ち込もう
処分施設 地方自治体には必ず動物愛護センターや保健所があります。ここに持ち込めば在庫を炭酸ガスで殺処分してくれます。殺処分の経費は税金でまかなわれますが、こっちだって事業税や法人税を払っているのですから、利用する権利くらいはあるでしょう。
 なお都道府県によっては引き取る際手数料を取られることもありますので事前に確認しておきましょう。

【 動画 】
殺処分動画リンク集


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皆さんの理解度テスト
 ペットショップの経営者になりきって具体的にシミュレーションすることで、ショップ運営の基本マニュアルはご理解いただけたことと思います。上記したマニュアルに従えば、100%とまでは言わないものの、比較的安定したペットショップ経営を続けることができると思います。
さて、ここで皆さんの理解度テストです。

  • あなたは子犬を商品として扱い、ペットショップを経営したいと思いますか?
  • あなたはペットショップで子犬を買って、ショップの売り上げに貢献したいと思いますか?
  • 毎年殺処分されている数十万頭の犬や猫の命に対し、ペットショップは全く責任がないと思いますか?

じっくり考えて下さい。

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