ぬいぐるみ
ぬいぐるみは噛んだり引っ張ったりして遊んだり、眠るときのあごのせ枕として用います。噛んだり振ったりすると音が鳴り、犬の狩猟本能を刺激するようなものも出ています。ただし噛む力が強い犬の場合、ぬいぐるみの一部を噛み千切ってしまうことがありますので、誤飲事故を防ぐため、飼い主は破損部分がないかどうか常にモニターする必要があります。
ゴム製おもちゃ
ゴム製おもちゃ（ラバートイ）は、子犬の歯牙脱換期（しがだっかんき＝歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期）におけるあごのトレーニングとして用いたり、成犬の歯磨きに用いたり、おやつを中にはさんで留守番するときの暇つぶしなどに用います。骨の形をしていたりキュッキュッと音が鳴ったり、様々な趣向が凝らされたものがあります。
ロープ
ロープは犬同士や飼い主と引っ張りあいの綱引きごっこをするときに便利です。また、かんだり引っぱったりすることで口の中の血行が促進され、健康な歯と歯ぐきの育成に効果があると言われています。丸洗いできて繰り返し使えるものなど種類も豊富ですが、噛みちぎった破片を飲み込んでしまう誤飲事故にだけは注意しましょう。
木製おもちゃ
木製おもちゃは、かじりついて口の中の血行を促進したり、「とってこい」（フェッチ／fetch）で犬と遊ぶときなどに便利で、味の付いているものもあります。ゴムや布に比べて丈夫ではありますが、長く使用しているとトゲやササクレが出てきます。ほとんどは無害な材質（メープルやナシの木）でできていますが、壊れかけたら早急に交換したほうがよいでしょう。
ボール
ボールは転がるときの動きが小動物に似ているため、犬が好むおもちゃのひとつです。「とってこい」などをしてあげると喜ぶでしょう。ラグビーボール型で不規則に転がるもの、紐が付いてハンマー状になっているもの、音が鳴ったり味の付いているもの、自動的に動くもの、光るものなど、犬の興味を引くような様々なタイプが出回っています。
骨型おもちゃ
骨型おもちゃは、誤って破片を体内に入れても大丈夫な素材でできており、たいていは糞と一緒に排泄されます。チキン、ベーコン、ハム、レバーなど犬が好む味が付いており、ガジガジかじることで歯磨き効果も期待できます。しかし近年、硬いおやつやおもちゃをガジガジかじることが歯の破折を引き起こす危険性が指摘されました。特に上の奥歯（上顎第4前臼歯）へのダメージが大きいと言われていますので、極端に硬いものは避けたほうが良いでしょう。
フリスビー
フリスビーは主として屋外で犬を遊ばせるときに使用するおもちゃです。ハードタイプは薄い構造をしているため割れたり穴が開いたり歯型がつきやすく、交換頻度が高いのが難点です。一方ソフトタイプは室内でも使えて壊れにくく、体に当たっても怪我をしないという特徴がありますが、屋外で使用すると風で飛ばされる可能性があります。
